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まさかの一回戦目
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リングへと上がると、全ての観客席が埋まっていた。
そして地面が揺れているのではと錯覚するほどの歓声が上がる。
多くの人達が声を上げ、騒いでいる。平民貴族騎士等関係無しに盛り上がっている。
「ラガス、ちょっと緊張、してる?」
「……そうだな。ちょっと緊張してるかもしれない。というか、ビビってるかも。こういった場所で戦うのは初めてって訳じゃ無いけど」
校内の選抜戦でも似たような感覚の中で戦った。
だが……それでも今回の雰囲気、熱気は異常だと感じる。
「まぁ、そのうち直ぐに慣れると思う」
「そう、なら大丈夫、だね」
セルシアはどうやら全く緊張していないみたいだな。
ジークの奴も緊張している様子は無い。姉さんはアリク、会長も慣れているのか普段と表情は変わらない。
というか、俺に向けられている視線が多い気がするんだが……多分期のせいじゃ無いよな。
俺がセルシアのパートナーだってのは他の貴族達には既にバレてて当然か。
セルシアは公爵家の三女、他の貴族からすれば超有望物件だっただろうから、そんな人のパートナーになった相手がどんな奴が気になるって訳か。
それと、その相手が男爵家の四男ってのが気に入らない奴が多そうだ。
対戦相手になるであろう他校の選手たちの中で男子達の大半が俺を睨んでいる。
その中には今にも掴み掛ろうという形相になっている男もいた。
いやぁ~~~~……俺のパートナーは超モテモテだな。
ただ……そんな男子の中に紛れて一人、女子が俺を睨んで……はいないか?
でも俺の方をじっと見てる女の子がいた。
他の貴族の知識があまりない俺はその女の子が誰なんだろうと考えるが全く浮かばない。
ただ、そんな無駄な事を考えていると国王様が拡声器のマジックアイテムを使って話し始めた。
もしかしたら前世の校長達の様に長ったらしい話をするのかと思ったが、意外とそこまで長くは無かった。
時間にして大体三分ぐらいか? それ程度で終わってほっと一安心。
にしても、私の心が躍る戦いを見せてくれなんて……学生にはちょっとハードルが高い注文だと思うんだが、そこのところどうなんですか国王様。
今まで多くの戦いを見てきたであろう国王様の心が躍る戦いを学生に望むのは……少々無理があり過ぎると思うんだが。
そんな俺の考えを無視するように早速一年生の一回戦目、第一試合の組み合わせが発表される。
昨日のメイド、執事の大会とは違い、組み合わせは発表されるまで解らない。
メンタルがガラスの奴からしたらいつ割れてしまうか分からなくて死にそうになるだろうな。
なんて事を考えていると早速組み合わせがは、ぴょ、う・・・・・・えぇ~~~~~、嘘でしょう~~~。
そんな事ある? もしかしてこれって仕組まれてるのか?
いやでも、流石に今回の大会の組み合わせに口を出せる貴族なんて……そういえば俺の対戦相手はセルシアと同じ公爵家の令嬢様だったな。
俺の一回戦の相手は……イーリス・リザード。
先程クレア姉さんとセルシアから説明を受けた公爵家の令嬢だ。
『それでは二人以外の生徒はリングから降りてください』
司会を務める人のアナウンスで他の生徒はどんどんリングから降りていく。
「最初から災難かもしれないが、ラガス君ならなんとかなる筈だ」
「リースの言う通りだよ!! ちゃちゃっとぶっ飛ばしちゃえ!!!」
会長、俺の実力を信用してくれてるのは嬉しいです。
サルネさん、流石にちゃちゃっとぶっ飛ばしてしまうのはヤバいと思います。
「気負うことは無い。お前なら問題無く倒せるはずだ」
「アリクの言う通りよ。緊張するだけ無駄って話なんだから」
分かった、二人のアドバイスを信じるよ。
「イーリスは強い、けど……ラガスの方が、もっと強いから」
「ありがとな。転ばない様に気を付けるよ」
パートナーからの応援を貰ったことだし、あんまりカッコ悪い姿は見せないようにしないとな。
そして地面が揺れているのではと錯覚するほどの歓声が上がる。
多くの人達が声を上げ、騒いでいる。平民貴族騎士等関係無しに盛り上がっている。
「ラガス、ちょっと緊張、してる?」
「……そうだな。ちょっと緊張してるかもしれない。というか、ビビってるかも。こういった場所で戦うのは初めてって訳じゃ無いけど」
校内の選抜戦でも似たような感覚の中で戦った。
だが……それでも今回の雰囲気、熱気は異常だと感じる。
「まぁ、そのうち直ぐに慣れると思う」
「そう、なら大丈夫、だね」
セルシアはどうやら全く緊張していないみたいだな。
ジークの奴も緊張している様子は無い。姉さんはアリク、会長も慣れているのか普段と表情は変わらない。
というか、俺に向けられている視線が多い気がするんだが……多分期のせいじゃ無いよな。
俺がセルシアのパートナーだってのは他の貴族達には既にバレてて当然か。
セルシアは公爵家の三女、他の貴族からすれば超有望物件だっただろうから、そんな人のパートナーになった相手がどんな奴が気になるって訳か。
それと、その相手が男爵家の四男ってのが気に入らない奴が多そうだ。
対戦相手になるであろう他校の選手たちの中で男子達の大半が俺を睨んでいる。
その中には今にも掴み掛ろうという形相になっている男もいた。
いやぁ~~~~……俺のパートナーは超モテモテだな。
ただ……そんな男子の中に紛れて一人、女子が俺を睨んで……はいないか?
でも俺の方をじっと見てる女の子がいた。
他の貴族の知識があまりない俺はその女の子が誰なんだろうと考えるが全く浮かばない。
ただ、そんな無駄な事を考えていると国王様が拡声器のマジックアイテムを使って話し始めた。
もしかしたら前世の校長達の様に長ったらしい話をするのかと思ったが、意外とそこまで長くは無かった。
時間にして大体三分ぐらいか? それ程度で終わってほっと一安心。
にしても、私の心が躍る戦いを見せてくれなんて……学生にはちょっとハードルが高い注文だと思うんだが、そこのところどうなんですか国王様。
今まで多くの戦いを見てきたであろう国王様の心が躍る戦いを学生に望むのは……少々無理があり過ぎると思うんだが。
そんな俺の考えを無視するように早速一年生の一回戦目、第一試合の組み合わせが発表される。
昨日のメイド、執事の大会とは違い、組み合わせは発表されるまで解らない。
メンタルがガラスの奴からしたらいつ割れてしまうか分からなくて死にそうになるだろうな。
なんて事を考えていると早速組み合わせがは、ぴょ、う・・・・・・えぇ~~~~~、嘘でしょう~~~。
そんな事ある? もしかしてこれって仕組まれてるのか?
いやでも、流石に今回の大会の組み合わせに口を出せる貴族なんて……そういえば俺の対戦相手はセルシアと同じ公爵家の令嬢様だったな。
俺の一回戦の相手は……イーリス・リザード。
先程クレア姉さんとセルシアから説明を受けた公爵家の令嬢だ。
『それでは二人以外の生徒はリングから降りてください』
司会を務める人のアナウンスで他の生徒はどんどんリングから降りていく。
「最初から災難かもしれないが、ラガス君ならなんとかなる筈だ」
「リースの言う通りだよ!! ちゃちゃっとぶっ飛ばしちゃえ!!!」
会長、俺の実力を信用してくれてるのは嬉しいです。
サルネさん、流石にちゃちゃっとぶっ飛ばしてしまうのはヤバいと思います。
「気負うことは無い。お前なら問題無く倒せるはずだ」
「アリクの言う通りよ。緊張するだけ無駄って話なんだから」
分かった、二人のアドバイスを信じるよ。
「イーリスは強い、けど……ラガスの方が、もっと強いから」
「ありがとな。転ばない様に気を付けるよ」
パートナーからの応援を貰ったことだし、あんまりカッコ悪い姿は見せないようにしないとな。
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