僕が玩具になった理由

Me-ya

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ずれてゆくこわれてゆく-優紀の章-

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「お前、ずっと俺を見ていただろ?」

いきなり眞司にそう言われ、僕は頭にカッと血が上った。

(気付かれてたんだ…!!)

眞司はいつも仲間に囲まれ、皆に見詰められていたから僕なんかの視線には気付いてないと思っていたのに…。

(…どうしよう…気持ち悪いと思われたかも…)

そう思い、僕は青くなった。

だが、眞司が次に発した問いに僕は驚く。

「俺の事、好きなんだ?」

僕は頷く事も、首を振る事もできずに固まったまま。

(…ど、どうしよう…バレちゃった…気持ち悪いって思われるかも…)

先程見た光景も忘れて、焦る僕。

目の前が涙で滲む。

涙が零れ落ちないように目を見開き、唇を噛み締める。

眞司に気付かれないように。

眞司の手が伸びてそんな僕の顎を掴み、顔を上に向けられた。

眞司の顔が近付いてきて。

僕の唇に眞司の唇が重なり、僕の口の中にするりと眞司の舌が入ってきた。

(?????)

僕の頭の中はクエスチョンマークだらけ。

今、何が起こっているのか、何をされているのか…理解できなかった。

眞司はそんな僕のズボンに手を伸ばし、チャックを下ろすと中に手を滑り込ませる。

でも、眞司のキスに頭の中が真っ白になっていた僕は下着の中に入ってきた眞司の手に気付かない。

眞司の舌が僕の舌に絡まり、優しく吸い上げる。

初めてのキス…それも憧れ続けた眞司からの濃厚な…に僕はうっとりとしてしまう。

だから、眞司の手が僕の下着の中に入り込んでいると気付いた時は既に、僕のペニスは眞司の手の中だった。
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