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人材不足、ではない筈
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おっ、セリスやレアードもいるのか。
他校の一年生を圧倒したのを考えれば当然か。
「ラガスが、こいつは絶対に選ばれる! って思う生徒はいるか」
「そうですね……自分の弟と妹は、可能性があると思います。ただ、絶対となると……イーリスやリーベだと思います」
大会では今年も去年もぶつかったから、イーリスがまだまだ成長しているのを身を持って知っている。
魔法に限定すれば、レアードより確実に上だしな。
リーベはもう……うん、本当に強くなった。
メイン武器を徒手空拳に切り替えはいるけど、元々使ってたロングソードの扱いだって錆びちゃいないからな。
「その二人か。リーベの奴は騎士団に来ないかって誘ってるんだけどな。まだ返事が来てないんだよ」
「ふふ、それは残念ですね。イーリスさんは、卒業後に入団してくれています」
へぇ~、宮廷魔術師団に誘われたのか。
エリート街道まっしぐらだな。
「後は……スレイド、ですね」
鋭い刃物系イケメンのスレイド君。
今年もダブルスでぶつかったんだが、槍の鋭さに磨きがかかっていた。
フローラさんも、着実に成長している気がするし……このままダブルスのトーナメントに出るなら、やっぱり二人揃ってか?
でも、この場にフローラさんはいないし……ってなると、個人戦の面子として呼ばれたってところか。
「三年ともダブルスにしか出場していないが、成績は悪くない……はぁ~~~、スレイドにも声を掛けてるんだがな……」
「ふふ、来年はあまり豊作ではないかもしれませんね」
「有望株を手に入れてるからって……くそっ!!」
まだ返事が帰ってきてないってことか?
ハンターの道もありって考えてるのか……いや、それしかないか。
でも、騎士団に入団したいって生徒が少ない訳ではないと思うんだけどな。
大会に参加している生徒全員が、ハンターの道に進みたいって思ってる訳じゃないし。
「今のところ、自分的にはその三人は選ばれると思ってます」
「俺もそうなるとは思うが……まっ、じっくり視ていこうぜ」
訓練場には手練れの騎士、宮廷魔術師が数人現れ、次々に模擬戦が行われていく。
ただ、模擬戦といっても武器は木製ではなく、騎士団が用意していている実戦用の物。
当然、生徒たちの相手をする騎士たちも同じ武器を使っている。
間違いが起こったりしないか? なんて不安が一瞬頭に浮かんだが、模擬戦の光景を一分も観れば、直ぐにその考えは払拭された。
ここに呼ばれた生徒たちだけあって、周囲と比べて頭二つ三つ抜けた実力を持っているのは当たり前。
それでも、国に所属する熟練の騎士や宮廷魔術師たちは、文字通りレベルが違った。
リーベは羅門使っても……勝つのは無理だっただろうな。
イーリスも超悔しそうな表情を浮かべながら、自身の負けを認めた。
「どうだ、うちの者たちは強いだろ」
「えぇ、そうですね」
「……ったく、もうちょいビビってくれてもいいのによぉ……俺なら、勝てそうだって面してるな」
「いやいや、そんなことないですよ」
色々とフルで使ったら勝てそうだけど、一応そう言っておく。
「へっ、本当はどう思ってんだが」
「リアルス、学生を虐めてはいけませんよ。さて、少し時間を置いてからタッグ戦が始まります」
「タッグ……騎士や宮廷魔術師の方々が選んだ組み合わせで、試してみるということですか?」
「そういうことですね。決定という訳ではありませんが……担当した者たちの分析を元に、即席のタッグを組んでもらいます」
……それはちょっと上手くいくか不安だな。
でも、その結果によっては個人戦で出られずとも、ダブルスで出場できる機会を得られる生徒にとっては、有難い機会か。
そしてタッグ戦の試験が始まるまでの間、観戦室に昼食が運ばれたので、その場で昼食を頂く。
それから約一時間後、即席タッグの試験が始まった。
他校の一年生を圧倒したのを考えれば当然か。
「ラガスが、こいつは絶対に選ばれる! って思う生徒はいるか」
「そうですね……自分の弟と妹は、可能性があると思います。ただ、絶対となると……イーリスやリーベだと思います」
大会では今年も去年もぶつかったから、イーリスがまだまだ成長しているのを身を持って知っている。
魔法に限定すれば、レアードより確実に上だしな。
リーベはもう……うん、本当に強くなった。
メイン武器を徒手空拳に切り替えはいるけど、元々使ってたロングソードの扱いだって錆びちゃいないからな。
「その二人か。リーベの奴は騎士団に来ないかって誘ってるんだけどな。まだ返事が来てないんだよ」
「ふふ、それは残念ですね。イーリスさんは、卒業後に入団してくれています」
へぇ~、宮廷魔術師団に誘われたのか。
エリート街道まっしぐらだな。
「後は……スレイド、ですね」
鋭い刃物系イケメンのスレイド君。
今年もダブルスでぶつかったんだが、槍の鋭さに磨きがかかっていた。
フローラさんも、着実に成長している気がするし……このままダブルスのトーナメントに出るなら、やっぱり二人揃ってか?
でも、この場にフローラさんはいないし……ってなると、個人戦の面子として呼ばれたってところか。
「三年ともダブルスにしか出場していないが、成績は悪くない……はぁ~~~、スレイドにも声を掛けてるんだがな……」
「ふふ、来年はあまり豊作ではないかもしれませんね」
「有望株を手に入れてるからって……くそっ!!」
まだ返事が帰ってきてないってことか?
ハンターの道もありって考えてるのか……いや、それしかないか。
でも、騎士団に入団したいって生徒が少ない訳ではないと思うんだけどな。
大会に参加している生徒全員が、ハンターの道に進みたいって思ってる訳じゃないし。
「今のところ、自分的にはその三人は選ばれると思ってます」
「俺もそうなるとは思うが……まっ、じっくり視ていこうぜ」
訓練場には手練れの騎士、宮廷魔術師が数人現れ、次々に模擬戦が行われていく。
ただ、模擬戦といっても武器は木製ではなく、騎士団が用意していている実戦用の物。
当然、生徒たちの相手をする騎士たちも同じ武器を使っている。
間違いが起こったりしないか? なんて不安が一瞬頭に浮かんだが、模擬戦の光景を一分も観れば、直ぐにその考えは払拭された。
ここに呼ばれた生徒たちだけあって、周囲と比べて頭二つ三つ抜けた実力を持っているのは当たり前。
それでも、国に所属する熟練の騎士や宮廷魔術師たちは、文字通りレベルが違った。
リーベは羅門使っても……勝つのは無理だっただろうな。
イーリスも超悔しそうな表情を浮かべながら、自身の負けを認めた。
「どうだ、うちの者たちは強いだろ」
「えぇ、そうですね」
「……ったく、もうちょいビビってくれてもいいのによぉ……俺なら、勝てそうだって面してるな」
「いやいや、そんなことないですよ」
色々とフルで使ったら勝てそうだけど、一応そう言っておく。
「へっ、本当はどう思ってんだが」
「リアルス、学生を虐めてはいけませんよ。さて、少し時間を置いてからタッグ戦が始まります」
「タッグ……騎士や宮廷魔術師の方々が選んだ組み合わせで、試してみるということですか?」
「そういうことですね。決定という訳ではありませんが……担当した者たちの分析を元に、即席のタッグを組んでもらいます」
……それはちょっと上手くいくか不安だな。
でも、その結果によっては個人戦で出られずとも、ダブルスで出場できる機会を得られる生徒にとっては、有難い機会か。
そしてタッグ戦の試験が始まるまでの間、観戦室に昼食が運ばれたので、その場で昼食を頂く。
それから約一時間後、即席タッグの試験が始まった。
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