1 / 151
1.僕の、家へ
1
しおりを挟む
「入って」
ドアを開けると、彼女はキョロキョロと周りを珍しそうに見回しながら家の中へ入ってきた。
「お邪魔します」
「どぞ、どぞ。今日、家族全員、用事があって留守なんだ。だから遠慮しなくていいから」
「…そうなんだ」
「うん」
少し緊張していたのか、僕の言葉にホッとした様子をみせる寧音。
そんな彼女に頷き、スリッパを出してリビングに促す。
「座って、座って…とりあえず珈琲を入れてくるから。それまでテレビでも見てて」
テレビのスイッチを点けて珈琲を入れる為、キッチンに向かう。
珈琲を入れている間も僕の心臓はどっこんどっこんとせわしない。
その心臓を落ちつかせる為に深呼吸をひとつ。
パンッ!!
「………よし!!」
気合を入れる為に両頬を叩き、珈琲とクッキーを入れた皿をおぼんに乗せてリビングに向かった。
ドアを開けると、彼女はキョロキョロと周りを珍しそうに見回しながら家の中へ入ってきた。
「お邪魔します」
「どぞ、どぞ。今日、家族全員、用事があって留守なんだ。だから遠慮しなくていいから」
「…そうなんだ」
「うん」
少し緊張していたのか、僕の言葉にホッとした様子をみせる寧音。
そんな彼女に頷き、スリッパを出してリビングに促す。
「座って、座って…とりあえず珈琲を入れてくるから。それまでテレビでも見てて」
テレビのスイッチを点けて珈琲を入れる為、キッチンに向かう。
珈琲を入れている間も僕の心臓はどっこんどっこんとせわしない。
その心臓を落ちつかせる為に深呼吸をひとつ。
パンッ!!
「………よし!!」
気合を入れる為に両頬を叩き、珈琲とクッキーを入れた皿をおぼんに乗せてリビングに向かった。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
あの日の記憶の隅で、君は笑う。
15
BL
アキラは恋人である公彦の部屋でとある写真を見つけた。
その写真に写っていたのはーーー……俺とそっくりな人。
唐突に始まります。
身代わりの恋大好きか〜と思われるかもしれませんが、大好物です!すみません!
幸せになってくれな!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる