370 / 988
今造れる最高の一品を
しおりを挟む
結構良い感じのが揃ってるよな~~。
値段もそんなに悪くないし……でも、この中だとやっぱりワイルドタイガーの牙や爪は欲しいかな。
目の前にある素材の元の強さを考えると、ワイルドタイガーは多分……一番上だよな。
リザードやコボルトジェネラルもそれなりに強いとは思うけど……総合的に考えると、やっぱりワイルドタイガーかな。
ブラックウルフも悪くはない……ただ、ヒポグリフはちょっとないかな。
ヒポグリフ自体は翼が生えてるから空を自由自在に飛べるけど、こいつの素材を使ってもそういう効果は付与されなさそうだしな……うん、やっぱなしだ。
「良いのはありましたか、ラガス坊ちゃま」
「あるね。だからちょっと悩んでる。全部混ぜれば良いって訳じゃないからな」
使う素材を増やせば増やすだけ付与できる内容が増えるけど、効果が中途半端になる可能性が高い。
同じ特性を持ったモンスターの素材や魔石を一緒に使えば、良い感じに効果が発揮されるから……なるべくその辺りを見極めて造りたい。
……やっぱりこの三体かな。
「すいません、ワイルドタイガーとコボルトジェネラル、それとブラックウルフの素材と魔石を買います」
「かしこまりました、箱に詰めますね」
鉱石は亜空間の中に入っているので問題無い。
そして店長が素材を少々値引きしてくれた。
別に金には困っていないが、普通に嬉しかったのでその値引かれた額で買い取った。
「よし、買い物はこれで終わりだな」
「当たり前ですが、脚力を強化するのがメインですね」
「リーベの能力を活かすにはそれが一番良いと思ってな。それに……やっぱりライド君が持っているスキルがなぁ……」
光魔法には確か自身の移動速度を上昇させる魔法があったはず……やっぱり主人公タイプなだけって、本当に優秀だよな。
「ラガス坊ちゃまがそんなに実力を気にするとは……本当に平民の方なのでしょうか」
「もしかして貴族の隠し子だったりするってことか?」
「仮にそうだとしたら、その優秀さにも納得出来ます。本人が努力をしてないとは思いませんが……生まれ持った才能がやや大き過ぎるかと」
……そう思ってしまうのは仕方ないかもな。
俺と同じ貴族の子供、平民の子供達だってライド君の才能には嫉妬するだろう。
自分にだって才能があればもっと強くなれるのに……って思うだろうな。
まっ、それはちょっと間違ってるんだけど……じゃなくて、ライド君が貴族の隠し子か否かって話だよな。
「確かに大きな才能を持っているとは思う……でも、そんな驚きの事実があるなら、既にリーベが調べていると思うんだよな」
「……それはそうですね。少々考えが足りませんでした」
「いや、俺もメリルの言葉を聞いてもしかしたらって思ってしまったよ……それ程に、身に着けている実力は既に学生離れしている」
マジで凄いよ……俺みたいに転生者とか、貴族の子息や令嬢の様に鍛える環境が整っていないに、そこまで実力を高めているのは素直に賞賛に値すると思っている。
ただ……今回は負けてもらうぞ。
リーベにも自分がアザルトさんを幸せにしたいという、強い意思があるからな。
「ラガスさん、これからどうしますか? 直ぐに学園に戻るっすか。それともちょっとブラブラしますか?」
「……折角だし、ちょっとブラブラしてから帰るか」
まだまだ王都を散策しきれていない。
俺が興味あるのは武器、防具、マジックアイテムを売っている店。
あとは闘技場とかだけど、まだ見れていない場所は一杯ある。
それと、出店のレベルも高いから買い食いだけでも十分に楽しい。
学園の食堂で食べられる料理も美味いけど、こういった場所で食べる料理も違った美味さがある。
そして軽く王都を散策し、特別寮に帰ってきてからは夕食の時間になるまで魔靴の製作を続けた。
この素材で……今俺が造れる最高の一品を造り上げる。
絶対にリーベが勝つために!!
一旦作業を中断し、飯を食べてから寝るまでになんとか製作を続け、リーベ専用の魔靴を完成出来た。
「よしっ!!!! ……はぁーーーー、結構集中力使ったな。でも……良いのが造れた。名前は……レイジファングだ」
やべ、造り終えたら凄い勢いで睡魔が襲ってきた。
風呂に入ったらとっとと寝よう。
値段もそんなに悪くないし……でも、この中だとやっぱりワイルドタイガーの牙や爪は欲しいかな。
目の前にある素材の元の強さを考えると、ワイルドタイガーは多分……一番上だよな。
リザードやコボルトジェネラルもそれなりに強いとは思うけど……総合的に考えると、やっぱりワイルドタイガーかな。
ブラックウルフも悪くはない……ただ、ヒポグリフはちょっとないかな。
ヒポグリフ自体は翼が生えてるから空を自由自在に飛べるけど、こいつの素材を使ってもそういう効果は付与されなさそうだしな……うん、やっぱなしだ。
「良いのはありましたか、ラガス坊ちゃま」
「あるね。だからちょっと悩んでる。全部混ぜれば良いって訳じゃないからな」
使う素材を増やせば増やすだけ付与できる内容が増えるけど、効果が中途半端になる可能性が高い。
同じ特性を持ったモンスターの素材や魔石を一緒に使えば、良い感じに効果が発揮されるから……なるべくその辺りを見極めて造りたい。
……やっぱりこの三体かな。
「すいません、ワイルドタイガーとコボルトジェネラル、それとブラックウルフの素材と魔石を買います」
「かしこまりました、箱に詰めますね」
鉱石は亜空間の中に入っているので問題無い。
そして店長が素材を少々値引きしてくれた。
別に金には困っていないが、普通に嬉しかったのでその値引かれた額で買い取った。
「よし、買い物はこれで終わりだな」
「当たり前ですが、脚力を強化するのがメインですね」
「リーベの能力を活かすにはそれが一番良いと思ってな。それに……やっぱりライド君が持っているスキルがなぁ……」
光魔法には確か自身の移動速度を上昇させる魔法があったはず……やっぱり主人公タイプなだけって、本当に優秀だよな。
「ラガス坊ちゃまがそんなに実力を気にするとは……本当に平民の方なのでしょうか」
「もしかして貴族の隠し子だったりするってことか?」
「仮にそうだとしたら、その優秀さにも納得出来ます。本人が努力をしてないとは思いませんが……生まれ持った才能がやや大き過ぎるかと」
……そう思ってしまうのは仕方ないかもな。
俺と同じ貴族の子供、平民の子供達だってライド君の才能には嫉妬するだろう。
自分にだって才能があればもっと強くなれるのに……って思うだろうな。
まっ、それはちょっと間違ってるんだけど……じゃなくて、ライド君が貴族の隠し子か否かって話だよな。
「確かに大きな才能を持っているとは思う……でも、そんな驚きの事実があるなら、既にリーベが調べていると思うんだよな」
「……それはそうですね。少々考えが足りませんでした」
「いや、俺もメリルの言葉を聞いてもしかしたらって思ってしまったよ……それ程に、身に着けている実力は既に学生離れしている」
マジで凄いよ……俺みたいに転生者とか、貴族の子息や令嬢の様に鍛える環境が整っていないに、そこまで実力を高めているのは素直に賞賛に値すると思っている。
ただ……今回は負けてもらうぞ。
リーベにも自分がアザルトさんを幸せにしたいという、強い意思があるからな。
「ラガスさん、これからどうしますか? 直ぐに学園に戻るっすか。それともちょっとブラブラしますか?」
「……折角だし、ちょっとブラブラしてから帰るか」
まだまだ王都を散策しきれていない。
俺が興味あるのは武器、防具、マジックアイテムを売っている店。
あとは闘技場とかだけど、まだ見れていない場所は一杯ある。
それと、出店のレベルも高いから買い食いだけでも十分に楽しい。
学園の食堂で食べられる料理も美味いけど、こういった場所で食べる料理も違った美味さがある。
そして軽く王都を散策し、特別寮に帰ってきてからは夕食の時間になるまで魔靴の製作を続けた。
この素材で……今俺が造れる最高の一品を造り上げる。
絶対にリーベが勝つために!!
一旦作業を中断し、飯を食べてから寝るまでになんとか製作を続け、リーベ専用の魔靴を完成出来た。
「よしっ!!!! ……はぁーーーー、結構集中力使ったな。でも……良いのが造れた。名前は……レイジファングだ」
やべ、造り終えたら凄い勢いで睡魔が襲ってきた。
風呂に入ったらとっとと寝よう。
63
お気に入りに追加
3,499
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。


病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる