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そこら辺のモンスターは瞬殺
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SIDE ラガス
「ッ……モンスターが馬車を狙って襲ってきたようですが、直ぐに終わりましたね」
やっぱりか。どうせなら体を動かそうかと思ったけど、あっという間に気配が消えた。
流石近衛騎士ってところか。
「私たちが出る幕はありませんでしたね」
「アルガ王国のおバカさんや道中に出現するモンスターや盗賊から守ってくれる為に近衛騎士。であれば、そこら辺のモンスターぐらい楽に倒すだろ」
アリクの言うと通りだな。
高ランクのモンスターであれば……いや、高ランクのモンスターであっても、近衛騎士が五人もいれば一体ぐらいは倒せるか。
盗賊が襲ってきたとしても、盗賊の実力が近衛騎士よりも上だとは思えないしな。
「……私は、ちょっと動きたかった、な」
「その気持ちは解るよ、セルシア。でもドレッグさんたちが折角守ってくれてるんだから、その仕事を奪う訳にはいかないよ」
五人の中でもしかしたらフェリスさんの実力に気付いてる人がいるかもしれない。
てか、今回の旅に付いてくるって時点で実力者ってのはバレてるか。
実際のところ、フェリスさんがいれば大抵の襲撃はなんとかなるだろう。
でも折角王様がくれた好意を無下にする訳にもいかなかったからな。
「そう、ね。仕事を奪うのは、良くない」
「けどラガスさん。アルガ王国の王都に着いたら第三王子と戦うかもしれないんっすよね。だったら、どこかで体が鈍らないように戦っておいた方が良いんじゃないっすか」
「そうだな……その機会があれば、前に出て戦うかもしれないな」
正直、シュラたちとの模擬戦だけで十分だと思う。
アルガ王国の馬鹿共何かやらかすかもしれないと少し疑ってるけど、ゼンスと他数人が守ってくれている。
それに加えてドレッグさんたちまでいるんだし、面倒な実戦に参加する機会は正直ないと思ってる。
アルガ王国としても、そんな事件起きてほしくないだろうし……そう思ってるよな?
「ラガス坊ちゃまはどこに行っても厄介事に巻き込まれる体質を持っていると思っていましたが、まさか隣国の王子と戦うことになるなんて……もはや厄介事からは逃げられない運命ということですね」
「おい、メリル。そんな不吉なこと言わないでくれ。俺は腎性を楽しく生きたいんだ。あんまりにも面倒な厄介事はできれば避けたい」
「そうは言いますがラガス坊ちゃま……ラガス坊ちゃまは売られた喧嘩は基本的に買ってしまうではありませんか。それを考えると、私の心が休まる日はないと思いまして」
「メリル…………お前、絶対に俺をからかってるだろ」
悲しそうな表情をしているが、俺には解かる……あの顔は絶対に俺をからかってる顔だ。
「あら、バレてしまいましたか」
「バレるに決まってるだろ。何年の付き合いだと思ってるんだ。というか、俺だって今回の件に関しては心臓に悪かったんだぞ」
いきなり隣国に向かってくれ。理由は第三王子がセルシアのことを諦めきれていないからだって……手紙を読んだ時、思いっきりふざけんな!!!!! って叫びたかったんだぞ。
「ラガスさん、俺はどんな面倒事や厄介事でもぶっ壊してみせるっすよ!!!!」
「……シュラ、お前は頼もしいな」
『ラガス、僕だってラガスの力になるよ!!!』
「ありがとう、ルーフェイス。お前の力、頼りにしてるよ」
はぁ~~~~~、相変わらずルーフェイスのモフモフは癒される。
しっかし、売られた喧嘩を買ってしまうのは確かに厄介事を引き寄せる要因か……でも、向こうが不快になる行動を起こすか言葉をぶつけてくるから買うだけだし……俺は悪くないよな?
向こうが普通の態度を取ってれば俺から喧嘩を売ることはない。
今回の一件なんて、完全に向こうが悪い。
セルシアと婚約したんじゃなくて、パートナーになったんだ。
本来なら横から割って入るのは当然無理。そしていちゃもんつけることすらアウトだと思うんだが……やっぱりそこら辺は王族らしく、なんとかするんだろうな。
くそ……盛大にもてなされなかったら、迷惑を掛けた報酬分を空間魔法のアビリティ結晶だけじゃなくて、もっと吹っ掛けてやる。
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やっぱりか。どうせなら体を動かそうかと思ったけど、あっという間に気配が消えた。
流石近衛騎士ってところか。
「私たちが出る幕はありませんでしたね」
「アルガ王国のおバカさんや道中に出現するモンスターや盗賊から守ってくれる為に近衛騎士。であれば、そこら辺のモンスターぐらい楽に倒すだろ」
アリクの言うと通りだな。
高ランクのモンスターであれば……いや、高ランクのモンスターであっても、近衛騎士が五人もいれば一体ぐらいは倒せるか。
盗賊が襲ってきたとしても、盗賊の実力が近衛騎士よりも上だとは思えないしな。
「……私は、ちょっと動きたかった、な」
「その気持ちは解るよ、セルシア。でもドレッグさんたちが折角守ってくれてるんだから、その仕事を奪う訳にはいかないよ」
五人の中でもしかしたらフェリスさんの実力に気付いてる人がいるかもしれない。
てか、今回の旅に付いてくるって時点で実力者ってのはバレてるか。
実際のところ、フェリスさんがいれば大抵の襲撃はなんとかなるだろう。
でも折角王様がくれた好意を無下にする訳にもいかなかったからな。
「そう、ね。仕事を奪うのは、良くない」
「けどラガスさん。アルガ王国の王都に着いたら第三王子と戦うかもしれないんっすよね。だったら、どこかで体が鈍らないように戦っておいた方が良いんじゃないっすか」
「そうだな……その機会があれば、前に出て戦うかもしれないな」
正直、シュラたちとの模擬戦だけで十分だと思う。
アルガ王国の馬鹿共何かやらかすかもしれないと少し疑ってるけど、ゼンスと他数人が守ってくれている。
それに加えてドレッグさんたちまでいるんだし、面倒な実戦に参加する機会は正直ないと思ってる。
アルガ王国としても、そんな事件起きてほしくないだろうし……そう思ってるよな?
「ラガス坊ちゃまはどこに行っても厄介事に巻き込まれる体質を持っていると思っていましたが、まさか隣国の王子と戦うことになるなんて……もはや厄介事からは逃げられない運命ということですね」
「おい、メリル。そんな不吉なこと言わないでくれ。俺は腎性を楽しく生きたいんだ。あんまりにも面倒な厄介事はできれば避けたい」
「そうは言いますがラガス坊ちゃま……ラガス坊ちゃまは売られた喧嘩は基本的に買ってしまうではありませんか。それを考えると、私の心が休まる日はないと思いまして」
「メリル…………お前、絶対に俺をからかってるだろ」
悲しそうな表情をしているが、俺には解かる……あの顔は絶対に俺をからかってる顔だ。
「あら、バレてしまいましたか」
「バレるに決まってるだろ。何年の付き合いだと思ってるんだ。というか、俺だって今回の件に関しては心臓に悪かったんだぞ」
いきなり隣国に向かってくれ。理由は第三王子がセルシアのことを諦めきれていないからだって……手紙を読んだ時、思いっきりふざけんな!!!!! って叫びたかったんだぞ。
「ラガスさん、俺はどんな面倒事や厄介事でもぶっ壊してみせるっすよ!!!!」
「……シュラ、お前は頼もしいな」
『ラガス、僕だってラガスの力になるよ!!!』
「ありがとう、ルーフェイス。お前の力、頼りにしてるよ」
はぁ~~~~~、相変わらずルーフェイスのモフモフは癒される。
しっかし、売られた喧嘩を買ってしまうのは確かに厄介事を引き寄せる要因か……でも、向こうが不快になる行動を起こすか言葉をぶつけてくるから買うだけだし……俺は悪くないよな?
向こうが普通の態度を取ってれば俺から喧嘩を売ることはない。
今回の一件なんて、完全に向こうが悪い。
セルシアと婚約したんじゃなくて、パートナーになったんだ。
本来なら横から割って入るのは当然無理。そしていちゃもんつけることすらアウトだと思うんだが……やっぱりそこら辺は王族らしく、なんとかするんだろうな。
くそ……盛大にもてなされなかったら、迷惑を掛けた報酬分を空間魔法のアビリティ結晶だけじゃなくて、もっと吹っ掛けてやる。
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