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二年経っても面白いまま
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「ラガス坊ちゃま、起きてください」
「……おはよ」
先日、かなり動いたから、いつもよりぐっすり寝れたな。
「全く。今日から国際大会が始まるのですよ」
「分かってるって」
本気を出さず、数分は抑えて戦う。
それを気を付ければ良いんだろ。
もしかしたらセルシアやリーベみたいな、骨がある奴がいるかもしれないけど……あまり期待しないでおこう。
「おはようございます、ラガス兄さん」
「おはよ、ラガス兄さん!」
「二人ともおはよ」
宿には大会に参加する生徒、引率の教師たちもいるので、食堂に降りれば知った顔が殆ど。
「おはよ、ラガス」
「おう、おはよ。調子はどうだ、セルシア」
「かなり、良い感じ、だよ」
「そうか」
ちょっとだけ警戒してたけど、アルガ王国が俺たちに暗殺者とかを送ってくることはなかった。
もしかしたら、俺たちが知らないところでバチバチに戦りあってたかもしれないけどな。
「ラガス」
「バッカス先生、おはようございます」
「おう、おはよう。お前らが調子良いのは何よりだが、あんまりやり過ぎるなよ」
「解ってます。数分は適度に戦うつもりですから」
一回ぐらいは瞬殺劇があっても受けるかもしれないが、それが何回も繰り返されたら観客たちが飽きる。
今年、それを告げられたのは俺とセルシア、リーベ辺りだけど、再来年ぐらいにはレアードやセリスたちも、上の人たちから頼まれそうだ。
「それじゃ、行くぞ」
がっつり朝食を食べ終え、五分後には馬車が到着。
両国が用意してくれた馬車に乗り、今回の国際大会のためだけに用意された会場に向かう。
「ラガスさん、あまり気を抜き過ぎるのは良くないんじゃないっすか」
「シュラにしては珍しい発言だな」
シュラなら、卑怯な手を使ってくる連中なんて、俺たちなら余裕で返り討ちに出来るっすよ! みたいな事を考えてると思ってたんだが。
「いや、だって今回の国際大会にはあのバカ王子が参加するじゃないっすか。なら、やっぱり気を付けておくに越したことはないと思って」
「……そうだな、ちょっと気が緩み過ぎてた。一応気を付けておくか」
ディーザスの連中から特に報告がなかったから、アルガ王国側が何かしてくるってことはないと思ってたが、あいつらにも限界がある。
他国の情報ともなれば、簡単に手に入らないかもしれない。
つっても……ここで向こうがやらかせば、戦争になってもおかしくないだろうか……多分、何もやらかさないとは思うんだけどな。
そうこう考えてるうちに、会場へ到着。
中に入ると……運が良いのか悪いのか、アルガ王国の出場選手たちと遭遇してしまった。
「おっ、フォロスたちじゃん。久しぶり、背伸びたな」
「久しぶりだね、ラガス。そういう君こそ、かなり伸びてるじゃないか」
フォロスだけじゃなく、ガリバーやセーラ、クリスタ。
アルガ王国の王城に行った時に出会った、バカ王子の学友たちがいた。
そうだよな、あの時の実力を考えれば、今回の大会に参加しててもおかしくないか。
当然、ここにアルガ王国の第三王子であるブリットもいるんだが……俺の存在は完璧にスルーし、セルシアの元へ向かった。
先にスルーした俺をスルーし返すのは良いんだけど、真っ先にセルシアの元に行くのはヤバいんでないの?
ほら、キリアさんとルーンが超警戒モードじゃん。
「セルシア。俺が個人戦のトーナメントで優勝したら、パートナーを解消して俺との婚約を考えてほしい」
「……」
うはぁ~~~、俺から奪う気満々だな。
個人的には以前と比べて、鍛錬を積んできたのが見て解かるから、俺やセルシア、リーベをも倒して優勝しようとする気概は、悪くないと思ってる。
この大会に臨む本気度が身に染みて解るから、受けて立つ! って気持ちになる。
ただ、バカ王子君……学友すらドン引きしてるけど、そこら辺は大丈夫なのか?
新作、カバディ男の異世界転生。狩られたい奴はかかってこい!! の連載を始めます!
読んでいただけると幸いです。
「……おはよ」
先日、かなり動いたから、いつもよりぐっすり寝れたな。
「全く。今日から国際大会が始まるのですよ」
「分かってるって」
本気を出さず、数分は抑えて戦う。
それを気を付ければ良いんだろ。
もしかしたらセルシアやリーベみたいな、骨がある奴がいるかもしれないけど……あまり期待しないでおこう。
「おはようございます、ラガス兄さん」
「おはよ、ラガス兄さん!」
「二人ともおはよ」
宿には大会に参加する生徒、引率の教師たちもいるので、食堂に降りれば知った顔が殆ど。
「おはよ、ラガス」
「おう、おはよ。調子はどうだ、セルシア」
「かなり、良い感じ、だよ」
「そうか」
ちょっとだけ警戒してたけど、アルガ王国が俺たちに暗殺者とかを送ってくることはなかった。
もしかしたら、俺たちが知らないところでバチバチに戦りあってたかもしれないけどな。
「ラガス」
「バッカス先生、おはようございます」
「おう、おはよう。お前らが調子良いのは何よりだが、あんまりやり過ぎるなよ」
「解ってます。数分は適度に戦うつもりですから」
一回ぐらいは瞬殺劇があっても受けるかもしれないが、それが何回も繰り返されたら観客たちが飽きる。
今年、それを告げられたのは俺とセルシア、リーベ辺りだけど、再来年ぐらいにはレアードやセリスたちも、上の人たちから頼まれそうだ。
「それじゃ、行くぞ」
がっつり朝食を食べ終え、五分後には馬車が到着。
両国が用意してくれた馬車に乗り、今回の国際大会のためだけに用意された会場に向かう。
「ラガスさん、あまり気を抜き過ぎるのは良くないんじゃないっすか」
「シュラにしては珍しい発言だな」
シュラなら、卑怯な手を使ってくる連中なんて、俺たちなら余裕で返り討ちに出来るっすよ! みたいな事を考えてると思ってたんだが。
「いや、だって今回の国際大会にはあのバカ王子が参加するじゃないっすか。なら、やっぱり気を付けておくに越したことはないと思って」
「……そうだな、ちょっと気が緩み過ぎてた。一応気を付けておくか」
ディーザスの連中から特に報告がなかったから、アルガ王国側が何かしてくるってことはないと思ってたが、あいつらにも限界がある。
他国の情報ともなれば、簡単に手に入らないかもしれない。
つっても……ここで向こうがやらかせば、戦争になってもおかしくないだろうか……多分、何もやらかさないとは思うんだけどな。
そうこう考えてるうちに、会場へ到着。
中に入ると……運が良いのか悪いのか、アルガ王国の出場選手たちと遭遇してしまった。
「おっ、フォロスたちじゃん。久しぶり、背伸びたな」
「久しぶりだね、ラガス。そういう君こそ、かなり伸びてるじゃないか」
フォロスだけじゃなく、ガリバーやセーラ、クリスタ。
アルガ王国の王城に行った時に出会った、バカ王子の学友たちがいた。
そうだよな、あの時の実力を考えれば、今回の大会に参加しててもおかしくないか。
当然、ここにアルガ王国の第三王子であるブリットもいるんだが……俺の存在は完璧にスルーし、セルシアの元へ向かった。
先にスルーした俺をスルーし返すのは良いんだけど、真っ先にセルシアの元に行くのはヤバいんでないの?
ほら、キリアさんとルーンが超警戒モードじゃん。
「セルシア。俺が個人戦のトーナメントで優勝したら、パートナーを解消して俺との婚約を考えてほしい」
「……」
うはぁ~~~、俺から奪う気満々だな。
個人的には以前と比べて、鍛錬を積んできたのが見て解かるから、俺やセルシア、リーベをも倒して優勝しようとする気概は、悪くないと思ってる。
この大会に臨む本気度が身に染みて解るから、受けて立つ! って気持ちになる。
ただ、バカ王子君……学友すらドン引きしてるけど、そこら辺は大丈夫なのか?
新作、カバディ男の異世界転生。狩られたい奴はかかってこい!! の連載を始めます!
読んでいただけると幸いです。
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