僕が玩具になった理由

Me-ya

文字の大きさ
73 / 195
止まない雨-眞司の章-

16

しおりを挟む
「………ア………ッ!!……ガ………ッ!!……イ………ッ!!」

まだ先っぽが入ったばかりだというのに、優紀は身体を硬直させ目を見開いて悲鳴を上げている。

よほど痛くて苦しいらしい。

そんな優紀を、女性は食い入るように見ている。

「…ひっ!!……あ…っ!!…が……っ!!」

男性のペニスが少しずつ優紀の中に入り込み、優紀の顔が仰け反る。

「……や……た…て……し…じ……っ」

優紀が俺に助けを求めている。

………助けるはずないのに………。

(本当、馬鹿………)

「…ねえ、動いて見せて」

女性の言葉に優紀は首をふるふると左右に振る。

(…ま、そうだよな…)

俺は動けないように背中から、優紀を強く抱き締めた。

「……や……止めて……っ!!」

優紀の声は、恐怖に震えている。

だが、そんな優紀を無視して男性は動き始める。

「…ひっ!!……ひぃ……っ!!…ひぎっ……っ!!」

痛みと苦しさからか、優紀の身体が……足が……爪先まで硬直していた。

「……ヒ……ッ!……ヒィ…っ!!」

少しの間、身体は硬直したまま、切れ切れの悲鳴を上げていたが………………。

その内、男性に合わせて腰をゆるゆると動かし始める。

優紀には珍しく、感じ始めてきたようだ。

優紀の瞳もぼんやりと焦点が合ってなくて、どこを見ているのか分からない。

「………凄い……」

女性の興奮した声が聞こえる。

男性のペニスが優紀の中を出入りしている場面を凝視しているらしい。

「……眞司……眞司…ぃ…」

ねだるような、甘い声。

(…まさかコイツ、俺に抱かれているつもりか………?)

「……眞司……ぃ……眞司…」

優紀がイカないように、優紀の勃起し始めたペニスの根元を強く握る。

「…や…放し…お願……眞司…イカし……」

両足を男性の腰に絡ませ、男性の動きに合わせて激しく腰を振りながら、うわごとのようにつぶやく優紀。

男性の腰に絡ませている優紀の足を引き離し、両足を大きく広げる。

「……ひ…っ……ひぃ……っ」

内股に力が入る。

足の爪先が伸びたり、縮んだりしている。

優紀の腰の動きがますます激しくなる。

俺が優紀の足を大きく広げた事で、男性と繋がっている場所が女性に丸見えだ。

(その女性の存在は、今の優紀の頭の中にはないだろうけど…)

「…眞司…眞司…ぃ…っ…」

うわごとのように、俺の名前を呼び続ける優紀。

やはり、俺に抱かれているつもりなのだろう。

ペニスから盛大に白濁を吹き上げながら、白目を剥き…それでも幸せそうに微笑んで見える顔を見詰めながら、ぼんやりと思う。

…どこまで俺についてくる事ができるのだろうか……と……。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

処理中です...