836 / 965
密林と言えば
しおりを挟む
「そういえば、戦闘に関してはかなり頭が回るタイプでしたね」
「俺の助けなんて必要ねぇ!!! って感じのオーラをだすぐらいには、割と考えて戦えるタイプではある」
そういうオーラをぶつけられるのは、正直めんどくせ~~とはちょっと思ってたけど、割とレグディスに関してはそういった態度を取るぐらいの実力と思考力があると思えた。
「他の面子もある程度リスク管理は出来るだろ」
「……フィーマだけは、少し不安っすけどね」
同族だからか、前に突っ込んでしまうのが解るって顔だな。
「かもしれないな。でも、正真正銘のバカって感じではなさそうだし、経験を積めば何とかなるんじゃないか」
「経験……そうっすね。確かに経験は大事っすね……それで、ラガスさん。またちょっかい出したい奴がいるみたいっすよ」
「みたいだな。それじゃ、今回は俺が戦るよ」
偶には護衛らしく、仕事をしないとな。
「ゥルルルルァ……」
「未開拓の地……いや、密林らしいモンスターだな」
あれは確か、ブロウタイガーだったか?
「ルゥアアアアッ!!!!」
「っと、何人いようと、関係無いって面、してるな!!!!」
確か……脚の筋肉だけ、異様に発達……いや、筋量が多いんだったか?
「っ!!! なるほど、なぁ……」
「ルァ!!??」
「ふん!!!!!!」
両腕を叩き込まれた、割と両腕でガードしなかったら不味かったかもな。
しっかし、あの見た目で脚の筋肉量が異様に発達してるのか……ありゃ完全に詐欺モンスターだな。
筋肉が発達した部分が脚だから、スピードにもあんまり影響はなさそうだ。
「よっ、ほっ、ほっ!!!」
「っ!! ガァアアアッ!!!!!」
「はっは、やっぱり普通の弾丸じゃだめか」
あっさりと前足で弾かれちゃったな。
となると、貫通効果を付与して、回転も付け加えないと、またあっさり弾かれそうだな。
「ッ、ッ!!!!!」
「ん~~~、流石……ネコ科?」
木々の間を跳んで、上から襲撃、ね。
こいつ……本当にCランクか?
割と魔闘気まで纏っとかないと、ちょっと対応に困るな。
「あら、ラガス坊ちゃま。もしやお困りのご様子で?」
「いやいや、別に全く困ってないぞ。ただ、思ったより強いな~~、戦い応えがあるな~~~って思ってた、だけだ。そんで、いきなり声を掛けてきたってことは、もしかして何かあったか?」
「いえ、ただ……そろそろロックウッドゴーレムと戦っているレグディスたちが勝利しそうなので」
「そっか、分かった分かった」
正直、もう少し戦てみたいと思ったんだけど、それなら仕方ないな。
アビリティ、疾風と獣魔法……ラビットフットを発動。
「フンッ!!!!!!」
「ルゥオアっ!!!!!!??????」
一気に懐に潜り込んで、無理矢理アッパーを決めた。
この感触……心臓を叩けたか?
「ゥ……ォ、ァ」
「っし、ラッキーだったな」
「……もっと早くそれを出来なかったんですか、というのは愚問なのでしょうね」
「既に解り切ってることだろ」
多分この感覚は、よぼよぼの爺になるまで消えることはない……気がする。
「んじゃ、こいつの解体するから見張頼むわ」
「任せてくださいっす」
シュラとセルシア、ルーフェイスに見張りを任せると、いきなりレグディスがこちらにやって来た。
「ら、ラガスさん……それ、ブロウタイガーだよな」
「みたいだな。それがどうした? もしかして、過去に仲間をやられた因縁の個体とか?」
「い、いや……そんなんじゃねぇよ。ただ」
「ただ?」
「いずれ、一人で倒したいって思ってる目標なんだよ」
ソロ討伐の目標、か。
確かにこの辺りに生息してる個体は他のと比べて数割……数割は言い過ぎか?
とりあえず何割り増しか強くなってるし、レグディスぐらいの奴からすれば、丁度良い目標なのかもな。
「ラガスさんは……どうやって倒したんだ」
「できれば魔弾で倒そうと思ったんだけど、メリルからお前らがもうそろそろロックウッドゴーレムを倒すって言われたから、強化アビリティを重複発動させて、懐に潜り込んでアッパーをかました。そしたら、運良くそのまま心臓をぶっ壊す事が出来た」
「お、おぉぅ……そ、そうか」
っと、しまった。
全くアドバイスにならない倒し方だったみたいだな。
でも、メリルに急かされたし……うん、仕方ない仕方ない。
もしまた遭遇出来たら、その時は参考になりそうな戦い方をしよう。
「俺の助けなんて必要ねぇ!!! って感じのオーラをだすぐらいには、割と考えて戦えるタイプではある」
そういうオーラをぶつけられるのは、正直めんどくせ~~とはちょっと思ってたけど、割とレグディスに関してはそういった態度を取るぐらいの実力と思考力があると思えた。
「他の面子もある程度リスク管理は出来るだろ」
「……フィーマだけは、少し不安っすけどね」
同族だからか、前に突っ込んでしまうのが解るって顔だな。
「かもしれないな。でも、正真正銘のバカって感じではなさそうだし、経験を積めば何とかなるんじゃないか」
「経験……そうっすね。確かに経験は大事っすね……それで、ラガスさん。またちょっかい出したい奴がいるみたいっすよ」
「みたいだな。それじゃ、今回は俺が戦るよ」
偶には護衛らしく、仕事をしないとな。
「ゥルルルルァ……」
「未開拓の地……いや、密林らしいモンスターだな」
あれは確か、ブロウタイガーだったか?
「ルゥアアアアッ!!!!」
「っと、何人いようと、関係無いって面、してるな!!!!」
確か……脚の筋肉だけ、異様に発達……いや、筋量が多いんだったか?
「っ!!! なるほど、なぁ……」
「ルァ!!??」
「ふん!!!!!!」
両腕を叩き込まれた、割と両腕でガードしなかったら不味かったかもな。
しっかし、あの見た目で脚の筋肉量が異様に発達してるのか……ありゃ完全に詐欺モンスターだな。
筋肉が発達した部分が脚だから、スピードにもあんまり影響はなさそうだ。
「よっ、ほっ、ほっ!!!」
「っ!! ガァアアアッ!!!!!」
「はっは、やっぱり普通の弾丸じゃだめか」
あっさりと前足で弾かれちゃったな。
となると、貫通効果を付与して、回転も付け加えないと、またあっさり弾かれそうだな。
「ッ、ッ!!!!!」
「ん~~~、流石……ネコ科?」
木々の間を跳んで、上から襲撃、ね。
こいつ……本当にCランクか?
割と魔闘気まで纏っとかないと、ちょっと対応に困るな。
「あら、ラガス坊ちゃま。もしやお困りのご様子で?」
「いやいや、別に全く困ってないぞ。ただ、思ったより強いな~~、戦い応えがあるな~~~って思ってた、だけだ。そんで、いきなり声を掛けてきたってことは、もしかして何かあったか?」
「いえ、ただ……そろそろロックウッドゴーレムと戦っているレグディスたちが勝利しそうなので」
「そっか、分かった分かった」
正直、もう少し戦てみたいと思ったんだけど、それなら仕方ないな。
アビリティ、疾風と獣魔法……ラビットフットを発動。
「フンッ!!!!!!」
「ルゥオアっ!!!!!!??????」
一気に懐に潜り込んで、無理矢理アッパーを決めた。
この感触……心臓を叩けたか?
「ゥ……ォ、ァ」
「っし、ラッキーだったな」
「……もっと早くそれを出来なかったんですか、というのは愚問なのでしょうね」
「既に解り切ってることだろ」
多分この感覚は、よぼよぼの爺になるまで消えることはない……気がする。
「んじゃ、こいつの解体するから見張頼むわ」
「任せてくださいっす」
シュラとセルシア、ルーフェイスに見張りを任せると、いきなりレグディスがこちらにやって来た。
「ら、ラガスさん……それ、ブロウタイガーだよな」
「みたいだな。それがどうした? もしかして、過去に仲間をやられた因縁の個体とか?」
「い、いや……そんなんじゃねぇよ。ただ」
「ただ?」
「いずれ、一人で倒したいって思ってる目標なんだよ」
ソロ討伐の目標、か。
確かにこの辺りに生息してる個体は他のと比べて数割……数割は言い過ぎか?
とりあえず何割り増しか強くなってるし、レグディスぐらいの奴からすれば、丁度良い目標なのかもな。
「ラガスさんは……どうやって倒したんだ」
「できれば魔弾で倒そうと思ったんだけど、メリルからお前らがもうそろそろロックウッドゴーレムを倒すって言われたから、強化アビリティを重複発動させて、懐に潜り込んでアッパーをかました。そしたら、運良くそのまま心臓をぶっ壊す事が出来た」
「お、おぉぅ……そ、そうか」
っと、しまった。
全くアドバイスにならない倒し方だったみたいだな。
でも、メリルに急かされたし……うん、仕方ない仕方ない。
もしまた遭遇出来たら、その時は参考になりそうな戦い方をしよう。
24
お気に入りに追加
3,491
あなたにおすすめの小説
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる