万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
上 下
826 / 989

場所替え

しおりを挟む
「あれか、良い戦いっていうか、心の底から満足出来るような戦いをした後とか、抑えられないもんなの?」

「ま、まぁ……そんな感じ、だな。いや、しょうがないと思うだろ?」

「仕方ないと言えば、仕方ないとは思う……かな」

前世含め、そういった店に行ったことないから解らんけど、良い値段がする……てか、ぶっちゃけ高いってことは知ってる。

「ヴェルデはどうなん?」

「ぼ、僕ですか」

「いや~、実はあれなんだよ~~~ヴェル「レグディス! ちょっと黙ろうか!!」むごっ!!??」

…………うん、とりあえず飯食い終わったら場所変えるか。


「あ、あの。ラガスさん、本当に奢ってもらっても良いんですか」

「良いよ。今日、真面目に結構稼げたし」

夕食を食い終えた後、野郎たちだけで移動し、雰囲気が良さげなバーへ移動した。

ただメニュー表を見ても……カクテルとか良く解らん。
変に呑んで、よく解らない味のやつを頼んじゃってもあれだし……ワインでも呑んどこ。

「すいません、これで呑める良い感じの……あんまり辛くないワイン貰っても良いですか」

「畏まりました」

金貨をじゃらっと見せて頼むと……酒場だから店主、店長とかじゃなくてマスター、か?

金貨に惹かれる様な素振りはなく、素敵な笑顔で対応されてしまった。
…………あぁいうのが、イケおじって言うんだろうな。

「んで、レグディス。ヴェルデはどうなんとかしてるんだ?」

「一緒に店に行ったりしたりすることもあるんすけど、こいつやっぱり顔良いだろ!」

「うん、そうだな………………うん、良いと思う」

「ラガスさん、そんなまじまじと見ながら真顔で言わないでくださいよ」

ごめんごめん。
でもなぁ~~、俺も父さんと母さんの遺伝子を引き継いでるから、前世と比べれ本当に文句のつけようがない良い顔になったと思うんだけど……いや、本当に良い顔してると思う。

タイプ的には……ジークみたいな感じかな?

「……シュラだって、ヴェルデは良い顔してるって思うだろ」

「ん~~~……そうっすね。貴族の令嬢にもモテそうな面じゃないっすか? んで、これまでその面で何人もの女を落してきたってことか」

「………………」

「えっ、マジなん?」

マジなんですか、ヴェルデさん。
頼んだワインを呑む前で良かった~~~。

口にワインを含んでたら、絶対に噴出してた。

「いや、あれですよ。その……いい加減な対応をしてる訳じゃなくてですね。互いに納得してそういった関係を追っている事がいるというか」

「セ〇クスするフレンド、訳してセフレって事だよな」

「ぶっ!!!??? な、なんですか! そ、その言葉は!!??」

いやぁ~~~、なんかあれだな……新鮮というか、初めてか。
一応学園に居るのは貴族出身の奴らで、従者として平民出身はいるけど、多少の恋バナとかはしても、こういうあんまりゲス楽しい話は……これもあれだな、前世を含めてしたことがなかったな。

「だっはっは!!!!! せ、セフレ……そう、そうなんだよラガスさん。こいつ、そのセフレってやつが、一人や二人じゃないんだよ」

「えっ………………一人や二人じゃないんだ。凄いな、シュラ」

「そうっすね。なんか、異次元な存在に思えてきたっす」

「ちょ、ちょっと待ってください…………あ、あの、ラガスさんたちは貴族、ですよね」

「一応男爵家の令息だな。つっても、俺は四男だけど」

「俺はラガスさんに本当の意味で拾ってもらった身だから、ただの平民だけどな」

「そ、そうなんですね……で、でも、その……モテますよね」

モテる……モテる…………モテる????

そりゃあ、前世と比べれば良い顔になったとは思うけど、貴族社会の野郎たちって、どいつもこいつも良い顔を持ってるし……前世基準で考えれば、顔面偏差値の……最低が五十五で、アベレージ六十ちょいとかの世界だからな。

俺は、最初からパートナーとしてセルシアがいたって事もあって、女子生徒と関わることはあったけど……残念ながら、モテモテの学園生活を送って来た訳ではなかったな。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった

今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。 しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。 それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。 一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。 しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。 加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。 レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。

傍観している方が面白いのになぁ。

志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」 とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。 その彼らの様子はまるで…… 「茶番というか、喜劇ですね兄さま」 「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」  思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。 これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。 「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。

処理中です...