瑠璃色の吸血鬼は異世界で死を誓う

沖弉 えぬ

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16海の男

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「辺境伯お願いです! 彼には手を出さないで下さい! どうしてもというなら僕が代わりをするので璃久だけは!」
「そういうのやめろって言ったろルーク!」
「璃久は黙ってて。この交渉は僕と辺境伯のものだ」
 まさかルークではなく璃久の方に体を差し出せと言ってくる物好きがこの世に居るとは思わず二人は面食らった。この熊のような大男の相手をさせられるところなんて想像もしたくない。だがルークが身代わりになるというなら話は別だ。
「俺がやる。好きに使えよ。それでルークに手を出さないっていうなら俺は我慢出来る」
「璃久!!」
 二人してソファから立ち上がって押し問答を繰り広げていると、辺境伯は右腕から外した物を手にしたまま呆れた様子でいった。
「お前さん方何か勘違いしとらんか? 私は働けと言ったのであって男を抱く趣味はない」
 ルークと顔を見合わせて、二人して辺境伯に謝罪するのだった。



 何で俺がこんな事を、とぶつぶつ文句を言う璃久の横でルークと辺境伯の話は続いていた。
 場所を庭に移し、二人はテラス席のようなところに座って相変わらずお茶を飲んでいるが、璃久は芝生の上に座って鎧の小手のような重い金属を磨いていた。
 辺境伯は若い頃に船乗りをしており、当時の戦闘が原因で右腕を失っていた。つまり今璃久の手の中にある、男の汗と涙と垢が詰まった小手は辺境伯の義手である。
 中から饐えた匂いがもわっと上がってきて璃久は思わず咳き込んだ。しかし鼻を覆えるような布をくれなどと言うわけにもいかず、璃久は口で呼吸しながら必死に小手を研磨剤で磨いていく。
「娘が助かる方法があると言っていたな。それはどんな方法だったんだ?」
 涙を滲ませ小手を磨きながらも、一方で璃久はこんな労働程度で『海の護衛団』つまり海賊の戦力を貸してくれるというのはいくらなんでも割安が過ぎると思っていた。辺境伯の娘を助ける方法を話したところで最早助けられる命は無いのかも知れないが、海賊のレンタル料金だというなら教えるのも吝かではない。ルークも同じ事を考えたようだ。
 国の周辺海域で発生し、国を追われたならず者たちを吸収してどんどん大きくなっていった海賊の戦力は、今や一国家の海軍に引けを取らないという。寧ろ大司教は城や大聖堂のある王都周辺の防衛には力を入れているがその他はおざなりで、国境や海の戦力はかえって下がっているというから海の男たちの力を借りられるなら心強いだろう。
「吸血鬼と人間のハーフは、必ず一定の年齢に達するとどちらかを選択しなくてはならなくなります。人として生きるか、吸血鬼として生きるか。多く、血を飲まずに人間のようにして育てられるので、十代半ばに差し掛かった頃に飢餓を発症するんです」
「飢餓を発症? 妙な言い方だな」
「吸血鬼は飢えが限界に達すると、本能だけで動く獣と同じような状況になります」
 血を前にすると抗いがたい吸血衝動に襲われる。璃久も何度か経験した『美味しそう』という強い空腹感だが、それの末期が飢餓の発症と言う。
「そうなっては餓死するか、血を吸うかの二択しかありません」
 辺境伯は無い方の腕を持ち上げようとして義手を外している事を思い出して左手で額を掻く。作業をしながらも辺境伯を観察している璃久の目には、辺境伯には心当たりがあるように映った。娘が飢餓の果てに様子が変貌する様を見たのかも知れない。
「人として生きるのは無理だという事だな」
「はい」
「ならばやはりあんた方にはうちの娘を救う事は出来なかったという事か」
「……娘さんを人として生かしたいと仰るなら、そうなります」
「アイリーンは、その事を知らなかったんだな」
 辺境伯の濁り始めたアンバーの瞳が悲しげに細められる。
「アイリーンは十五で駆け落ちしましたから。その頃にはとっくに人間と吸血鬼とは疎遠になっていましたし、無理もないかと」
 二人の会話に哀愁のようなものが漂うのを感じ取り、しかし璃久は待てよと思うのである。
 ゴドウィン辺境伯はどう若く見積もっても五十代そこそこという壮年の歳で、その妻と言うからには辺境伯とそう変わらない歳だったはずだ。それとも二十歳差の歳の差婚というやつだったのだろうか。
「アイリーンの事を随分詳しく知っておるのだな……?」
 璃久と同じ事を辺境伯も疑問に感じたようで、当惑が哀愁の気配にとって代わる。
「僕と従姉妹です」
「伯母と甥ではなく?」
「僕にとって年下の従姉妹でした」
「いやしかし、ルークさんは随分若く……いや、こんなに綺麗な若い男に年齢の話は野暮だったな。失敬」
 チン、とカップをソーサーに置いた音が妙に響いた。
「いいえ、問題ありませんよ」
 ルークは綺麗に笑って言う。野暮だったようだ。
 ルークの実年齢についてはあまり考えないようにしてきたが、これからも考えない方向性で行こうと心に決める。
 その後も二人が語るアイリーンという吸血鬼の思い出話をラジオのように聞きながら璃久は賢明に義手を磨き続け何とか曇りと匂いが取れてきた頃だった。
「あー!」という甲高い少女の声が家の方から響いてぎょっとしてそちらを見遣る。屋敷の玄関前に現れた十代前半くらいの金髪の少女が辺境伯を指さして言った。
「お父さん浮気してる!」
「お父さん?」と璃久とルークの声が揃った。毛虫の乗った眉毛がしまったとでも言うように跳ねて、辺境伯は頭を掻いた。
 大人たちの事情など何も知らない少女は家の影の中を伝いながら辺境伯に駆け寄ってくる。髪は白に近いブロンドで、ルークのものよりも水色に近い瞳をした少女は、座っている辺境伯の左腕にしがみついて警戒するようにルークを睨んでいる。璃久には全く意識を払っていないので辺境伯の浮気相手はルーク一人という判定のようだ。
「どちら様かしら?」
 マセた言葉遣いが気の強そうな印象に拍車を掛ける。その金髪碧眼と白い肌、そして将来有望な美形の顔立ちと、ルークの血縁の吸血鬼に相応しい要素が揃い踏みの少女は、気の強ささえなければ顔は女版ルークそのものだ。妻の血縁者だと名乗られて疑わなかった理由がそこにあった。
「アイリーンは君のお母さんの名前であってる?」
「ええそうよ」
 あちゃー、と言いたげに辺境伯は左手で顔を覆った。ルークに笑い掛けられると少女はツンとした攻撃的な態度を少しだけ引っ込める。
「僕はお母さんの従兄弟だよ」
「僕……? 男の人?」
「うん、ほら、喉仏があるでしょう?」
「本当だわ」
 だったら許すという風に少女は握手のためにアルブスよりも小さな手をルークに差し出した。
 男でも浮気相手になりうるという発想の無い幼気な少女の名はイレナと言った。きっと母由来の名だ。
 可愛らしい闖入者によって辺境伯の嘘が露呈したのであるが、恐らくこのイレナという娘が嘘を吐くに至った理由だろう。交渉の材料として使うためにルークが話を盛ってしまう事を懸念し、敢えて意味の無い話と意識させてから聞き出したのだ。そのやり方は辺境伯が交渉慣れしている事をうかがわせた。
 璃久たちは騙される形にはなったが辺境伯に対して悪い印象は無かった。かえって人らしいところを見られたおかげで、親しみやすくなった。左腕でイレナの頭を抱く辺境伯は優しい父親の顔になっている。そして辺境伯ともあろう男に後妻がない事もまた彼の深い愛を示しており、璃久には強く共感出来た。
 璃久は最後に水で研磨剤を落とすと乾いた布で義手を拭きあげて辺境伯に渡した。「下手くそだな」と言われて璃久が思わず睨むと、辺境伯は可笑しそうに笑っていた。
「まさか馬鹿正直に小手磨きをするとは思わなんだ」
 その磨きあげた義手で一発くれてやろうかと思った。



 イレナは庭から屋敷の方に戻る時も慎重に屋敷の影を踏みながら中へ入っていった。生まれた時から太陽が駄目なのか、それとも歳と共に合わなくなるのかは分からない。少なくとも見える範囲のイレナの肌は傷一つなく美しかったので、大切に育てられているという事が分かる。
 父に言われて渋々イレナが二階の部屋に戻っていくと、話題は当然イレナの事に移る。
 辺境伯が娘を亡くしたというのは本当で、イレナの姉が先月亡くなったそうだ。その時の様子を語りたくないという辺境伯の言葉で概ねイレナの姉は人間らしい死に方をしなかったと分かる。
「アイリーンは、もしかするといずれ娘さんたちがこうなる事を分かっていたかも知れません」
 吸血鬼と人の合いの子は長じるにつれて吸血鬼の特徴が強くなっていく。赤子の時には日差しの下で太陽を浴びて笑っているのに、十歳にもなる頃には酷い日焼けをするようになる。日中起きているのが辛くなり、人間用の食事ではどことなく空腹が癒やされない違和感を抱き始めた。
「辺境伯に話さなかったのは、どうしてもあなたと、そして我が子と一緒に暮らしたかったからかも知れません。もしも吸血鬼との間に生まれた子がやがて必ず吸血鬼になってしまうと辺境伯に知られたら愛想を尽かされてしまうかも知れない……と思っても不思議はありません」
「そうか……私は妻に信用されておらんかったのだな」
 辺境伯が肩を落とすとルークはすかさず否定した。
「いいえそれは違います。恋をしていたからですよ。あなたの事が好きだったから、どうしても秘密にしておきたかった。いずれ知られてしまうとしても隠してでも一緒に居たかったんです。僕は子供の頃のアイリーンを知っています。あの子はとても一途な子でしたから」
 辺境伯は戻ってきた右手をルークの前に突き出して、左手で顔を覆う。泣いているかと思ったが照れているらしい。左手を下ろすと赤くなってこそいないが非常に気まずそうな顔で何故か璃久の方を一瞥してルークに視線を戻す。
「吸血鬼ってのは、随分情熱的だな」
「あっ、えっと……はは……」
 ルークが真っ赤になって俯いた。それからまたルークもちらと璃久を横目に見るのである。
 一人だけ会話が分からず璃久は不満げに二人を順番に見るが、どちらも璃久と視線を合わせようとしなかった。
「ともかくだ。この先イレナが生き延びるためには血を与えればいいんだな? それは誰のものでもいいのか?」
「はい。極論、鶏を絞めて血抜きをしたものでも良いです。味はずっと劣りますが、人と交わりながら生きていく道を選ぶなら、必要な我慢です」
 それか、とルークは更に言葉を続ける。
「恐らくハーフでも眷属を作れるはずです。噛んで人間を吸血鬼にし、自分の眷属にすれば主人と眷属間で血を交換するだけでよくなります」
「事情を知った上で納得出来る夫を見つけさせろという事か」
 自身の妻が吸血鬼だったおかげか、辺境伯の吸血鬼への理解はとても柔軟だ。或いは海賊船に乗って海の荒くれものたちと混ざり数々の戦闘をこなしてきたが故の視野の広さがあるのかも知れない。海賊船は実に多国籍で多民族だったという。
「娘は気が強い。あの子にリックさんのような理解者が出来れば良いが……」
 奇妙に間が空いて、リックという名が自分のものだと遅まきながら気付く。
「いや、俺は……まぁ、娘が吸血鬼として生きやすい国にしたいって言うなら、ルークに協力するしかないんじゃないか?」
「ふん、小賢しい言い方をしおるわ。吸血鬼が表向きは絶滅した今でも偏見はある。ルークさんに協力して大司教から吸血鬼を解放したところで、多少マシになるという程度だ。が……」
 それしかない、という辺境伯の声が聞こえてくるような神妙な視線がルークを捉えていた。
「海の首長に、話はしておこう」
 ぱっとルークの顔が明るくなる。
「アイリーンの秘密を知る者に会えて良かった。アイリーンは……孤独に逝ったのだろうか?」
「いいえ。吸血鬼は、愛の深い生き物です。あなたがアイリーンの眷属になっていない事の意味を、よく考えてあげて下さい」
 妻を亡くし、娘を亡くした男は最後に深く溜め息を吐き出した。璃久たちの前で見せた姿は虚勢だったのだろう。



 再び辻馬車に揺られて王都の屋敷まで戻ってくる。行きも帰りも会話らしい会話はあまりしなかった。人の目があるところでは思ったよりもルークと交わせる話題が少ない事を知った。だから璃久はアイリーンが夫を自分の眷属にしなかった理由を考えていた。
 アイリーンはゴドウィンが海賊の船に乗っていた頃は、海辺の町で一人帰りを待ち続けたという。その後辺境伯家の跡取りが急逝すると、出奔していたゴドウィンはアイリーンを妻にし辺境伯の爵位を継ぐことになる。それから娘を二人儲けると、ほんの数年のうちにアイリーンは亡くなった。辺境伯は病で妻を亡くしたと言っていたが、アイリーンは病ではなく飢餓で倒れたのかも知れないとふと思い付いた。辺境伯が娘に血を飲ませるという手段に思い至らなかった事が、何となくアイリーンは夫の前で例え家畜のものであっても血を飲むような姿を見せてこなかったのではないかと思わせたのだ。
 吸血鬼の飢えの苦しみを分かち合う事を選ばず、アイリーンは夫を人間のままにした。愛、なのだろう。娘たちのために生きる事より、夫のために一人で逝く事を選んだ。だから璃久は思う。きっとアイリーンは、人間のように死にたかった。
 吸血鬼は愛の深い生き物だと言ったルークの言葉が蘇る。ルークもそれだけ愛する人が居たのだろうか。それとも大司教の手から同胞を救い、残りの人生を過ごす相手を見付けにいくのだろうか。
 ――その時、俺は何をするべきなのか。
「ルーク」
 見張りが居ない事を確かめて玄関を抜けると、璃久はすぐに蝙蝠の姿から戻ってルークの腕を掴んだ。
「璃久?」
 真っ青な瞳が振り返る。
 呼び止めたものの何を言いたかったのか分からなくなってしまった。無計画に動いた璃久の視界で赤くなったルークの頬が困るように傾げられ、釣られてそこへ手を伸ばす。熱がある。
「日焼けした?」
「本当に? 言われてみればちょっと熱っぽいかも。傘差してたのになぁ」
「地面の照り返しとかでも焼けるらしいから」
「そうなんだ。初めて知った」
 ぼんやりと熱い頬に手の平を当てていると「あの」とルークが口籠る。
「あ、熱いかな、璃久の手。チリチリする」
「わっ、悪い……氷、とか無いもんな。水持ってきてやるから、部屋で休んでろよ」
「う、うん」
 ぎこちなく会話を交わして一旦別れると、折よくアルブスが二階から降りてきてキッチンで鉢合わせる。
「なぁアルブス」
「はい、リック様」
 内心で「おっ」と思う。アルブスとは常にルークを間に挟むような形での交流が多かったので、仮の名とはいえ呼ばれて少し距離が近付いたようで嬉しくなる。とは言え今は喜びに浸っている場合ではない。
「吸血鬼って日に当たって日焼けみたいになっても大丈夫なのか?」
「日焼けですか? 僕は日の下に出た事がないので分からないですが、あんまり酷くなければすぐに治るかと。もしや、ルーク様が?」
「ああそうなんだ。冷やしてやりたいから盥と水と、あと手拭いと」
「僕がご用意致します」
 おろおろとキッチンの中をさまよっている璃久と違い、アルブスはテキパキと必要な物を揃えていく。その手際の良さを見ていてふと疑問が浮かんだ。
「アルブスとルークはいつからこの屋敷に住んでるんだ?」
「三年ほど前からです」
 それ以前はどこにと言いかけて、アルブスの首の『悪魔の印』が目に入って危うく口を閉じた。アルブスもまた吸血鬼なのだからルークと同じところに居たに決まっている。
「ルーク様は、私が『延命の儀式』に関わらないで済むようにずっと私を庇っておられました。先日、リック様に血を分けて頂いた時がこの屋敷に来て初めての『延命の儀式』でした」
「ルークがお前を庇うのは、首の印を使わせないためにか?」
 はい、と肯定するアルブスの声は暗い。
 今どれくらいの数の吸血鬼が生きているのか分からないが、ルークが頻繁に大司教に呼ばれて行くのはなるべく同胞に魔の手が伸びないよう庇っているのかも知れない事に今更思い至って溜め息を吐いた。自分だけが地下牢から抜け出しこの屋敷で暮らしているという事も、ルークはきっと後ろめたいに違いない。
 必要な準備をしたアルブスから盥などを受け取る。
「ルーク様を、よろしくお願いします」
 それは、日焼けの事を言っているようには聞こえなかった。もちろん、璃久もそのつもりだ。
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