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誰のせいで……
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「ふぅ~~~~、こんなところか」
「割と急ぎましたね、ラガス坊ちゃま」
「あぁ、そうだな…………なんて言うか、あれこれ偉そうなことを言える立場じゃないけど、殺された後に操り人形にされてるのを見ると……さっさと成仏させてやりたくなってな」
獣魔法、ラビットフットを使って戦場を駆け回りながら聖光弾をぶち込みまくった。
その甲斐あって、戦闘力が高いアンデットモンスターやゾンビにされた元ハンターたちを倒すことが出来た。
「モンスターは成仏? 出来るでしょうか」
「それは知らん。ただ……元ハンターだった連中には、しっかり成仏してほしいだろ」
「……それもそうですね。さて、それでは……どうしますか」
どうしますかってのは、エルダーリッチと戦ってるレグディスたちに応援を出すのか否かって話だろうな。
「まだ、手を貸さなくても良いだろ」
「本当ですか? 決して、戦況は良いとは言えませんが」
メリルの言う通り、お世辞にも戦況は良いとは言えない。
あのエルダーリッチ、予想通り最初は単独でBランクモンスターを倒したのか……それともサファイヤかルビーランククラスのハンターたちをソロで殺しただけはある。
魔力を消費して展開する結界の堅さがずば抜けてる。
そんで当然、魔法を発動するまでの時間も早いし、連射速度も並じゃない。
魔力量は…………四人の魔力量を足してトントン……もしくはそれ以上、か。
「そうだな。それで、あいつらが納得すると思うか?」
「彼らが納得するか否か、重視すべきかそこですか」
「今のところは、だ。だからそんなに怒るな」
俺も少し前まではそうだったが、メリルは完全に保護者目線だな。
どうも……無茶をしようとする身近な者たちに厳しい。
確かに身内となれば、他人以上に心配するのは当たり前かもしれないけど、それでもあいつらもハンターだ。
ちょっと心配するのが早過ぎる。
どうして………………って、考えるのはバカと言うか……うん、バカだな。
どう考えても、俺が幼い頃から無茶ばかっりしてきたから、そのせいだろうな。
「メリル~~~、心配し過ぎだっての。まだ四人の内、一人が戦闘不能になったわけじゃねぇだろ」
「戦闘不能になってからでは遅いと思うのですが」
「戦闘不能に追い込まれた状況にもよるだろ。片腕や片脚を魔法で消されたとかならまだしも、ちょっと魔力が足りねぇとか、切り裂かれた傷を癒すために~とか、それぐらいでほんの一瞬離れるぐらいなら、別に心配する必要はねぇだろ」
「…………では、彼らに何かあった場合、絶対に助けられる自信があると」
「それなりにな。別に俺だけじゃなくて、どうせお前も何かあった時に助ける気満々で準備してんだろ。ラガスさんも同じでしょう」
「ふふ、まぁな」
俺やメリル、シュラだけではなく、セルシアとルーフェイスもいざという時にレグディスたちを助けられるように備えている。
「つか、あいつらもハンターとして活動してんだから、死んだら死んだで特に文句を垂れたりしないんじゃねぇか? そもそもこの地域で出没するBランクモンスターと戦いたいって言い出したのはあの四人からだしよ」
「だとしても、です」
「…………なぁラガスさん、ちょっと面倒だな」
「お前……メリルに聞こえる距離で俺に尋ねるなよ。まぁ……あれだ、俺が幼い頃か無茶し過ぎだから、そのせいだろうな」
「解っていてくれてるようでなによりです」
今思えば、強力なアビリティを手に入れられたからって、マジの子供がモンスターと戦うなんて、無茶以外のなんでもないしな。
けど……あの四人の表情から見て、多分俺らの援護とか全く期待してないというか、選択肢に入ってないというか…………うん、なんか良い面してるように思える。
あいつらに死んでほしくないって気持ちはメリルと同じだけど、でも……あいつらはあいつらで、ちゃんと覚悟が出来てるってのはシュラの言う通りだ。
「割と急ぎましたね、ラガス坊ちゃま」
「あぁ、そうだな…………なんて言うか、あれこれ偉そうなことを言える立場じゃないけど、殺された後に操り人形にされてるのを見ると……さっさと成仏させてやりたくなってな」
獣魔法、ラビットフットを使って戦場を駆け回りながら聖光弾をぶち込みまくった。
その甲斐あって、戦闘力が高いアンデットモンスターやゾンビにされた元ハンターたちを倒すことが出来た。
「モンスターは成仏? 出来るでしょうか」
「それは知らん。ただ……元ハンターだった連中には、しっかり成仏してほしいだろ」
「……それもそうですね。さて、それでは……どうしますか」
どうしますかってのは、エルダーリッチと戦ってるレグディスたちに応援を出すのか否かって話だろうな。
「まだ、手を貸さなくても良いだろ」
「本当ですか? 決して、戦況は良いとは言えませんが」
メリルの言う通り、お世辞にも戦況は良いとは言えない。
あのエルダーリッチ、予想通り最初は単独でBランクモンスターを倒したのか……それともサファイヤかルビーランククラスのハンターたちをソロで殺しただけはある。
魔力を消費して展開する結界の堅さがずば抜けてる。
そんで当然、魔法を発動するまでの時間も早いし、連射速度も並じゃない。
魔力量は…………四人の魔力量を足してトントン……もしくはそれ以上、か。
「そうだな。それで、あいつらが納得すると思うか?」
「彼らが納得するか否か、重視すべきかそこですか」
「今のところは、だ。だからそんなに怒るな」
俺も少し前まではそうだったが、メリルは完全に保護者目線だな。
どうも……無茶をしようとする身近な者たちに厳しい。
確かに身内となれば、他人以上に心配するのは当たり前かもしれないけど、それでもあいつらもハンターだ。
ちょっと心配するのが早過ぎる。
どうして………………って、考えるのはバカと言うか……うん、バカだな。
どう考えても、俺が幼い頃から無茶ばかっりしてきたから、そのせいだろうな。
「メリル~~~、心配し過ぎだっての。まだ四人の内、一人が戦闘不能になったわけじゃねぇだろ」
「戦闘不能になってからでは遅いと思うのですが」
「戦闘不能に追い込まれた状況にもよるだろ。片腕や片脚を魔法で消されたとかならまだしも、ちょっと魔力が足りねぇとか、切り裂かれた傷を癒すために~とか、それぐらいでほんの一瞬離れるぐらいなら、別に心配する必要はねぇだろ」
「…………では、彼らに何かあった場合、絶対に助けられる自信があると」
「それなりにな。別に俺だけじゃなくて、どうせお前も何かあった時に助ける気満々で準備してんだろ。ラガスさんも同じでしょう」
「ふふ、まぁな」
俺やメリル、シュラだけではなく、セルシアとルーフェイスもいざという時にレグディスたちを助けられるように備えている。
「つか、あいつらもハンターとして活動してんだから、死んだら死んだで特に文句を垂れたりしないんじゃねぇか? そもそもこの地域で出没するBランクモンスターと戦いたいって言い出したのはあの四人からだしよ」
「だとしても、です」
「…………なぁラガスさん、ちょっと面倒だな」
「お前……メリルに聞こえる距離で俺に尋ねるなよ。まぁ……あれだ、俺が幼い頃か無茶し過ぎだから、そのせいだろうな」
「解っていてくれてるようでなによりです」
今思えば、強力なアビリティを手に入れられたからって、マジの子供がモンスターと戦うなんて、無茶以外のなんでもないしな。
けど……あの四人の表情から見て、多分俺らの援護とか全く期待してないというか、選択肢に入ってないというか…………うん、なんか良い面してるように思える。
あいつらに死んでほしくないって気持ちはメリルと同じだけど、でも……あいつらはあいつらで、ちゃんと覚悟が出来てるってのはシュラの言う通りだ。
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