僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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「素直になった眞司は可愛いだろう?」

保は眞司の髪を掴むと、眞司の顔を僕の方に向ける。

「…イイ……イイ…ッ!!…兄ちゃ…もっと……もっと……っ!!」

「はいはい、ここね……どうする?1回、イッとく?」

「…いや…イヤ…ッ……もっと……もっと…っ!!」

「はいはい、まだイキたくないのね…全くしょうがないわがままっ子だな~、よしよし、もっと気持ち良くなりたいんだったら、こっちにしような」

保は眞司のアヌスに入れていた指を引き抜いて自身のペニスをズボンから取り出し、眞司の中へ…………。

「……アアァアァァァアアァァーーー……ッ!!」

眞司は一瞬、身体を硬直させると背中を反らし、腰を激しく振り始める。

「…兄ちゃ…いい…いいよぅ……っ…兄ちゃ……」

「ん~…ここがいいのな、よしよし…こうなると眞司は勝手に動いてくれるから楽でいいよ」

保の上で腰を振っている眞司の頬は紅潮し、瞳は潤んで唇はだらしなく開いたまま………。

そんな眞司の姿を見て、僕は生唾を呑み込む。

たが、僕の方を向いているはずのその瞳は、僕を映していない。

(………眞司……)

「…そういえば、知っているか?」

保の声に、ハッと我に返る。

(……僕は……何を……)

「眞司はね、君をボクにくれようとしていたんだよ……ボク好みにて仕込んでね、どういうわけか、途中で気が変わったみたいだけど」

僕の動揺にも気付かず、保は話し続ける。

「もう解放してくれって土下座までして頼むからさ………じゃ、1ヶ月間ボクに逆らわなければ解放してあげるって言ったのさ」

(……それが……保と…眞司との…約束……)

「…じゃ、1ヶ月間、過ぎたら眞司は解放されるの………?」

「まさか。何、言っちゃってんの。んなわけないじゃん。玩具に自由なんかないよ。眞司はそれをまだ、理解していないみたいだからね…ふふ、1ヶ月後に自由になれないと分かった時の眞司の絶望した顔……楽しみだなあ」

そう話す保の顔は本当に楽しそうで、僕は背中に寒気を覚えた。

「……そんな……酷い……」

「……酷い?どこが?それよりも玩具という自分の立場を忘れて、ボクから離れようとする眞司の方がよっぽど酷いと思わない?」

保は、僕を見て話し始める。


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