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それはまたの機会で
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サイクロプスが二体ってのは、ちょっと厳しいだろうな。
「援護する!!」
戦いに参戦すると告げながら、ライダーキック!!!!!
「グゴッ!!??」
「なっ!? だ、誰かは知らないが助かった!!!」
「どうも、俺はラガスです。前衛として戦います!!」
一応どうやって戦うかを宣言しておく。
全力の魔弾を撃てば一発で倒せるかもしれないけど、それはそれで彼らの仕事を奪う形になるので避けたい。
「俺はシュラだ。ラガスさんと同じく前衛として戦う!!」
「セルシア、同じく前衛として戦う」
メリル達も名前と戦い方を告げ、サイクロプスとの戦いに参戦。
そして計六人と一人が戦いに加わったことで、三十秒程度で戦いは終了した。
いや~~~、やっぱり全員で戦うとサイクロプス二体でも早く終わるな。
それに商人? の護衛をしているハンターたちも決して弱くなかった。
多分、サイクロプス一体ぐらいな倒せただろうな。
「本当に助かったよ」
「いえいえ、偶々通りかかったんで」
「それでも、君達が戦いに参加してくれなければ全員殺されていたかもしれない」
そ、それは……まぁ、運が悪ければそうなってたかもしれないな。
「ねぇ、ラガスって……もしかして王都の他界に参加してたラガス君、で合ってる?」
「あ、はい。多分そのラガスで合ってます」
そう答えた瞬間、護衛のハンターたちだけではなく商人までいきなり盛り上がった。
ちょ、落ち着いてくれよ!
あんまり多き声を出したらまたモンスターがやってくるだろ。
「た、確かに話通りの見た目をしているな。そ、それではこ、こちらの令嬢が君の……」
「はい。こちらが俺のパートナーのセルシアです」
「どうも、セルシアです」
セルシアが軽く頭を下げると、ハンターと商人たちも慌てて頭を下げた。
「た、助けていただき、本当に感謝しています!!!!」
「「「「感謝しています!!!!!」」」」
うん、俺とセルシアとでは随分と対応が違うな。
別に全くその辺りは気にしてないんだけど……やっぱりセルシアは公爵家の令嬢だし、目の前のハンターや商人のような反応になってしまうのは当然か。
「……メリル、なにちょっと不満そうな顔してるんだよ」
「なんでもありませんが?」
「嘘付け、顔に出てるぞ」
多分、俺とセルシアとで反応や対応が違うことにちょっとムカついてるんだろうな。
言ってしまえば、俺の方が親しみやすいい雰囲気を持っていて、立場も親しみやすいってわけだ。
どうせ後二年半ぐらい経てばハンターになるんだし、一般人から親しみやすい印象を持たれるぐらいが丁度良い。
「ラガス同じ、対応で良い」
「あ、ありがとうございます。しかし、何故ラガス君たちはこんな場所に?」
「今は夏休みだから終わるまで自由に動けるんですよ」
当たり前だけど、働いてる人からすれば……学生じゃない人からすれば夏休みなんて概念はないに等しいか。
前世であれば……日本に生まれてればほぼ全員、夏休みという素晴らしく……失敗すれば最後に地獄を味う期間を体験する。
それが今世では結構、存在を知らない人の方が多いいんだよな。
「あぁ、なるほど。確か学生にはそういった休みの期間があったな」
「そういう訳で、今は目的地に向かってる途中だったんだ。それじゃ、お気を付けて」
「ま、待ってくれ。まだ何も礼をしてない。せめて街に着いてからご飯でも奢らせてくれないか」
「ん~~~~~……それはまた今度でお願いします。俺たち学校を卒業したらハンターになるんで、その時に奢ってください」
「「「「「「えっ!!??」」」」」」
驚くハンターと商人たちを置いてダッシュ!
そこまで夏休みの日数が残っていないので、時間を無駄にしない為になるべく早くセルシアの実家に着きたい。
「ラガスさん、礼を受け取らなくて良かったんすか?」
「大勢で戦ったから特に苦戦しなかったしな……それに、なるべく早めにセルシアの実家に着いておきたい。あの人たちのペースに合わせてたらかなり時間をロスしそうだからな」
ハンターとして活動を始めれば、いずれあの人たちと会う機会はあるだろ。
「援護する!!」
戦いに参戦すると告げながら、ライダーキック!!!!!
「グゴッ!!??」
「なっ!? だ、誰かは知らないが助かった!!!」
「どうも、俺はラガスです。前衛として戦います!!」
一応どうやって戦うかを宣言しておく。
全力の魔弾を撃てば一発で倒せるかもしれないけど、それはそれで彼らの仕事を奪う形になるので避けたい。
「俺はシュラだ。ラガスさんと同じく前衛として戦う!!」
「セルシア、同じく前衛として戦う」
メリル達も名前と戦い方を告げ、サイクロプスとの戦いに参戦。
そして計六人と一人が戦いに加わったことで、三十秒程度で戦いは終了した。
いや~~~、やっぱり全員で戦うとサイクロプス二体でも早く終わるな。
それに商人? の護衛をしているハンターたちも決して弱くなかった。
多分、サイクロプス一体ぐらいな倒せただろうな。
「本当に助かったよ」
「いえいえ、偶々通りかかったんで」
「それでも、君達が戦いに参加してくれなければ全員殺されていたかもしれない」
そ、それは……まぁ、運が悪ければそうなってたかもしれないな。
「ねぇ、ラガスって……もしかして王都の他界に参加してたラガス君、で合ってる?」
「あ、はい。多分そのラガスで合ってます」
そう答えた瞬間、護衛のハンターたちだけではなく商人までいきなり盛り上がった。
ちょ、落ち着いてくれよ!
あんまり多き声を出したらまたモンスターがやってくるだろ。
「た、確かに話通りの見た目をしているな。そ、それではこ、こちらの令嬢が君の……」
「はい。こちらが俺のパートナーのセルシアです」
「どうも、セルシアです」
セルシアが軽く頭を下げると、ハンターと商人たちも慌てて頭を下げた。
「た、助けていただき、本当に感謝しています!!!!」
「「「「感謝しています!!!!!」」」」
うん、俺とセルシアとでは随分と対応が違うな。
別に全くその辺りは気にしてないんだけど……やっぱりセルシアは公爵家の令嬢だし、目の前のハンターや商人のような反応になってしまうのは当然か。
「……メリル、なにちょっと不満そうな顔してるんだよ」
「なんでもありませんが?」
「嘘付け、顔に出てるぞ」
多分、俺とセルシアとで反応や対応が違うことにちょっとムカついてるんだろうな。
言ってしまえば、俺の方が親しみやすいい雰囲気を持っていて、立場も親しみやすいってわけだ。
どうせ後二年半ぐらい経てばハンターになるんだし、一般人から親しみやすい印象を持たれるぐらいが丁度良い。
「ラガス同じ、対応で良い」
「あ、ありがとうございます。しかし、何故ラガス君たちはこんな場所に?」
「今は夏休みだから終わるまで自由に動けるんですよ」
当たり前だけど、働いてる人からすれば……学生じゃない人からすれば夏休みなんて概念はないに等しいか。
前世であれば……日本に生まれてればほぼ全員、夏休みという素晴らしく……失敗すれば最後に地獄を味う期間を体験する。
それが今世では結構、存在を知らない人の方が多いいんだよな。
「あぁ、なるほど。確か学生にはそういった休みの期間があったな」
「そういう訳で、今は目的地に向かってる途中だったんだ。それじゃ、お気を付けて」
「ま、待ってくれ。まだ何も礼をしてない。せめて街に着いてからご飯でも奢らせてくれないか」
「ん~~~~~……それはまた今度でお願いします。俺たち学校を卒業したらハンターになるんで、その時に奢ってください」
「「「「「「えっ!!??」」」」」」
驚くハンターと商人たちを置いてダッシュ!
そこまで夏休みの日数が残っていないので、時間を無駄にしない為になるべく早くセルシアの実家に着きたい。
「ラガスさん、礼を受け取らなくて良かったんすか?」
「大勢で戦ったから特に苦戦しなかったしな……それに、なるべく早めにセルシアの実家に着いておきたい。あの人たちのペースに合わせてたらかなり時間をロスしそうだからな」
ハンターとして活動を始めれば、いずれあの人たちと会う機会はあるだろ。
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