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無事全員、突破!!
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SIDE ラガス
第一試合が終わり、その後に父さんと久しぶりに会って楽しく会話をした。
物凄く褒められてまぁ……ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しくはあった。
その後は一日の間に行われる試合を全て観戦して得た感想は……まぁ、まちまちだよなって感じだな。
俺みたいに全力を出していない人もいれば、その一戦を勝つのに全力で戦った生徒もいた。
イーリスみたいに才能あふれる者もいれば、そうで無く相当な努力を積み重ねて来て上がって来たんだろうなって人もいる。
ただ、今日見た限りでは自分以上の実力を持ってる人はいなかった。
というか、純粋な魔法の腕ではイーリスより上の人はいなかった……いや、三年生にはいたか?
やっぱり年季の差っていうのはあるな。
一年生の大会では全く関係無いけど、団体戦ではぶつかるかもしれないから要注意人物として頭に入れておく。
そして……俺達ロッソ学園の生徒は無事全員、一回戦を突破した。
という事で、とあるレストランで全員一回戦突破おめでとう会を開いている。
まぁ……簡単に言えば飲んで食って騒げって内容だ。
無礼講という感じで学年関係無く騒いでいる。
「皆、元気だね」
「そうだな。シングルの大会に出場する大会に参加する生徒が全員が一回戦を突破したんだし、そりゃ喜びまくるだろうな」
俺達ロッソ学園の生徒が全員一回戦を突破した。
つまり他学校の生徒はそこそこ蹴散らしたという訳だ。
出場した生徒としても、学園の先生方や学園長としても嬉しい開幕スタートなんだろう。
ちなみにこのレストランの食事代も学園が出してくれたらしい。
「ラガスは、圧勝だったもんね。イーリスと戦って……楽しかった?」
「あぁ……まぁ、同年代であそこまで魔法の腕が高い人と戦えたのは良い経験になったと思う。ただ、やっぱり相手が後衛職専門だと遠距離合戦が主になるから……俺も基本的に魔弾で対応することになる。そういう戦いが嫌いって訳じゃ無いけど、やっぱり接近戦で戦ってる方が楽しいかな」
イーリスとの戦いが全く楽しく無かったって訳じゃ無い。良い経験だったのは間違いない。
でも、あんまり心は踊ろなかったな。
「ふふ、ラガスらしい、ね。誰と戦うのが、楽しみ?」
「……まぁ、何人か面白そうだなって人はいたね」
武器や俺と同じく素手での戦いに特化した人や魔剣士って感じの人もいた。
セルシアと同じようなタイプだったけど、中途半端な感じがしなかったからあれはちょっと楽しみだな。
「何人かそう思える人はいたけど・・・・・・やっぱり、決勝でセルシアと戦うのが楽しみかな」
「……嬉しい事を、言ってくれるね。今まであんまり本気で、戦ったことは、無かったもんね」
「そうだな、模擬戦ばっかりだったもんなぁ……決勝で会ったら、バチバチ戦おうな」
「うん、絶対に決勝まで行くから……ないと思うけど、コケねいでね」
「おう、勿論だ」
一応一年生でトップクラスの実力を持つであろうイーリスさんを倒したんだし、あんまり驚く人とは戦わないと思うけど……やっぱり気を付けておかないとな。
「ラガス~、ちゃんと楽しんでる??」
「クレア姉さん……ちゃんと楽しんでるよ。クレア姉さんはちょっと楽しみ過ぎじゃない?」
ちょっと顔が赤い……もしかして酒を飲んでるのか?
確かに今日は無礼講だから問題無いのか? それにクレア姉さんは今年十三だし……問題無い、んだよな。
周囲を見渡せばちょいちょい飲んでる人はいるみたいだし、やっぱり問題無いんだろう。
「良いじゃない、一年生二年生三年生が全員一回戦突破したのよ。普通はもっと喜ぶものよ! って言っても、ラガスにはあんまりそんな感覚は無いよね」
「そうだね。そこまでこの学園に思い入れがある訳じゃ無いし……良い学校だとは思ってるけど」
それは本当に思っている。他の学校はどんな中身なのか知らないけど、ロッソ学園の中は生徒に良い影響を与えていると思っている。
「でしょでしょ、本当に良い学校よ。というか、今日のラガス絶好調だったわね」
「クレアさんの、言う通り……絶好調だったと、私も思う」
「そうか? 二人がそう言うならそうなのかもしれないな」
確かにいつも以上に体が動いていた気がする。
でも普段と特に違うルーティンを行った訳では無いし……まっ、偶々か。
第一試合が終わり、その後に父さんと久しぶりに会って楽しく会話をした。
物凄く褒められてまぁ……ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しくはあった。
その後は一日の間に行われる試合を全て観戦して得た感想は……まぁ、まちまちだよなって感じだな。
俺みたいに全力を出していない人もいれば、その一戦を勝つのに全力で戦った生徒もいた。
イーリスみたいに才能あふれる者もいれば、そうで無く相当な努力を積み重ねて来て上がって来たんだろうなって人もいる。
ただ、今日見た限りでは自分以上の実力を持ってる人はいなかった。
というか、純粋な魔法の腕ではイーリスより上の人はいなかった……いや、三年生にはいたか?
やっぱり年季の差っていうのはあるな。
一年生の大会では全く関係無いけど、団体戦ではぶつかるかもしれないから要注意人物として頭に入れておく。
そして……俺達ロッソ学園の生徒は無事全員、一回戦を突破した。
という事で、とあるレストランで全員一回戦突破おめでとう会を開いている。
まぁ……簡単に言えば飲んで食って騒げって内容だ。
無礼講という感じで学年関係無く騒いでいる。
「皆、元気だね」
「そうだな。シングルの大会に出場する大会に参加する生徒が全員が一回戦を突破したんだし、そりゃ喜びまくるだろうな」
俺達ロッソ学園の生徒が全員一回戦を突破した。
つまり他学校の生徒はそこそこ蹴散らしたという訳だ。
出場した生徒としても、学園の先生方や学園長としても嬉しい開幕スタートなんだろう。
ちなみにこのレストランの食事代も学園が出してくれたらしい。
「ラガスは、圧勝だったもんね。イーリスと戦って……楽しかった?」
「あぁ……まぁ、同年代であそこまで魔法の腕が高い人と戦えたのは良い経験になったと思う。ただ、やっぱり相手が後衛職専門だと遠距離合戦が主になるから……俺も基本的に魔弾で対応することになる。そういう戦いが嫌いって訳じゃ無いけど、やっぱり接近戦で戦ってる方が楽しいかな」
イーリスとの戦いが全く楽しく無かったって訳じゃ無い。良い経験だったのは間違いない。
でも、あんまり心は踊ろなかったな。
「ふふ、ラガスらしい、ね。誰と戦うのが、楽しみ?」
「……まぁ、何人か面白そうだなって人はいたね」
武器や俺と同じく素手での戦いに特化した人や魔剣士って感じの人もいた。
セルシアと同じようなタイプだったけど、中途半端な感じがしなかったからあれはちょっと楽しみだな。
「何人かそう思える人はいたけど・・・・・・やっぱり、決勝でセルシアと戦うのが楽しみかな」
「……嬉しい事を、言ってくれるね。今まであんまり本気で、戦ったことは、無かったもんね」
「そうだな、模擬戦ばっかりだったもんなぁ……決勝で会ったら、バチバチ戦おうな」
「うん、絶対に決勝まで行くから……ないと思うけど、コケねいでね」
「おう、勿論だ」
一応一年生でトップクラスの実力を持つであろうイーリスさんを倒したんだし、あんまり驚く人とは戦わないと思うけど……やっぱり気を付けておかないとな。
「ラガス~、ちゃんと楽しんでる??」
「クレア姉さん……ちゃんと楽しんでるよ。クレア姉さんはちょっと楽しみ過ぎじゃない?」
ちょっと顔が赤い……もしかして酒を飲んでるのか?
確かに今日は無礼講だから問題無いのか? それにクレア姉さんは今年十三だし……問題無い、んだよな。
周囲を見渡せばちょいちょい飲んでる人はいるみたいだし、やっぱり問題無いんだろう。
「良いじゃない、一年生二年生三年生が全員一回戦突破したのよ。普通はもっと喜ぶものよ! って言っても、ラガスにはあんまりそんな感覚は無いよね」
「そうだね。そこまでこの学園に思い入れがある訳じゃ無いし……良い学校だとは思ってるけど」
それは本当に思っている。他の学校はどんな中身なのか知らないけど、ロッソ学園の中は生徒に良い影響を与えていると思っている。
「でしょでしょ、本当に良い学校よ。というか、今日のラガス絶好調だったわね」
「クレアさんの、言う通り……絶好調だったと、私も思う」
「そうか? 二人がそう言うならそうなのかもしれないな」
確かにいつも以上に体が動いていた気がする。
でも普段と特に違うルーティンを行った訳では無いし……まっ、偶々か。
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