万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「あれか、良い戦いっていうか、心の底から満足出来るような戦いをした後とか、抑えられないもんなの?」

「ま、まぁ……そんな感じ、だな。いや、しょうがないと思うだろ?」

「仕方ないと言えば、仕方ないとは思う……かな」

前世含め、そういった店に行ったことないから解らんけど、良い値段がする……てか、ぶっちゃけ高いってことは知ってる。

「ヴェルデはどうなん?」

「ぼ、僕ですか」

「いや~、実はあれなんだよ~~~ヴェル「レグディス! ちょっと黙ろうか!!」むごっ!!??」

…………うん、とりあえず飯食い終わったら場所変えるか。


「あ、あの。ラガスさん、本当に奢ってもらっても良いんですか」

「良いよ。今日、真面目に結構稼げたし」

夕食を食い終えた後、野郎たちだけで移動し、雰囲気が良さげなバーへ移動した。

ただメニュー表を見ても……カクテルとか良く解らん。
変に呑んで、よく解らない味のやつを頼んじゃってもあれだし……ワインでも呑んどこ。

「すいません、これで呑める良い感じの……あんまり辛くないワイン貰っても良いですか」

「畏まりました」

金貨をじゃらっと見せて頼むと……酒場だから店主、店長とかじゃなくてマスター、か?

金貨に惹かれる様な素振りはなく、素敵な笑顔で対応されてしまった。
…………あぁいうのが、イケおじって言うんだろうな。

「んで、レグディス。ヴェルデはどうなんとかしてるんだ?」

「一緒に店に行ったりしたりすることもあるんすけど、こいつやっぱり顔良いだろ!」

「うん、そうだな………………うん、良いと思う」

「ラガスさん、そんなまじまじと見ながら真顔で言わないでくださいよ」

ごめんごめん。
でもなぁ~~、俺も父さんと母さんの遺伝子を引き継いでるから、前世と比べれ本当に文句のつけようがない良い顔になったと思うんだけど……いや、本当に良い顔してると思う。

タイプ的には……ジークみたいな感じかな?

「……シュラだって、ヴェルデは良い顔してるって思うだろ」

「ん~~~……そうっすね。貴族の令嬢にもモテそうな面じゃないっすか? んで、これまでその面で何人もの女を落してきたってことか」

「………………」

「えっ、マジなん?」

マジなんですか、ヴェルデさん。
頼んだワインを呑む前で良かった~~~。

口にワインを含んでたら、絶対に噴出してた。

「いや、あれですよ。その……いい加減な対応をしてる訳じゃなくてですね。互いに納得してそういった関係を追っている事がいるというか」

「セ〇クスするフレンド、訳してセフレって事だよな」

「ぶっ!!!??? な、なんですか! そ、その言葉は!!??」

いやぁ~~~、なんかあれだな……新鮮というか、初めてか。
一応学園に居るのは貴族出身の奴らで、従者として平民出身はいるけど、多少の恋バナとかはしても、こういうあんまりゲス楽しい話は……これもあれだな、前世を含めてしたことがなかったな。

「だっはっは!!!!! せ、セフレ……そう、そうなんだよラガスさん。こいつ、そのセフレってやつが、一人や二人じゃないんだよ」

「えっ………………一人や二人じゃないんだ。凄いな、シュラ」

「そうっすね。なんか、異次元な存在に思えてきたっす」

「ちょ、ちょっと待ってください…………あ、あの、ラガスさんたちは貴族、ですよね」

「一応男爵家の令息だな。つっても、俺は四男だけど」

「俺はラガスさんに本当の意味で拾ってもらった身だから、ただの平民だけどな」

「そ、そうなんですね……で、でも、その……モテますよね」

モテる……モテる…………モテる????

そりゃあ、前世と比べれば良い顔になったとは思うけど、貴族社会の野郎たちって、どいつもこいつも良い顔を持ってるし……前世基準で考えれば、顔面偏差値の……最低が五十五で、アベレージ六十ちょいとかの世界だからな。

俺は、最初からパートナーとしてセルシアがいたって事もあって、女子生徒と関わることはあったけど……残念ながら、モテモテの学園生活を送って来た訳ではなかったな。
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