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「なぁ、ラガス……俺は、何か悪い事を、しちまったか?」
「話を聞いてる限り、何もしてないと思うよ」
アリクは一杯目を直ぐに呑み干してしまい、現在二杯目のウィスキーのロックを呑んでいる。
このペースで呑み続ければ、割と酔い潰れそうだけど……そうなったら、宿に送り届けよう。
「だよな。でもよ…………はぁ~~~~~~。これは、疑っちまう俺がよくねぇのかな」
「ん~~~……アリクと仲良くしようとしてくる人たちも、クレア姉さんたちに対する想いはあれど、アリクと友達になりたいっていう想いまでは嘘じゃないんじゃないかな」
「そうか……そうか……そうだな。そういう見方も、出来るか…………でもな~~~」
理解は出来なくないけど、本当の意味で納得は出来ない、って感じかな?
俺は多分同じパーティーにセルシアとメリルがいるから、嫉妬の視線を向けられたことはあるけど、実際に二人を狙って俺と仲良くしようと近づいてきた奴は今のところいない。
だから、そういった狙いを持って近寄られるアリクの気持ちを、全て解るとは言えない。
「……まだよ、お前調子に乗ってんじゃねぇぞって喧嘩売られてる方が、まだ良いって思えるんだよ」
「そ、そんなにこう、くるものがあるんだ」
「そうなんだよ。調子に乗ってんじゃねぇぞって喧嘩を売られるのは、あれだ。ただ単純に怒りとかそういう感情をぶつけられるだけだろ。それなら、別に調子に乗ってねぇよって返しながら訓練場とかで戦り合えば良い話だ」
…………なんと言うか、俺よりハンター歴長いんだから当然と言えば当然なんだろうけど、ハンターに染まったって感じがするな~~。
「人によっちゃあ、戦い終わった後に仲良くなれる? 時もあるんだよ」
「互いにやるじゃねぇか、みたいな感覚になるってことだね」
「そうだ。でもな、別の目的を持って友人になろうとしてくる連中を見てると……いや、これは俺ができれば同年代の同性の友人が欲しいって思ってるから、毎回がっかりしてるだけなのかもな」
な、なんと言うか……同性の友達が欲しいって嘆いているアリクって、ちょっと前じゃ全く考えられなかったな。
「……やっぱり、アリクが悪いとは思わないよ。普通に生きてれば、友人が欲しいって思うのは当然の気持ちだと思う。俺はどちらかと言うと、アリクを介してリースさんたちとどうにか上手く繋がろうってする奴らに嫌気がさすけどね」
「…………」
「だってさ、普通だったら……いや、あんまり普通がまだちょっと解んないけど、まずは自分から頑張って本人にアプローチするものでしょ。それで、無理だと思ったらその女性と知り合い……仲間に助けを求めるでしょ」
どうやら俺の考えは間違ってなかったらしく、いかにも紳士的な雰囲気を醸し出しているマスターがゆっくりと頷き、賛同してくれた。
「それを最初から真正面から無理だと思って、アリクに取り入ってから近づこうってさ………………細かい事情云々を抜きにして、とりあえず男らしくないと思う」
これまでアリクにそうう目的で近づいてきた奴らに向かって言えば、怒号が巻き起こるかもしれない。
セルシアがいる俺にそんな事言われれば、ふざけんなってなるだろうな…………うん。前世では人生には三度のモテ期があるって言葉があるのに、一回も来ずに死んだから、多少なりとも解る。
ただ……高嶺の華だから、話しかけても相手にされないとか思ってるなら、そもそも最初から諦めれば良いだろと思ってしまう。
「そもそもクレア姉さんとかの気を引きたいなら、ソロで……パーティーでも良いけど、飛び抜けた強さを持つCランクモンスターとか、Bランクモンスターを倒せば良いだろ」
「だな……そうだな。でもよ、ラガス。今自分が割と鬼畜な事言ってるのに気づいてるか」
「…………一応解ってるよ。でもさ、クレア姉さんもサルネさんもリースさんも、今はハンターとして活動してるけど、全員貴族令嬢だよ。マジの高嶺の華だって認識してるなら……ハンターなら、そうやって色々示すべきでしょ」
これに関しては、俺は自分の考えが間違ってないと自信を持って言える。
「話を聞いてる限り、何もしてないと思うよ」
アリクは一杯目を直ぐに呑み干してしまい、現在二杯目のウィスキーのロックを呑んでいる。
このペースで呑み続ければ、割と酔い潰れそうだけど……そうなったら、宿に送り届けよう。
「だよな。でもよ…………はぁ~~~~~~。これは、疑っちまう俺がよくねぇのかな」
「ん~~~……アリクと仲良くしようとしてくる人たちも、クレア姉さんたちに対する想いはあれど、アリクと友達になりたいっていう想いまでは嘘じゃないんじゃないかな」
「そうか……そうか……そうだな。そういう見方も、出来るか…………でもな~~~」
理解は出来なくないけど、本当の意味で納得は出来ない、って感じかな?
俺は多分同じパーティーにセルシアとメリルがいるから、嫉妬の視線を向けられたことはあるけど、実際に二人を狙って俺と仲良くしようと近づいてきた奴は今のところいない。
だから、そういった狙いを持って近寄られるアリクの気持ちを、全て解るとは言えない。
「……まだよ、お前調子に乗ってんじゃねぇぞって喧嘩売られてる方が、まだ良いって思えるんだよ」
「そ、そんなにこう、くるものがあるんだ」
「そうなんだよ。調子に乗ってんじゃねぇぞって喧嘩を売られるのは、あれだ。ただ単純に怒りとかそういう感情をぶつけられるだけだろ。それなら、別に調子に乗ってねぇよって返しながら訓練場とかで戦り合えば良い話だ」
…………なんと言うか、俺よりハンター歴長いんだから当然と言えば当然なんだろうけど、ハンターに染まったって感じがするな~~。
「人によっちゃあ、戦い終わった後に仲良くなれる? 時もあるんだよ」
「互いにやるじゃねぇか、みたいな感覚になるってことだね」
「そうだ。でもな、別の目的を持って友人になろうとしてくる連中を見てると……いや、これは俺ができれば同年代の同性の友人が欲しいって思ってるから、毎回がっかりしてるだけなのかもな」
な、なんと言うか……同性の友達が欲しいって嘆いているアリクって、ちょっと前じゃ全く考えられなかったな。
「……やっぱり、アリクが悪いとは思わないよ。普通に生きてれば、友人が欲しいって思うのは当然の気持ちだと思う。俺はどちらかと言うと、アリクを介してリースさんたちとどうにか上手く繋がろうってする奴らに嫌気がさすけどね」
「…………」
「だってさ、普通だったら……いや、あんまり普通がまだちょっと解んないけど、まずは自分から頑張って本人にアプローチするものでしょ。それで、無理だと思ったらその女性と知り合い……仲間に助けを求めるでしょ」
どうやら俺の考えは間違ってなかったらしく、いかにも紳士的な雰囲気を醸し出しているマスターがゆっくりと頷き、賛同してくれた。
「それを最初から真正面から無理だと思って、アリクに取り入ってから近づこうってさ………………細かい事情云々を抜きにして、とりあえず男らしくないと思う」
これまでアリクにそうう目的で近づいてきた奴らに向かって言えば、怒号が巻き起こるかもしれない。
セルシアがいる俺にそんな事言われれば、ふざけんなってなるだろうな…………うん。前世では人生には三度のモテ期があるって言葉があるのに、一回も来ずに死んだから、多少なりとも解る。
ただ……高嶺の華だから、話しかけても相手にされないとか思ってるなら、そもそも最初から諦めれば良いだろと思ってしまう。
「そもそもクレア姉さんとかの気を引きたいなら、ソロで……パーティーでも良いけど、飛び抜けた強さを持つCランクモンスターとか、Bランクモンスターを倒せば良いだろ」
「だな……そうだな。でもよ、ラガス。今自分が割と鬼畜な事言ってるのに気づいてるか」
「…………一応解ってるよ。でもさ、クレア姉さんもサルネさんもリースさんも、今はハンターとして活動してるけど、全員貴族令嬢だよ。マジの高嶺の華だって認識してるなら……ハンターなら、そうやって色々示すべきでしょ」
これに関しては、俺は自分の考えが間違ってないと自信を持って言える。
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