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結局はそこが大事
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「ありがとう、ラガス君。君のお陰でバカたちが、多少使えるバカに変わったよ」
「はは、それは良かったです」
試験に合格し、国に仕えることができた魔術師をバカって……フリージアさんクラスじゃないと言えないだろうな。
俺が言ったら、絶対に再度戦うことになる。
そうなったらそうなったで、またボコボコにするけど。
「どうしても貴族の中にはあぁいったバカが生まれるんだよ……なんでだと思う?」
「……やっぱり血が影響する才能だから、ではないでしょうか」
「ふむ……それは一つの要因だね」
平民出身でも高い戦闘力を身に付ける魔法使いはハンターの中にもいる。
でも、平均して見れば、やっぱり魔法の扱いや腕に関しては貴族出身の令息や令嬢の方が上。
この事実は変えられない。
その原因は何かって考えると、やっぱり血なんだよな。
「そして、武器の扱いや体術などに関しては、その血がなくとも身に付けられる……そういう考えが、バカになる要素の一つかと」
「ん~~……否定したいけど、出来ないところもなくはないんだよね」
こちらに関しても、遺伝的な要素がゼロという訳ではない。
ただ……比較的健康な体と、鍛錬を惜しまない持続性があれば、一定のラインまでは上り詰められる。
資本が肉体であって、血はそこまで大きな要素だとは思わない……って考えてる人が多そうだな。
「難しい部分ですね。でも、魔術師……魔法使いは、魔力がなくなれば大きな武器を失います」
「そうだね」
「それに依存し過ぎていれば、魔力が無くなった時……もしくは、使えなくなるマジックアイテムなどを使用されたとき、おそらくですが、どうすれば良いのか解らずパニックになるかと」
「……痛いところだね」
フリージアさんとかは、その辺しっかり対策してそうだけど、十代後半や二十代前半は、自身の魔法を磨くだけしか考えてなさそうだからな……長所を伸ばすことが悪いことではないんだけどな。
「騎士団に入団する人たちは、メインの武器はロングソードや槍だと思いますけど、ある程度魔法だって使えますよね」
「そうだね。貴族出身の騎士なら、大体は何かしらの魔法アビリティを習得してる」
だよな。
うちの家系は武闘派が多いけど、その武闘派たちも全員、一人一つぐらいは得意な属性魔法を習得してる。
「武器やスタミナが切れても、一応そっちで戦うという選択肢はあるんですよ。勿論、激戦の末に魔力も尽きてしまう場合はあると思いますけど」
「いや、言いたいことは解るよ」
ほっ、良かった。
機嫌を損ねる結果にはならなかったな。
まぁ……俺みたいなガキの言葉で怒るような人とは思わないけども。
「……結局は、努力出来るか否か。そこに限る、ということかな」
「最終的な結果……騎士の方々に負けたくないという意志があるのであれば、避けては通れない道かと俺は思います」
フリージアさんが言うバカたちが、いったいどれだけの向上心を持っているのかは知らないけど、今日折れたであろうプライドがまた元通りになってしまうのであれば、いずれ向上心がある同世代の騎士には負ける。
「根性……とは、また別の部分が重要だね。でも、それを極めようとしているからこそ、ラガス君は今の実力を手に入れた……そうだよね」
「ま、まぁそうとも言えますね」
一時、接近戦の訓練よりも魔弾の扱いに時間を割いていたからこそ、学園に入学する前に、アビリティレベルをマックスまで上げられた。
「……まだ無駄なプライドが残っているのであれば、私が直々に潰した方が良いかもしれないね」
「っ! 一欠片ぐらいは、這い上がる気力を残しておいた方が、良いと思います、よ?」
「ふふ、それは大丈夫だよ。それなりに長生きしてるからね……どの程度までなら、人として潰れないかぐらいは把握してるよ」
……この人、根っこの部分は絶対にリアルスさんより恐ろしいな。
「はは、それは良かったです」
試験に合格し、国に仕えることができた魔術師をバカって……フリージアさんクラスじゃないと言えないだろうな。
俺が言ったら、絶対に再度戦うことになる。
そうなったらそうなったで、またボコボコにするけど。
「どうしても貴族の中にはあぁいったバカが生まれるんだよ……なんでだと思う?」
「……やっぱり血が影響する才能だから、ではないでしょうか」
「ふむ……それは一つの要因だね」
平民出身でも高い戦闘力を身に付ける魔法使いはハンターの中にもいる。
でも、平均して見れば、やっぱり魔法の扱いや腕に関しては貴族出身の令息や令嬢の方が上。
この事実は変えられない。
その原因は何かって考えると、やっぱり血なんだよな。
「そして、武器の扱いや体術などに関しては、その血がなくとも身に付けられる……そういう考えが、バカになる要素の一つかと」
「ん~~……否定したいけど、出来ないところもなくはないんだよね」
こちらに関しても、遺伝的な要素がゼロという訳ではない。
ただ……比較的健康な体と、鍛錬を惜しまない持続性があれば、一定のラインまでは上り詰められる。
資本が肉体であって、血はそこまで大きな要素だとは思わない……って考えてる人が多そうだな。
「難しい部分ですね。でも、魔術師……魔法使いは、魔力がなくなれば大きな武器を失います」
「そうだね」
「それに依存し過ぎていれば、魔力が無くなった時……もしくは、使えなくなるマジックアイテムなどを使用されたとき、おそらくですが、どうすれば良いのか解らずパニックになるかと」
「……痛いところだね」
フリージアさんとかは、その辺しっかり対策してそうだけど、十代後半や二十代前半は、自身の魔法を磨くだけしか考えてなさそうだからな……長所を伸ばすことが悪いことではないんだけどな。
「騎士団に入団する人たちは、メインの武器はロングソードや槍だと思いますけど、ある程度魔法だって使えますよね」
「そうだね。貴族出身の騎士なら、大体は何かしらの魔法アビリティを習得してる」
だよな。
うちの家系は武闘派が多いけど、その武闘派たちも全員、一人一つぐらいは得意な属性魔法を習得してる。
「武器やスタミナが切れても、一応そっちで戦うという選択肢はあるんですよ。勿論、激戦の末に魔力も尽きてしまう場合はあると思いますけど」
「いや、言いたいことは解るよ」
ほっ、良かった。
機嫌を損ねる結果にはならなかったな。
まぁ……俺みたいなガキの言葉で怒るような人とは思わないけども。
「……結局は、努力出来るか否か。そこに限る、ということかな」
「最終的な結果……騎士の方々に負けたくないという意志があるのであれば、避けては通れない道かと俺は思います」
フリージアさんが言うバカたちが、いったいどれだけの向上心を持っているのかは知らないけど、今日折れたであろうプライドがまた元通りになってしまうのであれば、いずれ向上心がある同世代の騎士には負ける。
「根性……とは、また別の部分が重要だね。でも、それを極めようとしているからこそ、ラガス君は今の実力を手に入れた……そうだよね」
「ま、まぁそうとも言えますね」
一時、接近戦の訓練よりも魔弾の扱いに時間を割いていたからこそ、学園に入学する前に、アビリティレベルをマックスまで上げられた。
「……まだ無駄なプライドが残っているのであれば、私が直々に潰した方が良いかもしれないね」
「っ! 一欠片ぐらいは、這い上がる気力を残しておいた方が、良いと思います、よ?」
「ふふ、それは大丈夫だよ。それなりに長生きしてるからね……どの程度までなら、人として潰れないかぐらいは把握してるよ」
……この人、根っこの部分は絶対にリアルスさんより恐ろしいな。
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