万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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ちょっと多過ぎる

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「……おいおい、ふざけてんのか」

絶賛、ちょっと切れ気味中。
何故かというと……オルトロスと遭遇してから四回ほど、それなりに強いモンスターや、群れて襲い掛かるモンスターと遭遇した。

現在前の前にいるモンスターは、サイクロプスが二体。
これまた、遭遇したのが俺たちじゃなかったら結構ヤバい相手。

「ラガス坊ちゃま……いかがなさいますか」

向こうは完全に俺たちをロックオンしている。
だったら、逃げるわけにはいかないよな!!!

「ぶっ潰す。ただし、一体は俺一人で倒す」

「かしこまりました」

本当は正午前までに鉱山に入り、採掘を行うつもりだった。
でも今はどうだ? 太陽の位置的に絶対正午を過ぎてる。

「ゴァァァアアアアアアッ!!!!」

「うるせぇ!!!! でくの坊!!!!!」

普段だったら口に出さない暴言を吐きながら、振り下ろされる棍棒を躱して腹に連続パンチ。

「ッ!? ウゴッ!? ハ、ァ!?」

「さっさと、死んでろ!!!!」

モンスターと遭遇する度に万が一を考えて少し休憩を挟んでたのが良くなかったかもな。

そんな事を考えながら魔力の衝撃をサイクロプスの心臓に叩きこんだ。

「ウッ!!!!???? ォ、ア……」

「はぁ~~~~……こいつも帰ってから解体しよう」

今解体を行えば、更に鉱石を採掘する時間が短くなってしまう。

「ラガスさん、こっちも終わったっす」

「おう……うん、早いな」

足元に蜘蛛の糸があるってことは、メリルが転ばしたんだな。
それで……頭が大きく凹んでる。

サイクロプスだし、結構遠慮なしに金棒を振り下ろしたみたいだ。
おそらくだけど、眼球は傷付いてるよな……って、今はそんなことどうでも良いんだよ!

速く鉱山に行かないと!!

全速力で森を駆け抜け、今度は途中でモンスターと遭遇することなく……ようやく鉱山の入り口に到着した。

「ラガス坊ちゃま、体調は大丈夫ですか?」

「あぁ……大丈夫だ、問題無い」

ちょいちょい魔力を消費しながら走ってたけど、多少息切れする程度。
これぐらいは鉱山内を歩いてたら直ぐに元に戻る。

「それより、予定していた時間よりも遅く到着してしまった。ルーフェイス、すまないがお前の力を頼らせてくれ」

『ふふ、任してよ!!!!』

「頼んだ」

狼竜であるルーフェイスの鼻は結構特殊で、鉱山に埋まっている鉱石の場所まで把握できてしまう。
他にも同じ芸当が出来るモンスターもいるようだが、それでも鉱石の場所まで鼻で感知できてしまう個体はそう多くない。

魔眼のお陰で暗闇でも良く見える。
てか、光属性の魔弾を常に浮かべてるから周囲はハッキリと見えるんだけど……ぱっと見た感じ、やっぱりあまりめぼしい功績はないか?

『……………………ラガス、こっちに行こ』

『了解』

もしかして良い感じの反応を見つけたのか?
ルーフェイスの感知能力を信じ、ぴったりと後ろを付いて行く。

「キィィィエエエエエアアアアアッ!!!!」

「だから……邪魔なんだよ!!!!」

壁から急に現れて襲ってきたロックワームを携帯している狼牙瞬雷を抜き、斬撃刃を放って一刀両断。
空間感知で魔核の位置を把握して放ったから、直ぐに動かなくなった。

魔核はちょっと惜しいと思うが、今はそんなこと言ってられない一秒でも長く採掘に時間を使いたい。
死体は亜空間に入れて即座にダッシュ。

「ラガス坊ちゃま、魔核を破壊していましたが良かったのですか?」

「あぁ、今回は別に構わない。鉱山にはモンスターを倒しに来たんじゃなくて、鉱石を採掘しに来たんだからな」

それにこう言ってはあれだが、ロックワームのランクはD。
魔核もそこまで重要な素材ではないので、今の状況でわざわざ時間を掛けて丁寧に倒す必要はない。

『この辺りだと思う』

「オーケー」

つるはしを力一杯振るったら鉱石を無駄に傷付けるかもしれないので、ここは慎重に慎重に進めていく。
すると、比較的珍しい部類である蒼天石の採掘に成功。

よし!!! この調子でがっつり集めるぞ!!!
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