僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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「…ああぁぁぁあぁぁ……っ!!」

僕の中の内壁を擦りながら、奥へ奥へと進んでいく…痒い場所を掻きむしるような…快感とは違う…気持ち良さに鳥肌が立ち、嬌声が口から漏れた。

(…もっと…もっと…もっと掻いて…)

和巳のモノを締め付け、夢中で腰を振る。

「…はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…」

でも、痒みは治まらない。

涙で滲んだ目の先に、眞司の足が見えた。

僕は首を伸ばし、眞司の足に顔を擦り付ける。

それは少しでも眞司に触れていたいと思った無意識の仕草だったが、和巳にはそれが面白くなかったらしい。

背後で舌打ちが聞こえ、僕の躰はグイと持ち上げられ眞司から離される。

「…あ…嫌だ…っ…眞司…眞司…っ…ああ…っ!!」

両足を拡げられ、下から突き上げられて悲鳴を上げる。

膝裏に手を入れられて、まるで小さい子供におしっこをさせるような格好で和巳に突き上げられている僕を見詰めながら、眞司が声を出さずに笑う。

「和巳~、こいつ、全然勃ってないんだけど。和巳のテクじゃイケないんじゃないの~?俺が手伝ってやろうか~?」

靴を脱いだ眞司が足を僕の方に伸ばしてきた。

(…あ……………眞司…)

僕は痒みも忘れて伸ばされた眞司の足を見詰め、腰を突き出そうとしたが……和巳に引き戻された。

そして、ますます和巳の下からの突き上げが激しくなる。

ガクガクと激しく揺らされる僕の躰。

「…あ…嫌……眞司…眞司…っ」

眞司の笑い声が響く。

涙で滲んだ目で眞司を見ると、眞司は笑いながらスマホで和巳に犯されている僕の姿を撮っていた。

「…う…もう…イク…」

後ろで和巳の声がした後、僕を突き上げていた動きが止まり、グッと腰を押し付けてきた。

「…眞司…眞司…眞司…っ」

(…まだ…痒い…まだ…まだ…)

僕は眞司を見詰め、眞司の名前を呼びながら痒みを治める為に和巳のペニスを離すまいと締め付け、腰を揺する。

「………う………っ」

和巳が呻き、イッタらしい事が分かった。

そして僕の中の内壁を擦りながら出て行こうとしている…だが、僕には、もう引き留める体力がない。

(…まだ…痒い…中が…助けて…眞司…痒いよ…)

和巳が完全に僕の中から出て行った後、眞司が僕の方へゆっくり歩いて来て…倒れている僕の目の前でしゃがみ込み、僕の顔を覗き込む。

「…勃たなかったな」

(…無理だよ…だって、眞司じゃないもん…)

「…まだ痒いだろ。痒みを治すクリーム塗ってやるからケツ穴を拡げろ」

眞司の言葉に僕は躊躇う事なく、嬉々として眞司の方にお尻を向けて、後ろ手に縛られて不自由な手で何とかお尻の肉を左右に拡げる。

…冷たいクリームが僕の中、塗られていく。

「………ん………っ」

思わず鼻から息が漏れ、眞司の指を締め付けてしまう。

「おい、おい。そんなに締め付けたらクリームを濡れないだろ」

眞司の笑いを含んだ声が聞こえる。

でも、僕はそれどころじゃない。

「………あ…っ…」

…眞司の指が僕の中に…そう思っただけで…。

「…おい、これだけで勃ってんのか…しようがないな…全く…」

眞司の呆れた声が聞こえる…。

…呆れられてもいい…。

(…眞司…眞司…眞司の手だ…)

痒いのなんか、もうどうでもいい…眞司の手が僕を触っている…眞司の指が僕の中に…。

もっと触って欲しくて、僕はお尻を左右にグイグイと拡げて見せる。

「…全く…さっき和巳とヤッたばかりだろ。まだヤリ足らないのか?」

眞司の冗談交じりの問いに、僕はコクコクと頷く。

眞司はチラリと和巳を見ると、少し考える顔をして…。

「…分かった…シテやるから仰向けになれ」

その言葉に、喜んで仰向けになる僕。

眞司は靴を脱いで裸足になり…仰向けになった僕のペニスを踏みつけた。

「……あぁ…っ!!」

「…おい、眞司!!」

「…ん?大丈夫だって。こいつ、こんな事されても感じてんだから。な?良いんだろ?良いなら良いって言えよ。俺が虐めているみたいだろ?止めちまうぞ」

眞司は僕のペニスをグイグイと強く踏みつけながら僕を見下ろす。

「…嫌…止めないで…良い…良い…凄く良いから…もっと…もっと…」

(…もっと触って…)

「ほら、こいつももっと踏んでって言ってるし?踏まれてこいつも喜んでるし?こいつのペニスも勃ってるし?」

…確かに、僕のペニスは眞司の足の下で踏まれながらも勃起していた。

…もう、羞恥という言葉は眞司に抱かれ続けたこの何日間で無くしていた…。

仰向けになり、眞司にペニスを踏まれて喜んでいる僕を和巳がどんな風に見ていたかなんて、どうでもいい。

-僕は眞司だけを見詰めていた。

「…ほら見ろよ、和巳。こいつ、俺に踏まれてペニスから喜びの涙、流してるぜ」

「…あ…あぁ…っ」

「…チッ…足が汚れたじゃねぇか」

眞司は舌打ちをすると、僕の勃って蜜を溢しているペニスを足の先で蹴ってきた。

「……あ……っ……!!」

頭の中がスパークして、目の前が白くなる。

…信じられない事に…眞司にペニスを蹴られて…僕はイってしまったらしい…。

(最悪……)

僕は唇を噛み締め、俯く。

そんな僕の目の前に、白濁に汚れた足を突き出してくる。

「舐めろ」

ぼんやりと突き出された足の指を眺めている僕に、眞司が言う。

「おい!!」

「いいんだよ…ほら、お前が汚したんだから、お前が綺麗にしろ」

「止めろ!!そんな事、するな」

止める和巳を振り切り、僕は眞司の足に舌を這わせ…眞司の足の汚れを舐めとる。

眞司の足の指、1本1本まで夢中で舌を這わせ、舐め、吸った。

頭上から聞こえる眞司の笑い声も、和巳が出て行くドアの音も気にならなかった。

(…眞司…眞司…眞司…眞司…眞司…眞司…)

「…鼻息が荒くてくすぐったい…もういいぞ…全く…そんなに俺が好きか?」

(………好き………)

眞司を見詰め続ける僕に、眞司の躰が重なってきた_。

(…分かっている…これはご褒美だ…)

…和巳が出て行く時、封筒を叩きつけるようにして置いていった…多分、あの封筒の中にはお金が入っている…。

だから、これはご褒美。

和巳の相手をした事への…。

それでも、いい…眞司が抱いてくれるなら…。

体内に眞司の熱を感じながら、僕は両手で…両足で眞司の躰を強く抱き締めた。

“ご褒美”の時は、眞司の躰に触っても、抱き付いても怒られる事はない。

「…眞司…眞司…眞司…眞司…眞司…っ」

名前を呼んでも、怒られない。

…それを嬉しいと思ってしまう僕は…。

壊れているのだろうか…。

でも………。

(それでもいい…)
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