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たどりついた道程-逃避の章-
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「…はあ!?」
だが、俺の言葉に和巳は呆れたような声を出す。
「ふざけんな!お前、自分がさっき優紀に何したか分かってんのか!?それなのに、お前と優紀を二人っきりになんて、できるわけ…!!」
「和巳」
俺はゆっくり口を開いた。
そんなに大きな声を出したわけではなかったが和巳は黙り込み、真剣な顔をしている俺と、黙って俯いている優紀とを交互に見詰める。
「頼む」
俺は優紀の両手、両足を縛っている紐を解きながら和巳に頼む。
「………分かった」
その様子を黙って見ていた和巳は、少しして頷いた。
「ただ、ドアの前にいるから…何かあればすぐ部屋に入るからな」
優紀と俺にそう念を押して、部屋から立ち去る和巳。
俺は和巳の後ろ姿がドアの向こうに消えて行くのを見送り、優紀に視線を移す。
だが、俺の言葉に和巳は呆れたような声を出す。
「ふざけんな!お前、自分がさっき優紀に何したか分かってんのか!?それなのに、お前と優紀を二人っきりになんて、できるわけ…!!」
「和巳」
俺はゆっくり口を開いた。
そんなに大きな声を出したわけではなかったが和巳は黙り込み、真剣な顔をしている俺と、黙って俯いている優紀とを交互に見詰める。
「頼む」
俺は優紀の両手、両足を縛っている紐を解きながら和巳に頼む。
「………分かった」
その様子を黙って見ていた和巳は、少しして頷いた。
「ただ、ドアの前にいるから…何かあればすぐ部屋に入るからな」
優紀と俺にそう念を押して、部屋から立ち去る和巳。
俺は和巳の後ろ姿がドアの向こうに消えて行くのを見送り、優紀に視線を移す。
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