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心の行き場-最終章-
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-あの日。
優紀を抱えて和巳の部屋を飛び出した後、とりあえずあの場所、あの地域から離れなければと…彼等から逃れる為に…そう思って必死に逃げた。
場所を転々と移し、今まで住んでいた場所より遠くへと―。
和巳の部屋を飛び出した日に、お金は全て銀行から引き下ろしていた。
結構な金額があるとはいえ、無駄遣いはできない。
お金が無くなっても、両親や友人に連絡するわけにはいかないから。
そんな事をすれば、すぐ兄貴に居場所が知られる事になる。
…働くしかない。
しかし、今までまともに働いた事もない俺が…オマケに短期間で(すぐに別の場所へと移動しなければいけないから)…となると…内容は限られてくる。
しかし。
そうなると。
今度は、優紀が問題になってくる。
…大人しく俺の帰りを待っていてくれるようなら、問題はない。
だが。
俺の隙をみては、逃げ出そうとする。
俺がいくら説明や説得をしても、無駄。
こんな事は初めてで…。
優紀が、俺に逆らうなんて。
だから。
俺が仕事をしている間、泊まっているビジネスホテルの部屋のベッドに優紀を縛り付け、部屋から出る事ができないようにしていた。
それなのに―。
優紀を抱えて和巳の部屋を飛び出した後、とりあえずあの場所、あの地域から離れなければと…彼等から逃れる為に…そう思って必死に逃げた。
場所を転々と移し、今まで住んでいた場所より遠くへと―。
和巳の部屋を飛び出した日に、お金は全て銀行から引き下ろしていた。
結構な金額があるとはいえ、無駄遣いはできない。
お金が無くなっても、両親や友人に連絡するわけにはいかないから。
そんな事をすれば、すぐ兄貴に居場所が知られる事になる。
…働くしかない。
しかし、今までまともに働いた事もない俺が…オマケに短期間で(すぐに別の場所へと移動しなければいけないから)…となると…内容は限られてくる。
しかし。
そうなると。
今度は、優紀が問題になってくる。
…大人しく俺の帰りを待っていてくれるようなら、問題はない。
だが。
俺の隙をみては、逃げ出そうとする。
俺がいくら説明や説得をしても、無駄。
こんな事は初めてで…。
優紀が、俺に逆らうなんて。
だから。
俺が仕事をしている間、泊まっているビジネスホテルの部屋のベッドに優紀を縛り付け、部屋から出る事ができないようにしていた。
それなのに―。
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