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是非そうしてくれ
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「おぅ、ラガスさんたちじゃねぇか」
「レグティス……お前ら、仕事終わりか?」
「あぁ、そうだ。ウッドゴーレムの素材の納品依頼を受けてたんだ」
レグティスたちは特に頼み込むこともなく、椅子を移動させて俺たちのテーブルに座り、注文を始めた。
「今日は奢らせてくれ」
「? それはまぁ嬉しいんだが、良いのか?」
「ウッドゴーレムの素材を手に入れる為に動いてたんだが、途中でサイクロプスに遭遇してな」
パワーに関してはCランクの中でもトップクラスの単眼巨人か。
一応楽な相手ではないと思うけど、四人とも苦い表情はしてないな。
「あんた達に鍛えられたからこそ、思っていたよりも楽に倒すことが出来た」
「そのお礼って訳か……それじゃ、ありがたく奢ってもらおうか」
まだ腹八分目には到達してなかったこともあり、主に俺とシュラが料理を追加で注文した。
「そういえば、今日面倒なモンスター……いや、モンスターではないのか? とにかく、面倒な存在に遭遇した」
「面倒な存在って、もしかして誰が雇った裏の人間とかですか?」
「俺やセルシアが貴族っていうのを考えると、ないようでありそうかもしれないけど、今回はそういうのじゃない」
オーガに寄生し、身体能力をBランクモンスターの域にまで引き上げ、再生能力を発動させる寄生生物について四人に語った。
「……そんな生物が、いるのか」
話を聞き終えた四人は、全員衝撃が強過ぎたのか、食事の手を完全に止めてしまっていた。
「俺もびっくりしたよ。一応相手のステータスを覗くことが出来るんだが、そいつは再生や高速回復のアビリティを持ってなかったんだ」
「偶に、一般的なオーガが高い回復力を持っているという話は聞くが…………身体能力がBランクモンスターと同程度まで上昇していることを考えると、その寄生生物? に寄生されたからと考えるのが妥当か」
「………………ラガスさん。その生物は、過去に人間に寄生して、この街に潜入したことがありますか?」
「らしいな。もしかしてファールナはその話を聞いたことがある感じ?」
「そうですね。ラガスさんの話を聞いて、ふと思い出しました」
あまり被害件数が多くないから、知らない人の方が多いって感じなのかと思ってたけど……そりゃまぁ、寄生されて乗っ取られたハンターがいきなり街中で暴れたって内容はインパクトが強くて記憶に残るか。
「オーガを乗っ取れるのって、結構ヤバい……よね?」
「確かにヤバいとは思うが、俺が魔弾で爆散させた時に、魔核は持ってなかったんだ。おそらくモンスターではないっていうことを考えるに、どこからでも侵入出来るとは限らない」
「ってことは……堅い防具を身に付けてたりすれば、大丈夫な感じ?」
「大丈夫な感じだと思う。仮に一定以上の堅さを持つ防具を持ってないハンターでも、魔力か闘気を纏えば侵入を防げると思う…………問題は、やっぱり寝てる時だろうな」
「……その寄生生物は、耳から入るのが得意そうだね」
ヴェルデの言う通り、あの跳躍力があれば人間の耳辺りまで跳ぶのは無理じゃない。
「一番潜りやすい部分だろうな。後、見張りをしてれば当然、近づいてくるモンスターを警戒してるとは思うけど、あの寄生生物はスライムとかより小さいから、存在を感知できるか少し怪しい気がする」
「思ってたより、本当に面倒な生物みたいだな、ラガスさん」
「解ってくれてなによりだよ。レグティスたちが普段どうやって野営をしてるのかは知らないけど、前よりも懐が温かくなってるんだったら、結界系のマジックアイテムを購入しておいた方が絶対に良いぞ」
「そうだな…………多少金が飛んだとしても、質の良い結界系のマジックアイテムを購入しておいた方が良さそうだな」
うんうん、是非そうしてくれ。
知人が寄生されて暴れ出して、それを殺す役なんて絶対にやりたくないからな。
「レグティス……お前ら、仕事終わりか?」
「あぁ、そうだ。ウッドゴーレムの素材の納品依頼を受けてたんだ」
レグティスたちは特に頼み込むこともなく、椅子を移動させて俺たちのテーブルに座り、注文を始めた。
「今日は奢らせてくれ」
「? それはまぁ嬉しいんだが、良いのか?」
「ウッドゴーレムの素材を手に入れる為に動いてたんだが、途中でサイクロプスに遭遇してな」
パワーに関してはCランクの中でもトップクラスの単眼巨人か。
一応楽な相手ではないと思うけど、四人とも苦い表情はしてないな。
「あんた達に鍛えられたからこそ、思っていたよりも楽に倒すことが出来た」
「そのお礼って訳か……それじゃ、ありがたく奢ってもらおうか」
まだ腹八分目には到達してなかったこともあり、主に俺とシュラが料理を追加で注文した。
「そういえば、今日面倒なモンスター……いや、モンスターではないのか? とにかく、面倒な存在に遭遇した」
「面倒な存在って、もしかして誰が雇った裏の人間とかですか?」
「俺やセルシアが貴族っていうのを考えると、ないようでありそうかもしれないけど、今回はそういうのじゃない」
オーガに寄生し、身体能力をBランクモンスターの域にまで引き上げ、再生能力を発動させる寄生生物について四人に語った。
「……そんな生物が、いるのか」
話を聞き終えた四人は、全員衝撃が強過ぎたのか、食事の手を完全に止めてしまっていた。
「俺もびっくりしたよ。一応相手のステータスを覗くことが出来るんだが、そいつは再生や高速回復のアビリティを持ってなかったんだ」
「偶に、一般的なオーガが高い回復力を持っているという話は聞くが…………身体能力がBランクモンスターと同程度まで上昇していることを考えると、その寄生生物? に寄生されたからと考えるのが妥当か」
「………………ラガスさん。その生物は、過去に人間に寄生して、この街に潜入したことがありますか?」
「らしいな。もしかしてファールナはその話を聞いたことがある感じ?」
「そうですね。ラガスさんの話を聞いて、ふと思い出しました」
あまり被害件数が多くないから、知らない人の方が多いって感じなのかと思ってたけど……そりゃまぁ、寄生されて乗っ取られたハンターがいきなり街中で暴れたって内容はインパクトが強くて記憶に残るか。
「オーガを乗っ取れるのって、結構ヤバい……よね?」
「確かにヤバいとは思うが、俺が魔弾で爆散させた時に、魔核は持ってなかったんだ。おそらくモンスターではないっていうことを考えるに、どこからでも侵入出来るとは限らない」
「ってことは……堅い防具を身に付けてたりすれば、大丈夫な感じ?」
「大丈夫な感じだと思う。仮に一定以上の堅さを持つ防具を持ってないハンターでも、魔力か闘気を纏えば侵入を防げると思う…………問題は、やっぱり寝てる時だろうな」
「……その寄生生物は、耳から入るのが得意そうだね」
ヴェルデの言う通り、あの跳躍力があれば人間の耳辺りまで跳ぶのは無理じゃない。
「一番潜りやすい部分だろうな。後、見張りをしてれば当然、近づいてくるモンスターを警戒してるとは思うけど、あの寄生生物はスライムとかより小さいから、存在を感知できるか少し怪しい気がする」
「思ってたより、本当に面倒な生物みたいだな、ラガスさん」
「解ってくれてなによりだよ。レグティスたちが普段どうやって野営をしてるのかは知らないけど、前よりも懐が温かくなってるんだったら、結界系のマジックアイテムを購入しておいた方が絶対に良いぞ」
「そうだな…………多少金が飛んだとしても、質の良い結界系のマジックアイテムを購入しておいた方が良さそうだな」
うんうん、是非そうしてくれ。
知人が寄生されて暴れ出して、それを殺す役なんて絶対にやりたくないからな。
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