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心強い安心感がある
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学園に戻ってきてから、アルガンツ先生たちに何故、先日三本角のオーガジェネラル率いるオーガ軍団がいきなり現れたのかを説明してくれた。
どうやら俺やセルシアたちには知る権利があるとのこと。
そして三本角たちが襲ってきた理由は……簡単に言えば、ハンター洞窟の中でオーガに奇襲を仕掛けて仕留めようとしたところ……拠点地に居るオーガの数を読み間違えていたことが原因だったらしい。
ランクはルビーだったらしいので、確かにオーガ数体ぐらいなら奇襲でやれたかもしれないな。
でも、あの数のオーガが相手なら……うん、申し訳ないが絶対に無理だと思う。
一個上のブロンズのハンターでもキツイというか……なんだかんだで群れは潰せても、三本角が強過ぎるから無理か。
「私たちは、ハンターがやらかした事件の後始末をした……そういう事になりますね」
「そういうことに……なるな」
メリル、ちょっと棘がある言い方というか、ちょい機嫌が悪い?
「いや~~、オーガの群れが相手とか超羨ましいっす!!! 是非俺も参加したかったっすよ」
「はっはっは! 確かにシュラとしては盛り上がるイベントというかイレギュラーだったかもな」
オーガと鬼人族が戦うのってどうなの? ってちょっと思ったりするけど、そんなことシュラは一ミリも気にしないしな。
思いっきり肉弾戦で戦うか……思い切って大剣でばっさばっさと斬り倒したかもな。
「シュラ、一応緊急事態だったのでんですよ」
「それは解ってるっての。でも、本気を出したラガスさんならAランクのモンスターでも一人で倒せる力はあるだろ。それにルーフェイスと元ゴールドランクのアルガンツ先生までいたんだろ。なら、心配する必要はないと思うけどな」
そう……本当にそれなんだよ、シュラ!!!!
やっぱりシュラは解ってるな~~~。
あの時の戦力なら、もう一体のAランクモンスターが現れても……なんとかなってた。
前衛はルーフェイスとアルガンツ先生に任せて、俺が後ろから魔弾で超援護してれば、直ぐには倒せないと思うけど、誰も死なずに倒せてた!!!
な~んて自信満々に言ったら、メリルに怒られそうなので口には出さない。
「はぁ~~~……もう良いです。セルシア様、ラガス坊ちゃまはもっと自分の身を案じた方が良いと思いませんか」
あっ、こら!! セルシアにそれを訊くのはズルいだろ!!!
「………………確かに、もう少し、気を付けた方が良い、かもしれない」
ほら~~~、やっぱりそういう反応になるよな。
って、なに味方をゲットしたみたいな顔してるんだよ。
「でも、ルーフェイスと、アルガンツ先生が傍にいる、安心感は、解る」
「……だよな、セルシア!!!」
ふっふっふ。どうやら最終的には俺よりの考えだったみたいだな!!
「ラガス坊ちゃま、顔が変ですよ」
「おい、メリル。いくらなんでも主人に向かって顔変ですよは暴言がストレート過ぎるだろ」
「暴言ではなく、注意です」
……言い争っても時間の無駄だし、おそらく勝てないだろうから止めよう。
「分かった分った」
「ラガスさん、その三本角のはやっぱりラガスさんが今まで戦ってきた相手の中で、一番強かったんすよね」
「今まで…………そう、かもな」
ディーザスの連中とは結局バトることはなかったし、パワーや再生能力の高さとか考えると……一番かな。
フェリスさんは模擬戦の相手をしてもらった事があるけど、所詮は模擬戦だしな。
実際に命懸けのバトルをした相手という括りだったら間違いなく一番か。
「はぁ~~~……羨ましい。俺も一度戦ってみいっす」
「ははは、シュラでもあれを一人ってのは……ちょっと厳しいと思うぞ」
「Aランクだとやっぱりそうっすよね。でも、メリルとルーフェイス。あとセルシア様も一緒だったらどうっすか?」
「それなら……なんとかなるかも? しれないな」
メリルが紫電崩牙を使うのであれば、勝機はある。
「私はなるべく遭遇したくありませんが……それはそうと、ラガス坊ちゃまは多くの同級生の命を助けたことになりますね」
「ん? 確かにそうかもしれないけど、それがどうしたんだ?」
「……いえ、なんでもありません」
数日後、この時メリルが何を言いたかったのか分かった。
どうやら俺やセルシアたちには知る権利があるとのこと。
そして三本角たちが襲ってきた理由は……簡単に言えば、ハンター洞窟の中でオーガに奇襲を仕掛けて仕留めようとしたところ……拠点地に居るオーガの数を読み間違えていたことが原因だったらしい。
ランクはルビーだったらしいので、確かにオーガ数体ぐらいなら奇襲でやれたかもしれないな。
でも、あの数のオーガが相手なら……うん、申し訳ないが絶対に無理だと思う。
一個上のブロンズのハンターでもキツイというか……なんだかんだで群れは潰せても、三本角が強過ぎるから無理か。
「私たちは、ハンターがやらかした事件の後始末をした……そういう事になりますね」
「そういうことに……なるな」
メリル、ちょっと棘がある言い方というか、ちょい機嫌が悪い?
「いや~~、オーガの群れが相手とか超羨ましいっす!!! 是非俺も参加したかったっすよ」
「はっはっは! 確かにシュラとしては盛り上がるイベントというかイレギュラーだったかもな」
オーガと鬼人族が戦うのってどうなの? ってちょっと思ったりするけど、そんなことシュラは一ミリも気にしないしな。
思いっきり肉弾戦で戦うか……思い切って大剣でばっさばっさと斬り倒したかもな。
「シュラ、一応緊急事態だったのでんですよ」
「それは解ってるっての。でも、本気を出したラガスさんならAランクのモンスターでも一人で倒せる力はあるだろ。それにルーフェイスと元ゴールドランクのアルガンツ先生までいたんだろ。なら、心配する必要はないと思うけどな」
そう……本当にそれなんだよ、シュラ!!!!
やっぱりシュラは解ってるな~~~。
あの時の戦力なら、もう一体のAランクモンスターが現れても……なんとかなってた。
前衛はルーフェイスとアルガンツ先生に任せて、俺が後ろから魔弾で超援護してれば、直ぐには倒せないと思うけど、誰も死なずに倒せてた!!!
な~んて自信満々に言ったら、メリルに怒られそうなので口には出さない。
「はぁ~~~……もう良いです。セルシア様、ラガス坊ちゃまはもっと自分の身を案じた方が良いと思いませんか」
あっ、こら!! セルシアにそれを訊くのはズルいだろ!!!
「………………確かに、もう少し、気を付けた方が良い、かもしれない」
ほら~~~、やっぱりそういう反応になるよな。
って、なに味方をゲットしたみたいな顔してるんだよ。
「でも、ルーフェイスと、アルガンツ先生が傍にいる、安心感は、解る」
「……だよな、セルシア!!!」
ふっふっふ。どうやら最終的には俺よりの考えだったみたいだな!!
「ラガス坊ちゃま、顔が変ですよ」
「おい、メリル。いくらなんでも主人に向かって顔変ですよは暴言がストレート過ぎるだろ」
「暴言ではなく、注意です」
……言い争っても時間の無駄だし、おそらく勝てないだろうから止めよう。
「分かった分った」
「ラガスさん、その三本角のはやっぱりラガスさんが今まで戦ってきた相手の中で、一番強かったんすよね」
「今まで…………そう、かもな」
ディーザスの連中とは結局バトることはなかったし、パワーや再生能力の高さとか考えると……一番かな。
フェリスさんは模擬戦の相手をしてもらった事があるけど、所詮は模擬戦だしな。
実際に命懸けのバトルをした相手という括りだったら間違いなく一番か。
「はぁ~~~……羨ましい。俺も一度戦ってみいっす」
「ははは、シュラでもあれを一人ってのは……ちょっと厳しいと思うぞ」
「Aランクだとやっぱりそうっすよね。でも、メリルとルーフェイス。あとセルシア様も一緒だったらどうっすか?」
「それなら……なんとかなるかも? しれないな」
メリルが紫電崩牙を使うのであれば、勝機はある。
「私はなるべく遭遇したくありませんが……それはそうと、ラガス坊ちゃまは多くの同級生の命を助けたことになりますね」
「ん? 確かにそうかもしれないけど、それがどうしたんだ?」
「……いえ、なんでもありません」
数日後、この時メリルが何を言いたかったのか分かった。
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