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休日だと決めた
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「ラガスさん、今日はどうするっすか?」
「どうするも何も、休日で確定だろ」
シュラたちだけじゃなくて、俺も割と二日酔い状態だからな。
ワインを呑んでないルーフェイスは無事だろうけど、二日酔い状態で未開拓地の森にを探索するのはな…………うん、ルーフェイスが万全だと解っていても、不安が残る。
「この状態で探索すれば、万が一に遭遇しやすくなってしまうだろ」
「あぁ~~~……それも、そうっすね。いやぁ~~~、本当に呑み過ぎたっす」
「同じ、く。ちょっと、呑み過ぎた、かな」
「まぁ仕方ないって。あのワインも美味かったし」
とりあえず、今日はのんびりする。
ぶっちゃけ……部屋の中でダラダラし続けるのもあり。
「ラガス坊ちゃま。もし、ギルドから何かを頼まれたらどうするのですか?」
「何かって、何をだ?」
「それは解りませんが、そういった事態が起こらないとは言い切れないではないですか」
「そうだなぁ…………他にもハンターがいるでしょうって返して、帰ってもらう。俺たち、割とギルドに貢献してるし、完全に休日って決めた日ぐらい、がっつり休んだって良いだろ」
「かしこまりました。では、ギルド職員が宿に来てもそのように対応します」
「そうしてくれ」
うん、決めた。
今日はマジでダラダラゆっくりする。
朝食を食べ終えた後、俺は部屋に戻ってベッドに寝転がった。
「……そうですね。休日ですからね」
「食事の後に寝転がるのは、体に悪いって言いたいんだろ」
「普段から規則だ正しい生活を送っているので、一日ぐらいそういった生活を送っても問題無いかと」
規則正しい、ね。
前世と比べれば夜更かしする楽しみもないし、確かに規則正しい生活を送ってるよな。
「休日つっても、何すれば良いか……解らないっすね」
「鍛冶って選択肢はないのか、シュラ」
「二日酔いの状態で出来ないっすよ。どうせ駄作が出来上がるだけなんで。ラガスさんだって、錬金術で魔靴を造ろうと思わないっすよね」
「……だな」
適当な作業で、素材を無駄にしたくはない。
「こういうのも、悪く、ない……二度寝、出来る」
「二度寝……そうだな。寝るか。二人とも、好きな様にしてていいぞ」
その後、俺とセルシアは本当に二度寝を始めた。
SIDE ラガス
「……二人とも、本当に寝ちまったな」
「みたいですね……シュラはどうするのですか?」
「ん? そうだなぁ…………二度寝もありっちゃありだが、どうせなら街の武器屋をぶらぶらと見て回るかな」
「そうですか」
自身が二日酔い状態であることは自覚しているが、それでも睡眠より鍛冶師の末端として世の中の広さを確認することを選んだ。
「では、私はマジックアイテムを売っている店でも見て周ります」
「良いんじゃねぇの? んじゃ、夕食時に「何を言ってるのかしら。一緒に行くに決まってるでしょう」……へ?」
シュラは武器屋に行きたい
メリルはマジックアイテムが売っている店に行きたい。
二人の目的は違う。
「いや、俺は武器屋に行きたいんだぜ?」
「交互に見て周れば良いでしょう」
「……いや、何で?」
「はぁ~~~~~。シュラ、今の私たちの状態は」
「ふ、二日酔いだな」
「そうでしょう。万が一があれば、私たちでも不意を突かれます」
目の前の同僚が、何を言っているのか解らない。
ただ、メリルが真剣な表情で語っていることだけは解る。
そのため、シュラはメリルの言葉を脳内で何度も反芻する。
「…………街中であっても、俺たちに嫉妬してる連中が何かを仕掛けてくるかもしれない、ってことか?」
「どうやら、そこまで考えられることは出来るようね。では、行きますよ」
「へーへー、分ぁったよ」
メリルはシュラに対して、そういった気持ちは一切ない。
そして当然、シュラもメリルに対して浮ついた気持ちは欠片もない。
互いにデートという認識は一ミリもなく、二人で宿から出た。
「どうするも何も、休日で確定だろ」
シュラたちだけじゃなくて、俺も割と二日酔い状態だからな。
ワインを呑んでないルーフェイスは無事だろうけど、二日酔い状態で未開拓地の森にを探索するのはな…………うん、ルーフェイスが万全だと解っていても、不安が残る。
「この状態で探索すれば、万が一に遭遇しやすくなってしまうだろ」
「あぁ~~~……それも、そうっすね。いやぁ~~~、本当に呑み過ぎたっす」
「同じ、く。ちょっと、呑み過ぎた、かな」
「まぁ仕方ないって。あのワインも美味かったし」
とりあえず、今日はのんびりする。
ぶっちゃけ……部屋の中でダラダラし続けるのもあり。
「ラガス坊ちゃま。もし、ギルドから何かを頼まれたらどうするのですか?」
「何かって、何をだ?」
「それは解りませんが、そういった事態が起こらないとは言い切れないではないですか」
「そうだなぁ…………他にもハンターがいるでしょうって返して、帰ってもらう。俺たち、割とギルドに貢献してるし、完全に休日って決めた日ぐらい、がっつり休んだって良いだろ」
「かしこまりました。では、ギルド職員が宿に来てもそのように対応します」
「そうしてくれ」
うん、決めた。
今日はマジでダラダラゆっくりする。
朝食を食べ終えた後、俺は部屋に戻ってベッドに寝転がった。
「……そうですね。休日ですからね」
「食事の後に寝転がるのは、体に悪いって言いたいんだろ」
「普段から規則だ正しい生活を送っているので、一日ぐらいそういった生活を送っても問題無いかと」
規則正しい、ね。
前世と比べれば夜更かしする楽しみもないし、確かに規則正しい生活を送ってるよな。
「休日つっても、何すれば良いか……解らないっすね」
「鍛冶って選択肢はないのか、シュラ」
「二日酔いの状態で出来ないっすよ。どうせ駄作が出来上がるだけなんで。ラガスさんだって、錬金術で魔靴を造ろうと思わないっすよね」
「……だな」
適当な作業で、素材を無駄にしたくはない。
「こういうのも、悪く、ない……二度寝、出来る」
「二度寝……そうだな。寝るか。二人とも、好きな様にしてていいぞ」
その後、俺とセルシアは本当に二度寝を始めた。
SIDE ラガス
「……二人とも、本当に寝ちまったな」
「みたいですね……シュラはどうするのですか?」
「ん? そうだなぁ…………二度寝もありっちゃありだが、どうせなら街の武器屋をぶらぶらと見て回るかな」
「そうですか」
自身が二日酔い状態であることは自覚しているが、それでも睡眠より鍛冶師の末端として世の中の広さを確認することを選んだ。
「では、私はマジックアイテムを売っている店でも見て周ります」
「良いんじゃねぇの? んじゃ、夕食時に「何を言ってるのかしら。一緒に行くに決まってるでしょう」……へ?」
シュラは武器屋に行きたい
メリルはマジックアイテムが売っている店に行きたい。
二人の目的は違う。
「いや、俺は武器屋に行きたいんだぜ?」
「交互に見て周れば良いでしょう」
「……いや、何で?」
「はぁ~~~~~。シュラ、今の私たちの状態は」
「ふ、二日酔いだな」
「そうでしょう。万が一があれば、私たちでも不意を突かれます」
目の前の同僚が、何を言っているのか解らない。
ただ、メリルが真剣な表情で語っていることだけは解る。
そのため、シュラはメリルの言葉を脳内で何度も反芻する。
「…………街中であっても、俺たちに嫉妬してる連中が何かを仕掛けてくるかもしれない、ってことか?」
「どうやら、そこまで考えられることは出来るようね。では、行きますよ」
「へーへー、分ぁったよ」
メリルはシュラに対して、そういった気持ちは一切ない。
そして当然、シュラもメリルに対して浮ついた気持ちは欠片もない。
互いにデートという認識は一ミリもなく、二人で宿から出た。
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