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すいません、嘗めてました
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「ラガス坊ちゃま……どうしますか」
「……言いたい事は解るぞ、メリル。うん、ちょっと待ってくれ。今、真剣に考える」
現在、俺たちは四十七階層にいる。
四十一階層で探索を始まってから結構な日数が経った。
レッサーヴァンパイア、デス・ナイトにエルダーリッチ、スケルトンリザードにヴァンパイア……それ以外にも多くのモンスターと戦ってきた。
そして先日は前回の探索と同じく、わざと転移トラップを踏んだ。
転移された部屋にはルーフェイスもいた。
そう……ルーフェイスもいたのだが、マジで……いや、本当にちょっと自分の考えが浅はかだったと思った。
普通に考えれば転移トラップを踏んで特別な部屋にとばされたら、そりゃ五十層のボスと同じAランクのモンスターが出てきてもおかしくない。
Bランクモンスターも同時に負複数体現れ……結構ガチで戦い続けた。
いや、実戦訓練なんだし、ボスモンスターと戦う前に々Aランクのモンスターと戦えたのは大きく、有難い経験ではあったんだけど……うん、結構疲れた。
そして残念なことに、今その疲れが完全に抜けたとは言えない状態。
「……メリル。今、上に登れば同じルーキーたちに指導をするというミッションが待ってる。そう……面倒なミッションだ」
「………………今回はもう、自ら転移トラップを踏まないでいただけますか」
「勿論だ」
「でしたら、このまま探索を続けましょう」
納得してくれたようでなによりだ。
まぁ、俺もあれは焦ったというか……正直、あそこまで頑張り続ける事態になるとは思ってなかった。
俺の想像力が足りてなかった言えばそこまでなんだが……とりあえず、今回の一件は反省しないとな。
「えっ、もうあそこに行かないんっすか」
「もう二度と自ら転移トラップを踏まないと言ってるわけじゃない。ただな、今回の大乱戦はほら……中々に全力で動き続けただろ」
「そうっすね!! もうバチバチに動き続けたっす!!!!」
「そうだろ。ぶっちゃけ、疲れただろ」
正直な話、前回と同じく魔弾を……聖光弾を撃ってれば何とかなると思ってた。
ただ……よくよく考えれば、大量に生まれるCランクモンスターですら、地上に生息してる同ランクのモンスターより強いんだよ。
最初は頑張って魔弾だけで対応してたけど、途中から両手両足に聖光を付与して思いっきり拳を、脚を振り回し始めた。
「そうっすね。一個前の転移トラップの時より動き続けて疲れたっすけど、その分強くなれた気がしてるんで、俺としてはボス戦前にもう一回あぁいう大乱戦を体験するのはありだと思ってるっす」
「そ、そうか。シュラは本当にタフだな」
まぁ……報酬の宝箱があった事だし、もう一回あぁいう戦場で戦ってくれって言われたら、そりゃ戦える。
獣魔法、鬼魔法、竜魔法を思いっきり使えるからな。
ただな、シュラ……今はちょっと空気を呼んでくれ。
ほら、メリルさんが絶対零度の眼でこっちを見てるじゃないか。
「セルシア様はどうですか?」
「ん? 私、は…………どちらでも良い、かな」
おろ? これはちょっと珍しい回答。
セルシアであれば、普段通りの表情でもう一度あの大乱戦で戦うことを躊躇わなさそうというか、寧ろウェルカムなのかと思ってたけど……いや、ここはやっぱりシュラが超タフネスってことなんだな。
「そうなんすか? ラガスさんはやっぱもう一回暴れ回るのはありっすよね!!!」
シュラ……頼むからそんなに笑顔で同意を求めないでくれ」
「やれなくはないが、さすがにちょっと休憩したい気分だな。割と嘗めてたからな……もう二度としないって訳じゃないけど、五十層のボス戦にもう一回ってのは止めとくかな」
「そうっすか。解かったっす。確かに自分が気付いてないだけで本当は疲れてるとか、よくあるっすもんね」
「うん、そうだよな」
シュラ、解ってるならメリルの逆鱗隣りをなぞる様な真似は止めてくれ、マジでガチで。
「……言いたい事は解るぞ、メリル。うん、ちょっと待ってくれ。今、真剣に考える」
現在、俺たちは四十七階層にいる。
四十一階層で探索を始まってから結構な日数が経った。
レッサーヴァンパイア、デス・ナイトにエルダーリッチ、スケルトンリザードにヴァンパイア……それ以外にも多くのモンスターと戦ってきた。
そして先日は前回の探索と同じく、わざと転移トラップを踏んだ。
転移された部屋にはルーフェイスもいた。
そう……ルーフェイスもいたのだが、マジで……いや、本当にちょっと自分の考えが浅はかだったと思った。
普通に考えれば転移トラップを踏んで特別な部屋にとばされたら、そりゃ五十層のボスと同じAランクのモンスターが出てきてもおかしくない。
Bランクモンスターも同時に負複数体現れ……結構ガチで戦い続けた。
いや、実戦訓練なんだし、ボスモンスターと戦う前に々Aランクのモンスターと戦えたのは大きく、有難い経験ではあったんだけど……うん、結構疲れた。
そして残念なことに、今その疲れが完全に抜けたとは言えない状態。
「……メリル。今、上に登れば同じルーキーたちに指導をするというミッションが待ってる。そう……面倒なミッションだ」
「………………今回はもう、自ら転移トラップを踏まないでいただけますか」
「勿論だ」
「でしたら、このまま探索を続けましょう」
納得してくれたようでなによりだ。
まぁ、俺もあれは焦ったというか……正直、あそこまで頑張り続ける事態になるとは思ってなかった。
俺の想像力が足りてなかった言えばそこまでなんだが……とりあえず、今回の一件は反省しないとな。
「えっ、もうあそこに行かないんっすか」
「もう二度と自ら転移トラップを踏まないと言ってるわけじゃない。ただな、今回の大乱戦はほら……中々に全力で動き続けただろ」
「そうっすね!! もうバチバチに動き続けたっす!!!!」
「そうだろ。ぶっちゃけ、疲れただろ」
正直な話、前回と同じく魔弾を……聖光弾を撃ってれば何とかなると思ってた。
ただ……よくよく考えれば、大量に生まれるCランクモンスターですら、地上に生息してる同ランクのモンスターより強いんだよ。
最初は頑張って魔弾だけで対応してたけど、途中から両手両足に聖光を付与して思いっきり拳を、脚を振り回し始めた。
「そうっすね。一個前の転移トラップの時より動き続けて疲れたっすけど、その分強くなれた気がしてるんで、俺としてはボス戦前にもう一回あぁいう大乱戦を体験するのはありだと思ってるっす」
「そ、そうか。シュラは本当にタフだな」
まぁ……報酬の宝箱があった事だし、もう一回あぁいう戦場で戦ってくれって言われたら、そりゃ戦える。
獣魔法、鬼魔法、竜魔法を思いっきり使えるからな。
ただな、シュラ……今はちょっと空気を呼んでくれ。
ほら、メリルさんが絶対零度の眼でこっちを見てるじゃないか。
「セルシア様はどうですか?」
「ん? 私、は…………どちらでも良い、かな」
おろ? これはちょっと珍しい回答。
セルシアであれば、普段通りの表情でもう一度あの大乱戦で戦うことを躊躇わなさそうというか、寧ろウェルカムなのかと思ってたけど……いや、ここはやっぱりシュラが超タフネスってことなんだな。
「そうなんすか? ラガスさんはやっぱもう一回暴れ回るのはありっすよね!!!」
シュラ……頼むからそんなに笑顔で同意を求めないでくれ」
「やれなくはないが、さすがにちょっと休憩したい気分だな。割と嘗めてたからな……もう二度としないって訳じゃないけど、五十層のボス戦にもう一回ってのは止めとくかな」
「そうっすか。解かったっす。確かに自分が気付いてないだけで本当は疲れてるとか、よくあるっすもんね」
「うん、そうだよな」
シュラ、解ってるならメリルの逆鱗隣りをなぞる様な真似は止めてくれ、マジでガチで。
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