上 下
440 / 950

大金の使い道

しおりを挟む
フォロスたちとの模擬戦を終え、美味い夕食を食べてから風呂に入り、ベランダで黄昏中。

王城から眺める景色はやっぱり良いな。
前世ほど光り輝くライトが多い訳じゃないが、それでも良い眺めってのに変わりはない。
ここに来た理由を思い出すと若干萎えるけど……まぁ、それでもちゃんとした見返りは貰えた。

空間魔法のアビリティ結晶を迷惑料として貰えたのは嬉しかったし、現金を大量に貰えたのも有難かったな。
ガルガント国王から貰った分を合わせれば……多分黒曜金貨が十二枚と、白金貨が三十枚だったか?

普通に考えてとんでもない金額だよな。
当分の間は金額を考えずに美味い飯食べながら過ごせそうだ。

前世だったらもっと色々と使い道があるんだろうけど……つっても、欲しい漫画とかゲームを買って課金して……それ以外にはあんまり使い道が思い浮かばないな。

よく宝くじの一等を当てて何億円って金を手に入れた人が大して身に着けても意味がない高級時計や指輪を買って、キャバクラで豪遊して高級車を何台を買い、挙句の果てには殆ど使わないであろう小型船まで買ったり……聞いててアホ過ぎるだろって思う使い方してる人がいたな。

どれだけ外面を着飾っても寄ってくるのは金に惹かれた連中だけだってのに。

ただ、本当にこの世界ではどう使えば良いのか……将来はハンターになるんだし、やっぱり強力な武器や防具。
あとはマジックアイテムとかは買うべきか。

でも、武器に関しては狼牙瞬雷とアブストラクト……後は魔靴にコンバットドールがある。
刀に関してはフェリスさんから多数貰てるし……急いで集める必要はないよな。
大会で優勝した景品の剣もある。買うとしたらやっぱり防具やアクセサリータイプのマジックアイテムか。

セルシアに関してもこれから超強力な雷の細剣を貰う訳だし、武器は当面の間必要ないよな。
てなると、やっぱり防具やアクセサリータイプのマジックアイテムを購入するべきか。

そういえばセルシアって細剣以外の武器だと何が使えるんだっけ?
サブの武器もある程度性能が高い物の方が良いだろうし……そういうのも購入を検討しよう。

ルーフェイスは……いらないか?
全身に武器を搭載しているようなもんだしな。
装備するなら……伸縮可能な腕輪とかか?

腕輪なら四つの脚に装備できる。
うん、ガルガント王国に帰ったらアクセサリータイプ系のマジックアイテムを売ってる店を重点的に見て回るか。

そういえば、メリルとシュラはフェリスさんから何かしらの武器を貰ってたけど、俺が持ってる武器やセルシアがこれから貰うであろう武器の質を考えれば、やや劣るよな。

ん~~~~~~……なんか、フェリスさんに頼んだら貰えそうな気がするけど、さすがにそれはちょっと頼り過ぎだよな。

メリルは糸生産と操作、後は毒魔法があるから……やっぱり短剣とかをメインに買うべきかな。
というか、メリルもかなり色々と使えてオールマイティだし、それなりに品質が高い武器を複数用意しておいた方が良いか。

シュラは……体術も凄いけど、やっぱり大剣がメインかな。
サブの武器も当然買うとして、強力な大剣と……あとはガントレットや脚甲を買うべきだな。
攻撃と防御、両方に使えるから買って損はない。

……いや、今回セルシアの細剣が造られてるように素材を集めてオーダーメイドで造ってもらうのもありか。
でも、夏休みは実家に帰ったりセルシアの実家に行ったりで忙しいからな……実家の領地に鉱山があるから鉱石は
なんとかなるが、かなり高品質な素材を集めるとなると……時間が圧倒的に足りないな。

自分たちで素材を集めて造ってもらうってのもハンター活動の醍醐味だし、とりあえず今回は店で買うか。
そういえばシュラは鍛冶が出来るんだったよな。

なら、自分の武器は自分で造ってしまうかもしれないな。

「ふぅ」

「おわっ!? な、は……なんだ、セルシアか」

「ラガス……今の反応、面白かった」

いや、そりゃびっくりするに決まってるでしょ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません

みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。 未来を変えるために行動をする 1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない

猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。 まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。 ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。 財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。 なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。 ※このお話は、日常系のギャグです。 ※小説家になろう様にも掲載しています。 ※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

処理中です...