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そういうこともあるって
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「……鉱石まであるのかよ」
いや、勿論嬉しいさ。
魔靴を造るのに鉱石は重要な素材だ。
金と同じく、俺にとってあって困る物ではない。
ただ……割と感謝の品の中に、鉱石の割合が多いのだが……なんでだ?
「嬉しい事には嬉しいが、どこかで俺が鉱石を欲しているのが漏れたのか?」
「最近では貴族出身の方々に魔靴を造っていましたし、そのお陰で情報がもれたのかもしれませんね」
「あぁ~~、なるほど。十分にあり得そうだな」
バルンク様は……結構他の人に自慢しそうだな。
オルアさんやドレッグさんたちも、さりげなく自慢してそうな気がする。
魔靴を見れば、素材に功績が使われてることぐらい解るだろうし、そこから知れ渡ってもおかしくないか。
しっかしなぁ…………いくら感謝の気持ちとはいえ、ミスリルまで用意するか?
そりゃ貴族の当主なら用意出来ない知らものではないと思うが……全くもって安くないんだぞ。
「あら、ミスリル鉱石ではありませんか。良かったですね、ラガス坊ちゃま」
「あぁ、そうだな。確かに良かったけど……半分ぐらいは戸惑ってるよ」
「それだけの功績を上げたと思えば良いではありませんか。実際にAランク並みの力を持ったモンスターを一人で討伐したという実績を考えれば……多くの生徒たちの命を救ったと考えれば、それだけの品を貰ってもおかしくありません」
……確かに、俺がいなければメリルやルーフェイスもあの場に居なかった。
アルガンツ先生とバレント先生ならあの三本角を倒せたかもしれないけど、他のオーガまで面倒見れるかってのを考えると……ちょっと無理か?
「納得するしかないか。それにしても、よくこんな色々と集めてくれたもんだ……ふふ」
貴族だけあって、色々と珍しい鉱石……もしくはミスリルと同じ様な高価で手に入りにくい鉱石もある。
魔靴を造る職人としては、そういった鉱石が目の前にあると……つい頬が緩んでしまう。
単純に珍しく、高価な鉱石が手に入ったこと自体嬉しいが、もうかなり鉱石を扱い続けてきたからか、鉱石に対して美しさを感じるようになってきた。
まっ、その影響でムスコが立ってしまうような変人ではないけどな。
「さて、こんなところか」
数時間かけて感謝の品々の開封を終えた。
そして全てを亜空間の中に放り込んだ。
「本当に便利ですね、ラガス坊ちゃまの空間収納は」
「自分でもそう思う」
いや、本当に心の底から思ってる。
今回貰った感謝の品々を保管するとなれば、おそらく俺の部屋の足場は完全になくなる。
だって、一人一品じゃないんだよ。
基本的に複数の品が送られてきた。
鉱石とか武器とか結構場所を取るのを考えると……やっぱり空間収納があって良かった何度も思うよ。
「ラガス、終わった?」
「あぁ、全部確認し終えたよ」
「それは、良かった。それで、もう、ご飯の時間、だよ」
「……やってしまいました」
セルシアから夕食の時間という知らせを受け、メリルは膝を付いて項垂れていた。
メリルへの感謝の品時のもそれなりにある、俺に送られてきた品が気になったのもあって、完全に夕食の準備を忘れてたんだろうな。
「まっ、そういう時もあるって。気にすんな気にすんな」
「…………そう、ですね」
絶対に納得してないな。
そりゃいつも夕食作りにはメリルが関わってたけど、偶には忘れてしまうこともある……ってのは、メイドであるメリルには通じないか。
ただ、一度忘れてしまったぐらいで、そこまで落ち込まないでほしいというのが本音だ。
「いただきます」
正直なところ、メリルが参加しなかったからといって、夕食の質が数段落ちるということはない。
傷付けるかもしれないから本人には言わないけどな。
「そういえばラガスさん、今度ザックスたちとお話しするんすよね。そろそろ明確な日にちを決めておいた方が良いんじゃないっすか」
「……お、おう。そうだな」
やべぇ、やべぇ。完全に忘れてた。
いや、勿論嬉しいさ。
魔靴を造るのに鉱石は重要な素材だ。
金と同じく、俺にとってあって困る物ではない。
ただ……割と感謝の品の中に、鉱石の割合が多いのだが……なんでだ?
「嬉しい事には嬉しいが、どこかで俺が鉱石を欲しているのが漏れたのか?」
「最近では貴族出身の方々に魔靴を造っていましたし、そのお陰で情報がもれたのかもしれませんね」
「あぁ~~、なるほど。十分にあり得そうだな」
バルンク様は……結構他の人に自慢しそうだな。
オルアさんやドレッグさんたちも、さりげなく自慢してそうな気がする。
魔靴を見れば、素材に功績が使われてることぐらい解るだろうし、そこから知れ渡ってもおかしくないか。
しっかしなぁ…………いくら感謝の気持ちとはいえ、ミスリルまで用意するか?
そりゃ貴族の当主なら用意出来ない知らものではないと思うが……全くもって安くないんだぞ。
「あら、ミスリル鉱石ではありませんか。良かったですね、ラガス坊ちゃま」
「あぁ、そうだな。確かに良かったけど……半分ぐらいは戸惑ってるよ」
「それだけの功績を上げたと思えば良いではありませんか。実際にAランク並みの力を持ったモンスターを一人で討伐したという実績を考えれば……多くの生徒たちの命を救ったと考えれば、それだけの品を貰ってもおかしくありません」
……確かに、俺がいなければメリルやルーフェイスもあの場に居なかった。
アルガンツ先生とバレント先生ならあの三本角を倒せたかもしれないけど、他のオーガまで面倒見れるかってのを考えると……ちょっと無理か?
「納得するしかないか。それにしても、よくこんな色々と集めてくれたもんだ……ふふ」
貴族だけあって、色々と珍しい鉱石……もしくはミスリルと同じ様な高価で手に入りにくい鉱石もある。
魔靴を造る職人としては、そういった鉱石が目の前にあると……つい頬が緩んでしまう。
単純に珍しく、高価な鉱石が手に入ったこと自体嬉しいが、もうかなり鉱石を扱い続けてきたからか、鉱石に対して美しさを感じるようになってきた。
まっ、その影響でムスコが立ってしまうような変人ではないけどな。
「さて、こんなところか」
数時間かけて感謝の品々の開封を終えた。
そして全てを亜空間の中に放り込んだ。
「本当に便利ですね、ラガス坊ちゃまの空間収納は」
「自分でもそう思う」
いや、本当に心の底から思ってる。
今回貰った感謝の品々を保管するとなれば、おそらく俺の部屋の足場は完全になくなる。
だって、一人一品じゃないんだよ。
基本的に複数の品が送られてきた。
鉱石とか武器とか結構場所を取るのを考えると……やっぱり空間収納があって良かった何度も思うよ。
「ラガス、終わった?」
「あぁ、全部確認し終えたよ」
「それは、良かった。それで、もう、ご飯の時間、だよ」
「……やってしまいました」
セルシアから夕食の時間という知らせを受け、メリルは膝を付いて項垂れていた。
メリルへの感謝の品時のもそれなりにある、俺に送られてきた品が気になったのもあって、完全に夕食の準備を忘れてたんだろうな。
「まっ、そういう時もあるって。気にすんな気にすんな」
「…………そう、ですね」
絶対に納得してないな。
そりゃいつも夕食作りにはメリルが関わってたけど、偶には忘れてしまうこともある……ってのは、メイドであるメリルには通じないか。
ただ、一度忘れてしまったぐらいで、そこまで落ち込まないでほしいというのが本音だ。
「いただきます」
正直なところ、メリルが参加しなかったからといって、夕食の質が数段落ちるということはない。
傷付けるかもしれないから本人には言わないけどな。
「そういえばラガスさん、今度ザックスたちとお話しするんすよね。そろそろ明確な日にちを決めておいた方が良いんじゃないっすか」
「……お、おう。そうだな」
やべぇ、やべぇ。完全に忘れてた。
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