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万全な状態で再び
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「おはようございます、ラガス坊ちゃま」
「朝か…………すまん、メリル。もうちょい寝かしてくれ」
身体的な疲れは抜けてる筈なんだが……ぶっちゃけ、後三時間ぐらい寝たい。
「畏まりました。昼頃まで起こさない方がよろしいでしょうか」
「……頼む」
二度寝を初めてから三時間から四時間ぐらい経ったか?
もう一度メリルに起こされ、ようやく目が覚めた。
「おはよ、ラガス」
「おはようございます、ラガスさん!」
「おはよう。セルシア、シュラ」
シュラは相変わらず朝から元気……いや、時間的もう昼か。
寝起きで元気じゃない俺が普通じゃない感じだな。
「ラガス坊ちゃま、目は覚めてきました」
「数時間前までよりはな」
「それは良かったです。それでは、忘れないうちに次はいつダンジョンに潜るかを決めておきましょう」
……メリルにしては、凄く前向き?
てか、実戦訓練に対して意欲的だな。
「そうだなぁ……三日後? ぐらいが良いんじゃないかな。体力的には明日にでも潜り始めて良いんだけど、四十一階層から五十階層を探索するってなると、しっかり元の状態に戻しておいた方が良いと思うんだ」
「賛成ですね」
「……私も、賛成」
「そうっすね。三日ぐらいなら全然我慢出来るっす」
ホっ、良かった良かった。
セルシアは割と納得してくれると思ってたけど、シュラは明日にはまた潜り始めたいって言うかと思ってたんだけどな……まっ、深層に現れるモンスターの強さを考えれば当然か。
「それではラガス坊ちゃま、この後のご予定は?」
「……折角良い素材が手に入ったから、適当に魔靴でも造ってるよ」
「分かりました」
「お前ら、勝手に外に出ても全然構わないけど、ルーフェイスを連れてけよ。あのバカたちがあれで終わるとは限らないからな」
痛い目に合ったからもう絡んで来ないって?
プライドが正常な思考を潰してしまってるかもしれないだろ。
駄目なことだと解っていても、個人の感情を最優先して……いや、そもそも本当に駄目なことだって解ってたら、バカな行動を起こさないか。
適当で自己中な大義名分をかかげて、俺は全く悪くない。お前たちが悪いんだって思って動くんだろうな~。
「いかんいかん、あんまり暗い事を考え過ぎるのは良くない、良くない」
雑念を振り払い、適当とはいえ素材を駄目にしたような物は造りたくないしな!!!
ってな感じで意気込んで素材を取り出してたら、どうやら俺に来客が来たらしい。
…………超嫌な予感しかしないんだが。
「やぁ、昨日ぶりだな」
「……どうも」
やっぱり紅蓮の牙のトップだった。
俺の製作に対する気合を返せと言いたいところだが、来たのがトップのこの人だったことを考えれば……まだ良きか。
後ろ二人はちょっと不満気な顔をしてるけど、敵意は感じられないな。
「さて、先日の一件について、もう一度謝らせてもらいたい。うちの部下たちが、本当に申し訳なかった」
「…………とりあえず、あなたの謝罪は受け取ります」
後ろ二人も先日はいない筈の冒険者なのに、ちゃんと頭を下げて謝罪した。
ここで謝罪を受け取らないという選択肢はない。
「ただ、あそこであなたの部下が取った対応は、ただの虐めです」
強制的に予測要素を大きく含んだ正論を叩きつけ、腹パンをぶちかました俺の方が虐めてるって?
こっちはそもそも何かされなきゃ、自分からやってやろうなんて思わないっての。
「俺らに絡んで来た人がどこまで何をしたかったのか知りませんが、少なくとも……ダンジョンであぁいう事をするっていうのは、こっちとしても最悪の場合殺されるかもしれないという考えが浮かびます。紅蓮の牙のトップである先輩なら、その意味は今更ですよね」
「あぁ……勿論だ」
この人はこの人で五十層のボス戦前で色々と疲労とか緊張が重なってたのかもしれないけど、それはそれでこれはこれと……ちゃんと話を付けておかないとな。
「朝か…………すまん、メリル。もうちょい寝かしてくれ」
身体的な疲れは抜けてる筈なんだが……ぶっちゃけ、後三時間ぐらい寝たい。
「畏まりました。昼頃まで起こさない方がよろしいでしょうか」
「……頼む」
二度寝を初めてから三時間から四時間ぐらい経ったか?
もう一度メリルに起こされ、ようやく目が覚めた。
「おはよ、ラガス」
「おはようございます、ラガスさん!」
「おはよう。セルシア、シュラ」
シュラは相変わらず朝から元気……いや、時間的もう昼か。
寝起きで元気じゃない俺が普通じゃない感じだな。
「ラガス坊ちゃま、目は覚めてきました」
「数時間前までよりはな」
「それは良かったです。それでは、忘れないうちに次はいつダンジョンに潜るかを決めておきましょう」
……メリルにしては、凄く前向き?
てか、実戦訓練に対して意欲的だな。
「そうだなぁ……三日後? ぐらいが良いんじゃないかな。体力的には明日にでも潜り始めて良いんだけど、四十一階層から五十階層を探索するってなると、しっかり元の状態に戻しておいた方が良いと思うんだ」
「賛成ですね」
「……私も、賛成」
「そうっすね。三日ぐらいなら全然我慢出来るっす」
ホっ、良かった良かった。
セルシアは割と納得してくれると思ってたけど、シュラは明日にはまた潜り始めたいって言うかと思ってたんだけどな……まっ、深層に現れるモンスターの強さを考えれば当然か。
「それではラガス坊ちゃま、この後のご予定は?」
「……折角良い素材が手に入ったから、適当に魔靴でも造ってるよ」
「分かりました」
「お前ら、勝手に外に出ても全然構わないけど、ルーフェイスを連れてけよ。あのバカたちがあれで終わるとは限らないからな」
痛い目に合ったからもう絡んで来ないって?
プライドが正常な思考を潰してしまってるかもしれないだろ。
駄目なことだと解っていても、個人の感情を最優先して……いや、そもそも本当に駄目なことだって解ってたら、バカな行動を起こさないか。
適当で自己中な大義名分をかかげて、俺は全く悪くない。お前たちが悪いんだって思って動くんだろうな~。
「いかんいかん、あんまり暗い事を考え過ぎるのは良くない、良くない」
雑念を振り払い、適当とはいえ素材を駄目にしたような物は造りたくないしな!!!
ってな感じで意気込んで素材を取り出してたら、どうやら俺に来客が来たらしい。
…………超嫌な予感しかしないんだが。
「やぁ、昨日ぶりだな」
「……どうも」
やっぱり紅蓮の牙のトップだった。
俺の製作に対する気合を返せと言いたいところだが、来たのがトップのこの人だったことを考えれば……まだ良きか。
後ろ二人はちょっと不満気な顔をしてるけど、敵意は感じられないな。
「さて、先日の一件について、もう一度謝らせてもらいたい。うちの部下たちが、本当に申し訳なかった」
「…………とりあえず、あなたの謝罪は受け取ります」
後ろ二人も先日はいない筈の冒険者なのに、ちゃんと頭を下げて謝罪した。
ここで謝罪を受け取らないという選択肢はない。
「ただ、あそこであなたの部下が取った対応は、ただの虐めです」
強制的に予測要素を大きく含んだ正論を叩きつけ、腹パンをぶちかました俺の方が虐めてるって?
こっちはそもそも何かされなきゃ、自分からやってやろうなんて思わないっての。
「俺らに絡んで来た人がどこまで何をしたかったのか知りませんが、少なくとも……ダンジョンであぁいう事をするっていうのは、こっちとしても最悪の場合殺されるかもしれないという考えが浮かびます。紅蓮の牙のトップである先輩なら、その意味は今更ですよね」
「あぁ……勿論だ」
この人はこの人で五十層のボス戦前で色々と疲労とか緊張が重なってたのかもしれないけど、それはそれでこれはこれと……ちゃんと話を付けておかないとな。
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