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決定事項
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「えっと……なんで、ロウレット公爵様がいるんですか??」
「言っていなかったか? 今日の狩りには私も参加するんだよ」
……俺の記憶が間違っていなければ、そんな話は聞いていない。
もしかして、俺が覚えていないだけで本当にそんな話をしてたか?
そう思ってシュラやメリルに顔を向けたが、どうやらそんな話は全く聞いていなかったようだ。
「あ、アリスタさん。ロウレット公爵様が狩りに向かうのは、その……大丈夫なんですか?」
この場にはロウレット公爵様だけではなく、秘書のアリスタさんまでいる。
「えぇ、大丈夫ですよ。バルンク様はこの日の為に必死で書類仕事を頑張っていましたから」
……そういえば、昨日終わらせなければならない書類があるとかないとか言ってたような。
模擬戦に参加しようとしたロウレット公爵様が無理矢理仕事部屋に連れ戻された理由は、そういうことだったのか。
「それに、バルンク様は非常にお強いので、モンスターと戦うことに関しても問題ありません」
「そ、そうですよね」
うん、それに関しては十分解ってます。
実際に戦う場面を見たことがある訳じゃないけど、狼竜眼を使って鑑定せずとも相当強いのが分かる。
無礼に値するだろうから、絶対に鑑定することはないけど……うん、マジで強いだろうな。
現役の騎士よりも強いだろ。
もしかしたら……あの最近は会ってない副騎士団長様より強いかもしれない、なんて思ったり思わなかったり。
てか、バッチリ俺が造った魔靴を履いてる。
まぁ……それはそれで嬉しいんだけどさ。
「ふふ、ラガス君が造ってくれた魔靴は使わせてもらってるよ」
「そ、そうなんですか。それは造り手としては非常に嬉しいです」
「バルンク様はラガス君から魔靴を貰ってから、モンスターを狩りに行く機会が増えましたからね」
「せっかく高性能で珍しい武器を貰ったのだ。使わないと損というものだろう」
嬉しいことを言ってくれますね。
とりあえず、ロウレット公爵様が狩りに参加するのは決定事項なんですね。
これ以上何か言っても無駄そうだし。
「セルシアは構わない感じ?」
「うん、構わない。珍しいから、これはこれで面白い」
セルシアも了承してるなら、もうここで時間を潰す必要はないか。
「分かりました。それでは行きましょう」
いつものメンバーにプラスして、今回の仮にはロウレット公爵様とアリスタさんが参加する形となった。
分かってはいたけど、アリスタも相当強いよな。
ただ、そう感じさせる力量を持ちながらも、モンスターがビビッて逃げないように上手く威圧感をコントロールしてる。
これならモンスターがビビッて寄ってこず、狩りにならないってことはなさそうだな。
ロウレット公爵様はうきうきしてるからか、ちょっと威圧感というか闘争心? が漏れてるけど……まぁ、あれぐらいなら大丈夫だろう。
「ふっふっふ、どんなモンスターと戦えるか楽しみだな」
「この辺りに出没するモンスターとは殆ど戦ったことがあると思いますが。それと、今日のメインはセルシア様たちです。あまりバルンク様が前に出てはいけませんよ」
「む、それは勿論分かっている」
アリスタさん、本当にこの人は解ってるのかって顔してるな。
それにしても……リザード公爵とはまた違った紳士って見た目をしてるのに、意外と好戦的な性格してるんだな。
あと、この辺りに出没するモンスターは殆ど倒したことがあるって……むっちゃモンスターと戦ってるな。
俺の父さんもそれなりに息抜きにモンスターと戦ってるけど、もしかしなくてもロウレット公爵様の方が息抜きにモンスターと戦ってそうだ。
「この辺りにはいったいどういったモンスターが出現するんですか?」
「ランクの幅は広いですが、Cランクのモンスターは決して珍しくありません。BランクやAランクモンスターの目撃例もあります」
「それは……凄いですね」
単純な言葉しか出なかった。
いや、でも本当に凄いというか……ちょっと危険じゃないかと思ってしまう。
目撃例があるってだけだから、被害はないのかもしれないけど………辺境って感じの場所じゃないのに、出没するモンスターは平均的に強いってことか。
「奥の方に向かわなければ高ランクのモンスターとは殆ど遭遇しませんが……一体、こちらに気付いたようですね」
アリスタさんの言う通り、一つの戦意が俺たちに向けられていた。
「言っていなかったか? 今日の狩りには私も参加するんだよ」
……俺の記憶が間違っていなければ、そんな話は聞いていない。
もしかして、俺が覚えていないだけで本当にそんな話をしてたか?
そう思ってシュラやメリルに顔を向けたが、どうやらそんな話は全く聞いていなかったようだ。
「あ、アリスタさん。ロウレット公爵様が狩りに向かうのは、その……大丈夫なんですか?」
この場にはロウレット公爵様だけではなく、秘書のアリスタさんまでいる。
「えぇ、大丈夫ですよ。バルンク様はこの日の為に必死で書類仕事を頑張っていましたから」
……そういえば、昨日終わらせなければならない書類があるとかないとか言ってたような。
模擬戦に参加しようとしたロウレット公爵様が無理矢理仕事部屋に連れ戻された理由は、そういうことだったのか。
「それに、バルンク様は非常にお強いので、モンスターと戦うことに関しても問題ありません」
「そ、そうですよね」
うん、それに関しては十分解ってます。
実際に戦う場面を見たことがある訳じゃないけど、狼竜眼を使って鑑定せずとも相当強いのが分かる。
無礼に値するだろうから、絶対に鑑定することはないけど……うん、マジで強いだろうな。
現役の騎士よりも強いだろ。
もしかしたら……あの最近は会ってない副騎士団長様より強いかもしれない、なんて思ったり思わなかったり。
てか、バッチリ俺が造った魔靴を履いてる。
まぁ……それはそれで嬉しいんだけどさ。
「ふふ、ラガス君が造ってくれた魔靴は使わせてもらってるよ」
「そ、そうなんですか。それは造り手としては非常に嬉しいです」
「バルンク様はラガス君から魔靴を貰ってから、モンスターを狩りに行く機会が増えましたからね」
「せっかく高性能で珍しい武器を貰ったのだ。使わないと損というものだろう」
嬉しいことを言ってくれますね。
とりあえず、ロウレット公爵様が狩りに参加するのは決定事項なんですね。
これ以上何か言っても無駄そうだし。
「セルシアは構わない感じ?」
「うん、構わない。珍しいから、これはこれで面白い」
セルシアも了承してるなら、もうここで時間を潰す必要はないか。
「分かりました。それでは行きましょう」
いつものメンバーにプラスして、今回の仮にはロウレット公爵様とアリスタさんが参加する形となった。
分かってはいたけど、アリスタも相当強いよな。
ただ、そう感じさせる力量を持ちながらも、モンスターがビビッて逃げないように上手く威圧感をコントロールしてる。
これならモンスターがビビッて寄ってこず、狩りにならないってことはなさそうだな。
ロウレット公爵様はうきうきしてるからか、ちょっと威圧感というか闘争心? が漏れてるけど……まぁ、あれぐらいなら大丈夫だろう。
「ふっふっふ、どんなモンスターと戦えるか楽しみだな」
「この辺りに出没するモンスターとは殆ど戦ったことがあると思いますが。それと、今日のメインはセルシア様たちです。あまりバルンク様が前に出てはいけませんよ」
「む、それは勿論分かっている」
アリスタさん、本当にこの人は解ってるのかって顔してるな。
それにしても……リザード公爵とはまた違った紳士って見た目をしてるのに、意外と好戦的な性格してるんだな。
あと、この辺りに出没するモンスターは殆ど倒したことがあるって……むっちゃモンスターと戦ってるな。
俺の父さんもそれなりに息抜きにモンスターと戦ってるけど、もしかしなくてもロウレット公爵様の方が息抜きにモンスターと戦ってそうだ。
「この辺りにはいったいどういったモンスターが出現するんですか?」
「ランクの幅は広いですが、Cランクのモンスターは決して珍しくありません。BランクやAランクモンスターの目撃例もあります」
「それは……凄いですね」
単純な言葉しか出なかった。
いや、でも本当に凄いというか……ちょっと危険じゃないかと思ってしまう。
目撃例があるってだけだから、被害はないのかもしれないけど………辺境って感じの場所じゃないのに、出没するモンスターは平均的に強いってことか。
「奥の方に向かわなければ高ランクのモンスターとは殆ど遭遇しませんが……一体、こちらに気付いたようですね」
アリスタさんの言う通り、一つの戦意が俺たちに向けられていた。
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