万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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それだけは予想できたが……

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「いきなり何するんだよ」

「こうすれば、驚くってメリルが、教えてくれた、よ」

あいつ……まぁ、別にちょっと驚いただけだから別に良いんだけどさ。
でも、メリルが変なこと教えないように注意しといた方が良いかもな。

「それで、何を考えてた、の?」

「……ほら、今回の一件で凄い大金が手に入っただろ」

「そう、だね。えっと……黒曜金貨十二枚と、白金貨三十枚、だっけ?」

「そうだよ。俺としては途方もない金額に感じるよ」

俺にはその金だけじゃなく、校内戦の時に薬物? とか使って何がなんでも俺に勝とうとしたアホバカ野郎の親から迷惑料を貰ってる。

学校を卒業したらハンターとして生活する訳だが、野営時以外は普段と変わらない生活を送れそうだ。

「何か、買ったりするの?」

「冒険に必要な道具の大半は貰ったからな……買うとしたら、俺たちの防具や武器がメインだ」

会長から水場を発見するマジックアイテムを貰った。
国王様からはどこでも普段通りの料理が作れるキッチンセット。

嬉しいことにランク五の状態異常無効の効果が付与された指輪も貰えた。

一応他に強化系のマジックアイテムは買おうかなと思ってるけど、あの指輪がある限り状態異常に抵抗する系のマジックアイテムは必要なさそうだな。

「武器……私は、もう少し経てば、良い武器が手に入る。だから、他はあまり必要ない」

「う~~ん、そうかもしれないけどセルシアも俺と同じで細剣以外の武器もそれなりに扱えるだろ。だから状況によって使い分ける為に他の武器も買っておいた方が良いかと思ってさ」

「……なるほど、確かにそうかも、しれない。細剣以外だと……長剣、短剣、後は……槍、とか?」

「そこら辺ね、分かった。後は……やっぱり本格的にハンターとして活動する時には、脚甲やガントレットは装備しておいた方が良さそうだな」

「一応格闘戦は出来る、けど。でも、ラガスやシュラの方が、断然上。そっちを優先、すべき」

「そう言ってくれるのは凄い嬉しいよ。でも、ハンターとして活動してたら何が起こるか分からない生活を送ることになるんだ……学園生活でさえあり得ない出来事に巻き込まれるんだしさ」

現在進行形で全く予想していなかった事態に巻き込まれてるんだ。

セルシアとパートナーの関係になってから元婚約者のジークに絡まれるのは予想出来た。
他にセルシアに対して思いを抱いていた連中に絡まれるのも解っていたが……校内戦で違反行為をしてまで俺を潰しに掛かるとは思ってなかったな~~~。

それに大会に出場して一回戦目であんな無茶苦茶な理由で他校の女子生徒に嫌われるのも予想してなかった。
リーベと出会って超絶修羅場な件に関わるとも思ってなかったしな……そういえば、あれからちょっと経つけど、今頃アザルトさんの実家はどうなってるんだろうな?

もしかして強制的に呼び出しを食らってるか?
一応原因の一部であるライド君も呼び出されてる……のかもな。

冒険者学校の方も夏休みはあるわけだし、二人とも強制的に呼び出しをくらってる可能性大だな。

「そう、だね。その意見には賛成。なら、今度一緒に買いに、行こう」

「あぁ、色々と終わったらゆっくり見て回ろう」

「メリルや、シュラの分も何か買う、の?」

「二人の方が俺たちと違って超良い武器は持ってないからな」

俺は本当にお腹いっぱい状態だ。
もちろん、新しい高性能の武器が手に入るのは嬉しいが、俺よりも先にメリルやシュラの分をって感じ。

そういえばフェリスさんが人化のスキルを習得したんだから、ルーフェイスもいずれ人化のスキルを習得できるか……そうなれば気分次第だろうけど、ルーフェイスが人間態の時に使う武器もいずれ用意した方が良さそうだな。

「そうだな……ところで、さっき悪い笑みを浮かべてた、けど。何を考えてた、の?」
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