711 / 954
身が心配
しおりを挟む
「あそこだ」
事前に情報を得ていた場所場で行くと、本当に陸鮫を含む多くのモンスターがいた。
モンスターの種族は関係なく従えてるみたいだな……流石鮫。
ってか、ちょっと待て……向こう、俺たちに気付いてないか?
「ワゥ」
「だよな。ハックスさん、向こうはもう俺たちに気付いてます」
「ッ!!?? ……どうやらその様だな。攻撃魔法は遅れてからで良い!!! アーチャーたちは先に攻撃するんだ!!!!」
うんうん、俺みたいなルーキーの言葉を信用してくれるってのは嬉しいね。
にしても……あいつら、普通この距離で気付くか?
腕が立つアーチャーやメイジでないと攻撃が届かない距離から先制しようとしてたんだが……陸鮫の鼻が異様に優れてんのか?
そもそも鮫ってそこまで嗅覚が優れてないと思うんだが……まっ、血の気配を感じる気配は優れてたか?
もしかしたら、人の肉が大好きな類のある意味希少なモンスターになったのかもな。
「それではラガス坊ちゃま、私たちも好きに動きましょう」
「だな」
陸鮫は適当に牽制しつつ、メインディッシュに取っておこう。
「ガルルルゥアアアアアッ!!!!」
「ブボォォオオオオオオッ!!!!」
ブラックウルフにオークジェネラル……なんでオークジェネラルまで? ってツッコみたいところだけど、それだけ陸鮫の支配力が優れてるって納得するしかないな。
「ふんっ! よっ!!! っと」
「「ッ!!??」」
咬みつこうとしてきたブラックウルフには裏拳。
大剣を振り下ろしてきたオークジェネラルには腹に蹴りをねじ込む。
ブラックウルフは即死で、オークジェネラルは……まっ、よっぽど回復力が高くなければ、そのまま死にそうだな。
「色々と種類は多いっすけど、強さはそのまんまって感じっすね!!!!」
「種類が多い分、あまり油断しない方が、懸命よ」
「ごちゃごちゃ、してる」
「ワゥ!!!!」
うん、何だかんだうちのメンバーはやっぱり大丈夫そうだな。
「…………ジャァアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
「「「「「「「「「「ッ!!!!!」」」」」」」」」」
これは……マジか。
陸鮫が吼えた瞬間、大半のモンスターがこっちに来やがった!!!
強い奴らから先に始末しようってことか?
そういう考えに選ばれたのはある意味光栄だが……その隙に他のハンターたちが狙われるのは、よくないな。
「シュラ、先に行っといてくれ!!!」
「先に倒しちゃっても良いんですか!!」
「構わない!!」
「了解っす!!!!!」
シュラがあんまり張り切り過ぎると身がボロボロになりそうだから嫌なんだが……まっ、それはそれで仕方ないか。
「シュラ……しっかりと戦れるでしょうか?」
「なんだ、心配、してんのか?」
「ラガス坊ちゃまは、戦いが終わった後に、陸鮫の刺身を、食べるのでしょう?」
「あぁ……なるほど。そっちの、心配って事か」
メリル的には、シュラが陸鮫にやられるなんて、全く心配してないんだな。
「キィィィイイァアアアアッ!!!!」
スクラッチバードまで……陸だけじゃなくて、空がメインの戦場であるモンスターまで従えるのか。
単純に鮫だから、海の王者だから別の種族のモンスターを従えられるって訳ではない、のか?
もしかしなくても、特殊なアビリティを持ってるタイプ? それはそれでマジで凄いというか……他のモンスターたちからすれば、恐怖でしか、ないだろうな。
「ラガス坊ちゃま、こちらは私とセルシア様とルーフェイスでなんとかしますので、向こうに行っても大丈夫ですよ?」
「良いのか?」
「えぇ、大丈夫です。私も陸鮫の刺身は、少し楽しみ、ですから。このままだと、シュラが、思いっきり焼いてしまうかも、しれません」
「それは勘弁してほしいな。分かった、後は頼んだ」
メリルたちの残りのモンスターを任せ、主戦場へダッシュ!
ギリギリ陸鮫の身が焼かれる前に到着できた。
事前に情報を得ていた場所場で行くと、本当に陸鮫を含む多くのモンスターがいた。
モンスターの種族は関係なく従えてるみたいだな……流石鮫。
ってか、ちょっと待て……向こう、俺たちに気付いてないか?
「ワゥ」
「だよな。ハックスさん、向こうはもう俺たちに気付いてます」
「ッ!!?? ……どうやらその様だな。攻撃魔法は遅れてからで良い!!! アーチャーたちは先に攻撃するんだ!!!!」
うんうん、俺みたいなルーキーの言葉を信用してくれるってのは嬉しいね。
にしても……あいつら、普通この距離で気付くか?
腕が立つアーチャーやメイジでないと攻撃が届かない距離から先制しようとしてたんだが……陸鮫の鼻が異様に優れてんのか?
そもそも鮫ってそこまで嗅覚が優れてないと思うんだが……まっ、血の気配を感じる気配は優れてたか?
もしかしたら、人の肉が大好きな類のある意味希少なモンスターになったのかもな。
「それではラガス坊ちゃま、私たちも好きに動きましょう」
「だな」
陸鮫は適当に牽制しつつ、メインディッシュに取っておこう。
「ガルルルゥアアアアアッ!!!!」
「ブボォォオオオオオオッ!!!!」
ブラックウルフにオークジェネラル……なんでオークジェネラルまで? ってツッコみたいところだけど、それだけ陸鮫の支配力が優れてるって納得するしかないな。
「ふんっ! よっ!!! っと」
「「ッ!!??」」
咬みつこうとしてきたブラックウルフには裏拳。
大剣を振り下ろしてきたオークジェネラルには腹に蹴りをねじ込む。
ブラックウルフは即死で、オークジェネラルは……まっ、よっぽど回復力が高くなければ、そのまま死にそうだな。
「色々と種類は多いっすけど、強さはそのまんまって感じっすね!!!!」
「種類が多い分、あまり油断しない方が、懸命よ」
「ごちゃごちゃ、してる」
「ワゥ!!!!」
うん、何だかんだうちのメンバーはやっぱり大丈夫そうだな。
「…………ジャァアアアアアアアアアアッ!!!!!!」
「「「「「「「「「「ッ!!!!!」」」」」」」」」」
これは……マジか。
陸鮫が吼えた瞬間、大半のモンスターがこっちに来やがった!!!
強い奴らから先に始末しようってことか?
そういう考えに選ばれたのはある意味光栄だが……その隙に他のハンターたちが狙われるのは、よくないな。
「シュラ、先に行っといてくれ!!!」
「先に倒しちゃっても良いんですか!!」
「構わない!!」
「了解っす!!!!!」
シュラがあんまり張り切り過ぎると身がボロボロになりそうだから嫌なんだが……まっ、それはそれで仕方ないか。
「シュラ……しっかりと戦れるでしょうか?」
「なんだ、心配、してんのか?」
「ラガス坊ちゃまは、戦いが終わった後に、陸鮫の刺身を、食べるのでしょう?」
「あぁ……なるほど。そっちの、心配って事か」
メリル的には、シュラが陸鮫にやられるなんて、全く心配してないんだな。
「キィィィイイァアアアアッ!!!!」
スクラッチバードまで……陸だけじゃなくて、空がメインの戦場であるモンスターまで従えるのか。
単純に鮫だから、海の王者だから別の種族のモンスターを従えられるって訳ではない、のか?
もしかしなくても、特殊なアビリティを持ってるタイプ? それはそれでマジで凄いというか……他のモンスターたちからすれば、恐怖でしか、ないだろうな。
「ラガス坊ちゃま、こちらは私とセルシア様とルーフェイスでなんとかしますので、向こうに行っても大丈夫ですよ?」
「良いのか?」
「えぇ、大丈夫です。私も陸鮫の刺身は、少し楽しみ、ですから。このままだと、シュラが、思いっきり焼いてしまうかも、しれません」
「それは勘弁してほしいな。分かった、後は頼んだ」
メリルたちの残りのモンスターを任せ、主戦場へダッシュ!
ギリギリ陸鮫の身が焼かれる前に到着できた。
22
お気に入りに追加
3,490
あなたにおすすめの小説
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる