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ここには俺たちしかいない
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「ラガス様、フォロス様たちがお越しになりました」
「分かりました」
手紙を返してから一時間後に第三王子のクラスメートが王城にやって来た。
内容は手合わせなので、直接訓練場に集合。
「はぁ~~……本当に戦われるのですね」
「なんだよ、まだメリルは反対なのか?」
「個人的には反対です。暇を潰すという目的ならば、身内で模擬戦を行えばいいだけですし」
それは間違ってないな。
メリルやシュラ、セルシアにフェリスさん。
ドレッグさんたちもいるし、模擬戦を行うメンバーには困っていない。
でも……なんとなく楽しそうじゃん。
せっかくこっちの流儀というか考え? をくみ取って金まで用意してくれたんだし。
「メリル、俺のバックに誰がいるのかを忘れたのか?」
「……そういえばそうでしたね。それを考えれば、まぁ……今回の件は問題になりませんね」
「だろ」
ドレッグさんたちは……あの様子だと、バックの意味はロウレット公爵家だと思ってそうだな。
実際にガルガント王国一の暗殺ギルド、ディザスターだ。
そんなヤバ過ぎる存在がバックにいれば、他国の貴族に対してそこまで怯える必要はない……と、思う。
「こちらでフォロス様たちがお待ちです」
訓練場に到着して中に入ると四人の令息と令嬢がいた。
一人は……なんとなく雰囲気がジークに似てるな。
でもそれに強い雰囲気持ってるし……もしかしたらバカ王子より強いかもな。
もう一人の男子は結構強気な雰囲気だな。
もしかしてちょっとヤンキー入ってる?
でも、不機嫌オーラは放ってないし……なにより、俺が入って来た瞬間に絡もうとしない。
それを考えれば、普通に常識を持ってるタイプか。
女の子の片方は……ちょっとヤンキーが入ってそうな男の子と同じで、ちょっと気が強そうだな。
てか、実際に強いだろうな。セルシアと良い勝負か?
ん~~~~……いや、それはないか。
最後の子は……シスター? ってイメージが強い子だな。
狼竜眼で視てないから分からないけど、多分光魔法か回復魔法のアビリティを習得してそうだな。
でも……なんとなくだけど、弱い気がしない。
いや、言葉が違うな。接近戦ができない、後ろからの援護や攻撃がメインって感じじゃない……気がする。
「やぁ、初めまして。ラガス君、で良いかな」
「あぁ、構わないよ。フォロス……で良いか?」
直感でフォロスって言ったけど、この優男がフォロスであってるよな?
もしかして向こうのちょっと強面君がフォロス君ってことはないよな???
「勿論構わないよ。あっちのちょっと怖い顔をしている男はガリバー。そっちの子はセーラ。あっちの大人しそうな子はクリスタだよ。おっと、まずはお礼を言わないとね。突然の申し出を受け入れてくれて有難う」
「用事が終わるまで丁度時間があったんだ。だから寧ろ嬉しい申し出だったよ」
「? 用事はブリットとの決闘とかじゃなかったのかい??」
「それは昨日思ったよ。ただ、貰うもの貰うのにちょっと時間が掛かるみたいなんだ」
「そ、そうなんだ……ねぇ、ブリット戦ってみたどうだった?」
あっ、やっぱりそれは気になるんだな。
……ちょっとオブラートに包んだ方が良いのか?
でも事実を知ってる騎士もいるし……そのまんま話しても良いか。
「どれぐらい強いのか確かめる前に終わらせたから、正直強かったかどうか分からなかった。それより、あの第三王子より俺はフォロスの方が強いと思うよ」
「ッ! ……ふふ、そう言ってくれるのは実に光栄だね」
「そうか? 別に王族だからって全員が強いとは限らないだろ。政治とかに特化してる人もいるだろうし」
「……確かにそうなんだろうけど、ラガス君はあれだね。結構怖いもの知らずというか、容赦ないんだね」
そうかな? ここには有難いことに俺たち以外の人間はいない。
誰かが監視してる気配もないし、そこまでぶっ飛んだこと言わなければ大丈夫だろ。
「容赦ないのは否定しないかな。まぁ……とりあえず、体を軽く動かし終えたらやろっか」
「うん、君の強さ……存分に体験させてもらうよ」
「分かりました」
手紙を返してから一時間後に第三王子のクラスメートが王城にやって来た。
内容は手合わせなので、直接訓練場に集合。
「はぁ~~……本当に戦われるのですね」
「なんだよ、まだメリルは反対なのか?」
「個人的には反対です。暇を潰すという目的ならば、身内で模擬戦を行えばいいだけですし」
それは間違ってないな。
メリルやシュラ、セルシアにフェリスさん。
ドレッグさんたちもいるし、模擬戦を行うメンバーには困っていない。
でも……なんとなく楽しそうじゃん。
せっかくこっちの流儀というか考え? をくみ取って金まで用意してくれたんだし。
「メリル、俺のバックに誰がいるのかを忘れたのか?」
「……そういえばそうでしたね。それを考えれば、まぁ……今回の件は問題になりませんね」
「だろ」
ドレッグさんたちは……あの様子だと、バックの意味はロウレット公爵家だと思ってそうだな。
実際にガルガント王国一の暗殺ギルド、ディザスターだ。
そんなヤバ過ぎる存在がバックにいれば、他国の貴族に対してそこまで怯える必要はない……と、思う。
「こちらでフォロス様たちがお待ちです」
訓練場に到着して中に入ると四人の令息と令嬢がいた。
一人は……なんとなく雰囲気がジークに似てるな。
でもそれに強い雰囲気持ってるし……もしかしたらバカ王子より強いかもな。
もう一人の男子は結構強気な雰囲気だな。
もしかしてちょっとヤンキー入ってる?
でも、不機嫌オーラは放ってないし……なにより、俺が入って来た瞬間に絡もうとしない。
それを考えれば、普通に常識を持ってるタイプか。
女の子の片方は……ちょっとヤンキーが入ってそうな男の子と同じで、ちょっと気が強そうだな。
てか、実際に強いだろうな。セルシアと良い勝負か?
ん~~~~……いや、それはないか。
最後の子は……シスター? ってイメージが強い子だな。
狼竜眼で視てないから分からないけど、多分光魔法か回復魔法のアビリティを習得してそうだな。
でも……なんとなくだけど、弱い気がしない。
いや、言葉が違うな。接近戦ができない、後ろからの援護や攻撃がメインって感じじゃない……気がする。
「やぁ、初めまして。ラガス君、で良いかな」
「あぁ、構わないよ。フォロス……で良いか?」
直感でフォロスって言ったけど、この優男がフォロスであってるよな?
もしかして向こうのちょっと強面君がフォロス君ってことはないよな???
「勿論構わないよ。あっちのちょっと怖い顔をしている男はガリバー。そっちの子はセーラ。あっちの大人しそうな子はクリスタだよ。おっと、まずはお礼を言わないとね。突然の申し出を受け入れてくれて有難う」
「用事が終わるまで丁度時間があったんだ。だから寧ろ嬉しい申し出だったよ」
「? 用事はブリットとの決闘とかじゃなかったのかい??」
「それは昨日思ったよ。ただ、貰うもの貰うのにちょっと時間が掛かるみたいなんだ」
「そ、そうなんだ……ねぇ、ブリット戦ってみたどうだった?」
あっ、やっぱりそれは気になるんだな。
……ちょっとオブラートに包んだ方が良いのか?
でも事実を知ってる騎士もいるし……そのまんま話しても良いか。
「どれぐらい強いのか確かめる前に終わらせたから、正直強かったかどうか分からなかった。それより、あの第三王子より俺はフォロスの方が強いと思うよ」
「ッ! ……ふふ、そう言ってくれるのは実に光栄だね」
「そうか? 別に王族だからって全員が強いとは限らないだろ。政治とかに特化してる人もいるだろうし」
「……確かにそうなんだろうけど、ラガス君はあれだね。結構怖いもの知らずというか、容赦ないんだね」
そうかな? ここには有難いことに俺たち以外の人間はいない。
誰かが監視してる気配もないし、そこまでぶっ飛んだこと言わなければ大丈夫だろ。
「容赦ないのは否定しないかな。まぁ……とりあえず、体を軽く動かし終えたらやろっか」
「うん、君の強さ……存分に体験させてもらうよ」
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
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