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こちらも放心
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ラージュさんとイーリスと別れ……る前にラージュさんに王都一番の服屋を教えてもらい、早速その店へ向かった。
ここでも俺の顔は知られていたようで、すんなりと中に入れた。
そして直ぐに店のお偉いさん? らしき人がやって来た。
「ラガス様ですね。その、本日はどういった服をご要望でしょうか」
「いや、俺の服じゃないんだ。後ろの二人の新しい仕事服を買おうと思ってて」
「なるほど、そういったご用件でしたか」
なんか、周りの人から視線が集まってる気がするけど、気にせず話を進めよう。
「そうなんですよ。えっと、防寒機能が付いてて、斬撃や攻撃魔法にも耐えられる仕事服が欲しいんです」
「……んん? 一般的な最高級の作業服ではなく、ということで宜しいでしょうか」
「はい、そうですね。見た目も大事ですけど、美しさとかよりも機能や性能を重視した作業服が欲しいんです」
うちのメイドと執事は良く戦うからね。
躱すのも防御するのも上手いけど、相手の強さによっては攻撃を食らってしまうこともある訳だし、それぐらいの性能があっても良い。
というか、二人とも仕事服が戦闘服みたいなところがあるし、性能は高くないと駄目なんだよな。
「なるほど……すいません、少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫ですよ」
お偉いさん? は決しては知らず、しかし超高速で何処かへ向かった。
「……ラガス坊ちゃま、やはり無茶な注文だったのではありませんか?」
「なんでだよ。一般的な防具とかでもそういった性能が付与されている物があるだろ」
「それはどう考えても一般的ではありません。そして存在はしてるでしょうけど、超高額です」
「だから、そこは心配するなって言ってるだろ」
白金貨だろうが黒曜金貨だろうが使っても構わない!!!
……いや、黒曜金貨はちょっとカッコつけすぎたか。
まっ、黒曜金貨も支払いに必要なメイド服、執事服とかそれはそれで凄い気になるけどな。
「そうだぜ、メリル。ラガスさんが今まで、いったいいくら稼いだと思ってるんだよ」
「自分のお金ではないのだから、気にするのが当然よ」
稼いだって言葉はちょっと正しくないかもしれないけど、遊び惚けても直ぐに消えないぐらいの金はある。
メリルの考えは間違ってないけど、ここは俺に任せなさい!!
なんて思ってると、先程のお偉いさん? が戻って来た。
「お待たせしました。ラガス様、申し訳ありませんが当店にはラガス様のご要望に値する商品がございません」
「……そうですか。仕方ありません」
ちょっとご要望満載なのは理解してたけど、店には置いてないか。
ん~~~~……うん、仕方ない。
いきなり来て、ちょっと無茶な注文だったしな。
「しかしラガス様、当店が専属で契約している者であれば、ラガス様のご要望に応えられる作業服がお造りできるかと」
「おぉ~~、オーダーメイドってことですね」
「さようでございます。一般的に商品を会うよりもお値段は高くなりますが、品質は保証できます」
へぇ~~、自信満々な表情だな。
これならそのオーダーメイドに期待しても良さそうだな……よし、頼んでみるか。
「分かりました。それでは、その職人にオーダーメイドを頼ませてください」
「畏まりました。それで、その……ご予算はお幾らぐらいでしょうか」
予算、予算……オーガの一件で随分増えたし、これからリザード公爵から受ける依頼を達成すれば、更に金が入って来るかな……ここはどーんと使ってしまうか。
「二人のを合計して、黒曜金貨一枚ぐらいでお願いします」
「こ、黒曜金貨ですか!?」
「はい、予算はそれぐらいで。あっ、ちゃんとお金は持ってますよ」
証拠として亜空間から黒曜金貨を一枚取り出し、お偉いさん? に見せた。
「……た、確かに黒曜金貨、ですね」
「というわけで、二人の採寸をお願いします」
メリアは若干放心状態になっているが、シュラがそんなメリルを抱えて移動し、俺は二人の採寸が終わるまで店内をブラブラして時間を潰した。
ここでも俺の顔は知られていたようで、すんなりと中に入れた。
そして直ぐに店のお偉いさん? らしき人がやって来た。
「ラガス様ですね。その、本日はどういった服をご要望でしょうか」
「いや、俺の服じゃないんだ。後ろの二人の新しい仕事服を買おうと思ってて」
「なるほど、そういったご用件でしたか」
なんか、周りの人から視線が集まってる気がするけど、気にせず話を進めよう。
「そうなんですよ。えっと、防寒機能が付いてて、斬撃や攻撃魔法にも耐えられる仕事服が欲しいんです」
「……んん? 一般的な最高級の作業服ではなく、ということで宜しいでしょうか」
「はい、そうですね。見た目も大事ですけど、美しさとかよりも機能や性能を重視した作業服が欲しいんです」
うちのメイドと執事は良く戦うからね。
躱すのも防御するのも上手いけど、相手の強さによっては攻撃を食らってしまうこともある訳だし、それぐらいの性能があっても良い。
というか、二人とも仕事服が戦闘服みたいなところがあるし、性能は高くないと駄目なんだよな。
「なるほど……すいません、少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか」
「はい、大丈夫ですよ」
お偉いさん? は決しては知らず、しかし超高速で何処かへ向かった。
「……ラガス坊ちゃま、やはり無茶な注文だったのではありませんか?」
「なんでだよ。一般的な防具とかでもそういった性能が付与されている物があるだろ」
「それはどう考えても一般的ではありません。そして存在はしてるでしょうけど、超高額です」
「だから、そこは心配するなって言ってるだろ」
白金貨だろうが黒曜金貨だろうが使っても構わない!!!
……いや、黒曜金貨はちょっとカッコつけすぎたか。
まっ、黒曜金貨も支払いに必要なメイド服、執事服とかそれはそれで凄い気になるけどな。
「そうだぜ、メリル。ラガスさんが今まで、いったいいくら稼いだと思ってるんだよ」
「自分のお金ではないのだから、気にするのが当然よ」
稼いだって言葉はちょっと正しくないかもしれないけど、遊び惚けても直ぐに消えないぐらいの金はある。
メリルの考えは間違ってないけど、ここは俺に任せなさい!!
なんて思ってると、先程のお偉いさん? が戻って来た。
「お待たせしました。ラガス様、申し訳ありませんが当店にはラガス様のご要望に値する商品がございません」
「……そうですか。仕方ありません」
ちょっとご要望満載なのは理解してたけど、店には置いてないか。
ん~~~~……うん、仕方ない。
いきなり来て、ちょっと無茶な注文だったしな。
「しかしラガス様、当店が専属で契約している者であれば、ラガス様のご要望に応えられる作業服がお造りできるかと」
「おぉ~~、オーダーメイドってことですね」
「さようでございます。一般的に商品を会うよりもお値段は高くなりますが、品質は保証できます」
へぇ~~、自信満々な表情だな。
これならそのオーダーメイドに期待しても良さそうだな……よし、頼んでみるか。
「分かりました。それでは、その職人にオーダーメイドを頼ませてください」
「畏まりました。それで、その……ご予算はお幾らぐらいでしょうか」
予算、予算……オーガの一件で随分増えたし、これからリザード公爵から受ける依頼を達成すれば、更に金が入って来るかな……ここはどーんと使ってしまうか。
「二人のを合計して、黒曜金貨一枚ぐらいでお願いします」
「こ、黒曜金貨ですか!?」
「はい、予算はそれぐらいで。あっ、ちゃんとお金は持ってますよ」
証拠として亜空間から黒曜金貨を一枚取り出し、お偉いさん? に見せた。
「……た、確かに黒曜金貨、ですね」
「というわけで、二人の採寸をお願いします」
メリアは若干放心状態になっているが、シュラがそんなメリルを抱えて移動し、俺は二人の採寸が終わるまで店内をブラブラして時間を潰した。
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