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人間臭い?
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今のアリクはある意味可哀想だな~~~っと話してから数日後、相変わらず一番下の階層を目指して地下遺跡を探索。
徐々に階層数を更新する中で、コボルトの群れと遭遇した。
コボルトと変な縁があると思いつつも、主にセルシアとシュラ、メリルの闘志が爆発。
いつもならメリルも後方支援メインで動くのに、今回はメリルまで前に出て戦い始めたから、俺一人で後方支援を担当した。
マジかと多少は驚いたけど、対ケルベロスの時と同じく、メリルが前に出て戦おうとするのは珍しので、それはそれで嬉しかった。
コボルトの集団に関しては、深い階層? に生息してるだけあって、通常個体でも戦える個体が多かったし、Cランクの上位種個体にもなれば少々数も多かったからか、三人とも鬼火や毒、雷剣を使って上手く倒していった。
「…………俺だったら、イライラが爆発してそうっすね」
そして今、殆どのコボルトを討伐し終え、シュラとメリルは俺と一緒に死体を回収中。
一緒に戦ってたセルシアは、集団のトップであったBランクの上位種コボルトと一人で戦り合っている。
そんなセルシアを見て、シュラはいつものように羨ましがるのではなく、珍しく自分も戦いたかったといった言葉を零さない。
「でしょうね」
「メリルは、イライラせずに戦れっか?」
「……知能? が高い個体だと言い聞かせ続けていれば、イライラせずに戦れるでしょう」
つまり、冷静なタイプであるメリルであっても、戦っていればどこかでイライラが募って爆発する可能性が少なからずあるってことだな。
「ふーーん。にしても、あんなコボルトもいるんだな」
「純粋な戦闘力は以前戦ったイレックスコボルトの方が上でしょうけど、戦闘力以外の部分はあの個体が勝っている部分もあるでしょう。ラガス坊ちゃま、あの個体の名はどういった名前でしたか」
「アサルカコボルトだってよ。ランクはBだ」
初めて聞く上位種名の個体。
上位種らしく、体格は通常種よりも大きい。
ただ、以前戦ったイレックスコボルトよりは小さいし、なんなら今回の戦闘で戦った他の上位種個体たちよりも少し小さいか?
ただ、コボルトらしく非常に身軽な動きをしている。
「アサルカコボルト…………ラガス坊ちゃま、アサルトコボルトではないのですよね」
「…………今もう一回狼竜眼で確認したけど、やっぱりアサルカコボルトだな」
「そうでしたか……本当に、この遺跡は異常ですね」
遺跡だけじゃなくて、ここら辺一帯が……いや、この辺りの中でも、この地下遺跡は段違いで異常か。
「アサルトコボルトという個体の上位種であれば聞いたことがあるのですが」
「どんな個体なんだよ、メリル」
「コボルトの中でも、特に狂暴性が高い上位種らしいわよ。その狂暴性もあってか、一体で行動してることが多いらしいわ」
「へぇ~~~、孤高のコボルトって訳か。けど、一文字違いのあの上位種は、普通に他のコボルトに指示とか飛ばしてたよな?」
「そうね。加えて、狂暴性も感じない……ただ、正確の悪さは感じるわね」
「それに関しちゃあ、同感だな」
二人の言う通りあの上位種コボルト……セルシアの攻撃を躱す度に、ニヤニヤと笑ってる。
明らかについ零れてるって感じじゃなくて、セルシアをバカにしてる。
「あぁいうの、人間臭いって言うんすかね」
「そうとも言えるな」
「あんなふざけた顔をしながらも、ちゃんと強いのが更にイラっとしますね」
セルシアの言う通り、ちゃんとBランクなだけあって、普通に強い。
魔力量に関しても決して少なくない。
後、短剣の扱いに関しては…………正直、普段から使ってるメリルより上手いかもな。
「なぁ、あいつメリルよりも短剣の扱い上手くねぇか?」
シュラ……相変わらずズバッと言うな。
「……そうね」
チラッとメリルの方に視線を戻すと、静かに拳を握りしめていた。
徐々に階層数を更新する中で、コボルトの群れと遭遇した。
コボルトと変な縁があると思いつつも、主にセルシアとシュラ、メリルの闘志が爆発。
いつもならメリルも後方支援メインで動くのに、今回はメリルまで前に出て戦い始めたから、俺一人で後方支援を担当した。
マジかと多少は驚いたけど、対ケルベロスの時と同じく、メリルが前に出て戦おうとするのは珍しので、それはそれで嬉しかった。
コボルトの集団に関しては、深い階層? に生息してるだけあって、通常個体でも戦える個体が多かったし、Cランクの上位種個体にもなれば少々数も多かったからか、三人とも鬼火や毒、雷剣を使って上手く倒していった。
「…………俺だったら、イライラが爆発してそうっすね」
そして今、殆どのコボルトを討伐し終え、シュラとメリルは俺と一緒に死体を回収中。
一緒に戦ってたセルシアは、集団のトップであったBランクの上位種コボルトと一人で戦り合っている。
そんなセルシアを見て、シュラはいつものように羨ましがるのではなく、珍しく自分も戦いたかったといった言葉を零さない。
「でしょうね」
「メリルは、イライラせずに戦れっか?」
「……知能? が高い個体だと言い聞かせ続けていれば、イライラせずに戦れるでしょう」
つまり、冷静なタイプであるメリルであっても、戦っていればどこかでイライラが募って爆発する可能性が少なからずあるってことだな。
「ふーーん。にしても、あんなコボルトもいるんだな」
「純粋な戦闘力は以前戦ったイレックスコボルトの方が上でしょうけど、戦闘力以外の部分はあの個体が勝っている部分もあるでしょう。ラガス坊ちゃま、あの個体の名はどういった名前でしたか」
「アサルカコボルトだってよ。ランクはBだ」
初めて聞く上位種名の個体。
上位種らしく、体格は通常種よりも大きい。
ただ、以前戦ったイレックスコボルトよりは小さいし、なんなら今回の戦闘で戦った他の上位種個体たちよりも少し小さいか?
ただ、コボルトらしく非常に身軽な動きをしている。
「アサルカコボルト…………ラガス坊ちゃま、アサルトコボルトではないのですよね」
「…………今もう一回狼竜眼で確認したけど、やっぱりアサルカコボルトだな」
「そうでしたか……本当に、この遺跡は異常ですね」
遺跡だけじゃなくて、ここら辺一帯が……いや、この辺りの中でも、この地下遺跡は段違いで異常か。
「アサルトコボルトという個体の上位種であれば聞いたことがあるのですが」
「どんな個体なんだよ、メリル」
「コボルトの中でも、特に狂暴性が高い上位種らしいわよ。その狂暴性もあってか、一体で行動してることが多いらしいわ」
「へぇ~~~、孤高のコボルトって訳か。けど、一文字違いのあの上位種は、普通に他のコボルトに指示とか飛ばしてたよな?」
「そうね。加えて、狂暴性も感じない……ただ、正確の悪さは感じるわね」
「それに関しちゃあ、同感だな」
二人の言う通りあの上位種コボルト……セルシアの攻撃を躱す度に、ニヤニヤと笑ってる。
明らかについ零れてるって感じじゃなくて、セルシアをバカにしてる。
「あぁいうの、人間臭いって言うんすかね」
「そうとも言えるな」
「あんなふざけた顔をしながらも、ちゃんと強いのが更にイラっとしますね」
セルシアの言う通り、ちゃんとBランクなだけあって、普通に強い。
魔力量に関しても決して少なくない。
後、短剣の扱いに関しては…………正直、普段から使ってるメリルより上手いかもな。
「なぁ、あいつメリルよりも短剣の扱い上手くねぇか?」
シュラ……相変わらずズバッと言うな。
「……そうね」
チラッとメリルの方に視線を戻すと、静かに拳を握りしめていた。
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