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そういう涙ではなく……
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「ッ!!!!! …………」
や、やばい!!! スレイドが完全に固まってしまった。
俺、絶対に成功するから大丈夫!!! って伝えてたから、こういった状況になったらどうすれば良いとか、全くアドバイスしてない……スレイドがこの状況を自分から打破できるとは思えない。
まずい! 非常にまずいぞ!!!
「ラガス坊ちゃま、そんなに焦らずとも大丈夫だと思いますよ」
「え、なんでだよ! フローラさん、物凄い号泣しちゃってるよ!?」
「確かに号泣していますが、悲しくて泣いてるのではない……と、思いますよ」
そ、そうなのか? ここで俺が出ていったところで何の手助けも出来ないし……むぅ~~。
見守るだけしか出来ないのか……でも、やっぱりスレイドはどうしたらいいのか分からず固まってるし、ここから良い状況に変わるのか?
「す、すいません。急に泣いてしまって」
「い、いや……だ、大丈夫だ」
うん、全然大丈夫なようには思えない。
でも……メリルの言う通り、どうやら悲しくて泣き出した……って訳ではないっぽいな。
「その、あまりにも嬉しくて、つい」
あ、あぁ~~~。
そうか、嬉し泣きってことか。
スレイドからいきなりサプライズされたのが嬉し過ぎて涙が出たんだな。
そ、それは良かった……いや、良かったって言うのはおかしいのか?
何はともあれ、サプライズが失敗しなかったのは良かった!!!
「その……一つ、お願いしても良いでしょうか」
「あ、あぁ」
「えっと、す、スレイドさんに付けてほしいのですが……よろしいですか?」
「う、うむ。分かった」
お願いされたスレイドは恐る恐る指輪を取り出し……丁寧に、本当に丁寧にフローラさんの指に指輪をはめた。
……やばい、今度は俺が泣きそうになってきた。
スレイドが意識してるのか、してないのかは分からない。
でも、迷わずに薬指に指輪をはめた。
この世界には結婚指輪は左手の薬指にはめるという文化はある。
あぁ、駄目だ。
視界が涙で滲んできた。
「スレイドさん……ありがとうございます!!」
「ッ!!!」
おぉ~~~!! フローラさん、意外にも大胆!!!!
スレイド、そこでぎゅっと抱き返すんだ!!!
力は籠めなくて良いから、そっと……そう、そうだ!!!!
「ラガスさん、ハンカチっす」
「ご、ごめん。ありがと」
はぁ~~~~~…………良い光景を見られた。
別に、そこまでスレイドと親しい訳ではないが……うん、あんな良い光景を見せられては、涙が出てもおかしくない。
「よし、撤収だ」
「祝福しなくてもよろしいのですか?」
「スレイドは俺がどこかで見守ってたを知ってるけど、突然呼び出されたフローラさんは全く知らないだろ。いきなり号泣したり、好きな人に全力でハグしたところを見られたと知ったら、恥ずかしさで気を失うかもしれないだろ」
「……そうれはあり得そうですね」
だろ。スレイドから聞いた話だけど、元々結構恥ずかしがりやな人らしい。
今では結構堂々とするようになってきたらしいけど……でも、その堂々とした態度を取る様になろうと決心したのは、スレイドの横に立っても恥ずかしくないようになる為だよな。
ん~~~~……そう考えると、スレイドは本当に良い人と巡り合えたってことだよな。
「ん? もしかして、セルシアもちょっと感動して涙が出たか」
「……うん、とても良い光景、だった」
だよな~~。俺も無意識の内に涙が流れてたよ。
ただ、ほんのりと頬が赤いのは何故だ?
…………そ、そういうことを考えてたからか!!??
そりゃ俺はセルシアとパートナーだし、いずれは……そういう関係になるのかもしれないし。
てか、そうならないとロウレット公爵様にブチ切れられそうだな。
と、とりあえず今日はスレイドのサプライズが成功して良かった!!
俺自身のそういった面は、また今度考えよう!
や、やばい!!! スレイドが完全に固まってしまった。
俺、絶対に成功するから大丈夫!!! って伝えてたから、こういった状況になったらどうすれば良いとか、全くアドバイスしてない……スレイドがこの状況を自分から打破できるとは思えない。
まずい! 非常にまずいぞ!!!
「ラガス坊ちゃま、そんなに焦らずとも大丈夫だと思いますよ」
「え、なんでだよ! フローラさん、物凄い号泣しちゃってるよ!?」
「確かに号泣していますが、悲しくて泣いてるのではない……と、思いますよ」
そ、そうなのか? ここで俺が出ていったところで何の手助けも出来ないし……むぅ~~。
見守るだけしか出来ないのか……でも、やっぱりスレイドはどうしたらいいのか分からず固まってるし、ここから良い状況に変わるのか?
「す、すいません。急に泣いてしまって」
「い、いや……だ、大丈夫だ」
うん、全然大丈夫なようには思えない。
でも……メリルの言う通り、どうやら悲しくて泣き出した……って訳ではないっぽいな。
「その、あまりにも嬉しくて、つい」
あ、あぁ~~~。
そうか、嬉し泣きってことか。
スレイドからいきなりサプライズされたのが嬉し過ぎて涙が出たんだな。
そ、それは良かった……いや、良かったって言うのはおかしいのか?
何はともあれ、サプライズが失敗しなかったのは良かった!!!
「その……一つ、お願いしても良いでしょうか」
「あ、あぁ」
「えっと、す、スレイドさんに付けてほしいのですが……よろしいですか?」
「う、うむ。分かった」
お願いされたスレイドは恐る恐る指輪を取り出し……丁寧に、本当に丁寧にフローラさんの指に指輪をはめた。
……やばい、今度は俺が泣きそうになってきた。
スレイドが意識してるのか、してないのかは分からない。
でも、迷わずに薬指に指輪をはめた。
この世界には結婚指輪は左手の薬指にはめるという文化はある。
あぁ、駄目だ。
視界が涙で滲んできた。
「スレイドさん……ありがとうございます!!」
「ッ!!!」
おぉ~~~!! フローラさん、意外にも大胆!!!!
スレイド、そこでぎゅっと抱き返すんだ!!!
力は籠めなくて良いから、そっと……そう、そうだ!!!!
「ラガスさん、ハンカチっす」
「ご、ごめん。ありがと」
はぁ~~~~~…………良い光景を見られた。
別に、そこまでスレイドと親しい訳ではないが……うん、あんな良い光景を見せられては、涙が出てもおかしくない。
「よし、撤収だ」
「祝福しなくてもよろしいのですか?」
「スレイドは俺がどこかで見守ってたを知ってるけど、突然呼び出されたフローラさんは全く知らないだろ。いきなり号泣したり、好きな人に全力でハグしたところを見られたと知ったら、恥ずかしさで気を失うかもしれないだろ」
「……そうれはあり得そうですね」
だろ。スレイドから聞いた話だけど、元々結構恥ずかしがりやな人らしい。
今では結構堂々とするようになってきたらしいけど……でも、その堂々とした態度を取る様になろうと決心したのは、スレイドの横に立っても恥ずかしくないようになる為だよな。
ん~~~~……そう考えると、スレイドは本当に良い人と巡り合えたってことだよな。
「ん? もしかして、セルシアもちょっと感動して涙が出たか」
「……うん、とても良い光景、だった」
だよな~~。俺も無意識の内に涙が流れてたよ。
ただ、ほんのりと頬が赤いのは何故だ?
…………そ、そういうことを考えてたからか!!??
そりゃ俺はセルシアとパートナーだし、いずれは……そういう関係になるのかもしれないし。
てか、そうならないとロウレット公爵様にブチ切れられそうだな。
と、とりあえず今日はスレイドのサプライズが成功して良かった!!
俺自身のそういった面は、また今度考えよう!
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