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言葉は悪いかもしれないけど
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「おいおい、ガキ共。今俺らはこの子達に一緒に遊ばないかって誘ってるんだよ。だから引っ込んでろよ」
「どう見ても拒否してるだろ。そんなのも分からねぇーのか」
メリルを含めた女子三人には完全に拒否するような表情をしてるし、一緒に遊んでいたであろう執事組もこいつら完全に馬鹿だぞという表情をしている。
ただ、それでも力で捻じ伏せようとしないのは主への余計な風評被害を防ぐためか。
「これだからガキは解かってねぇーーな。ナンパってのは相手が少し嫌がってる時からが本番だろ」
「バーザスの言う通りだ! 分かったらさっさとどっか行ってろ、邪魔だ」
いやいや、お前らの方がよっぽどメリル達の邪魔をしているから。
何がこいつらにそこまで自信を持たせてるのか……全くもって謎だ。
確かに顔はブサイクでは無いし、ややイケメンよりかもしれない。
ただ、完璧イケメンなデイビスと比べれば対したことは無い。
それは他の執事連中と比べても同じ事が言える。
それにこいつらは私服じゃ無くハンターとしての要素が残っている服装だ。
何時、どんな場所でも戦えるようにしているのであれば良い心構えに思えるかもしれないが、ちょっと中途半端だ。
中途半端に武装するぐらいなら得意な獲物を一つ身に着けておけばいいものを……やっぱりただの馬鹿だよな。
「おい、お前らの為を思って言ってやるけどさ、こいつらはお前らみたいな結果を出していない連中と釣り合う奴らじゃ無いんだよ」
「んだと、このクソガキが!!! こっちが大人しくしてたら調子こきやがって!!!」
全く大人しく無いだろゴロツキ共。
確かに言い方はちょっと良く無かったと自分でも思ってるぞ。
でもなぁ……お前らが身に付けているそれを見ればとりあえずまだ結果を出していないって事は分かるんだよ。
「そっちこそなに調子乗ってんだよ。まだウッドランクのルーキーがなに粋がってんだ? まだ全く経験を積んでない初心者数人が俺達と対立して本気で勝てると思ってんのか?」
「----ッ!!!! こ、このクソガキ共が、ベラベラと良く回るその舌引っこ抜いてやろうか!!!!」
「面倒だぜ、とっととぶっ飛ばした方が早い」
確信を突かれて動揺してんのが丸解かりだ。
一人は動揺を隠せていると思ってっるのかもしれないが、脚が震えまくってる。
ウッド、アイアン、ルビー、サファイヤ、エメラルド、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリル。
ハンターのランクは九つに別れてるんだが、その中でウッドは一番下のランクだ。
だからこいつらがまだハンターになって一年経つか経たないか程度であることが分かる
サファイヤ、エメラルド、ブロンズがベテランのラインでそれ以上が上級者扱い。
それら以下のウッド、アイアン、ルビーはルーキーの域だ。
その三つの中で一番下のウッドを証明するギルドカードを見えるところにぶら下げているとか……こっちとしては楽に相手の技量が解かって有難いんだけど、それはプロとしてどうなんだって話だ。
確かギルドカードって紛失したら金を払わなきゃ再発行されないんだろ。
それに紛失したカードが悪用される場合だってあるし・・・・・・やっぱり超絶馬鹿共だな。
「おい、今誰をぶっ飛ばすって言った?」
「「ッ!!??」」
この声は……でもなんでここに?
今日は三人で家でのんびりと話し合っていると聞いていたが……もしかして気分転換に街に出て来たと、そういうことなのか?
「シュラ、メリル。これは……あれなのか? 友達がそこのルーキー達にナンパされて、そいつらから友人を守ったていたらちょっと面倒な事になった。そんなところか」
「そういったところですね。中々話が通じない方々ですのでどう対処してよいのか……」
「中々話が通じない馬鹿共の様で。頼るようであれですが……どのように対処したらよろしいでしょうか?」
こいつらをぶっ飛ばすにしても、やはり一度ラガスさんから許可を貰っておかないと駄目な気がする。
ただ、この馬鹿共はラガスさんの正体が分かってないようで平然と暴言を吐く。
「はぁーーー、今度は誰が現れるかと思えばただのチビなガキじゃねぇーか。なんだ、俺らが貴族のガキだからってビビるとでも思ってんのか?」
「ふんッ!! そういう相手が怖くてハンターなど出来るかという話だ」
「ツブーカの言う通りだぜ、そもそもそんな服着て本当に貴族かってのも怪しいぜ。なぁ二人共、さっさと、邪魔な奴には力の差を見せつけてやろうぜ」
……どこからだそんな自信が溢れ出すのかは謎だが、数的にも三対十五と圧倒的にそっちが不利だろ。
もしかして自分達の方が年齢が上だからとか、どうせこいつらは実戦を体験したことが無いとか、そんなしょうもない事を考えてるのか?
もし……こいつらがルビーからサファイヤランク程の実力を持っているなら、そう思ってしまうのも解らなくはない。
ただ、こいつらは本当にルーキー中のルーキー、ウッドランク。
元々そこそこの実力を持っていてハンターになったばかりだからウッドランクというなら解るが、こいつらからは全くそんな強さは感じない。
「セルシア……こいつらどうしようもない馬鹿だな」
「そう、ね。無知なのは罪……でも、生まれによって、知れる事と、知れない事が、ある。だから……メリル達の邪魔をした、それだけを、罰すれば良い、と思う」
「なるほどね。それは一理ある考えだ……まっ、誰が戦っても結果は大差無いと思うが、シュラ。さっくと終わらせてやれ」
「かしこまりました」
ようやく……ようやく許可が下りた。
とりあえず一発で終わらせなくても良いよな!!!!
「どう見ても拒否してるだろ。そんなのも分からねぇーのか」
メリルを含めた女子三人には完全に拒否するような表情をしてるし、一緒に遊んでいたであろう執事組もこいつら完全に馬鹿だぞという表情をしている。
ただ、それでも力で捻じ伏せようとしないのは主への余計な風評被害を防ぐためか。
「これだからガキは解かってねぇーーな。ナンパってのは相手が少し嫌がってる時からが本番だろ」
「バーザスの言う通りだ! 分かったらさっさとどっか行ってろ、邪魔だ」
いやいや、お前らの方がよっぽどメリル達の邪魔をしているから。
何がこいつらにそこまで自信を持たせてるのか……全くもって謎だ。
確かに顔はブサイクでは無いし、ややイケメンよりかもしれない。
ただ、完璧イケメンなデイビスと比べれば対したことは無い。
それは他の執事連中と比べても同じ事が言える。
それにこいつらは私服じゃ無くハンターとしての要素が残っている服装だ。
何時、どんな場所でも戦えるようにしているのであれば良い心構えに思えるかもしれないが、ちょっと中途半端だ。
中途半端に武装するぐらいなら得意な獲物を一つ身に着けておけばいいものを……やっぱりただの馬鹿だよな。
「おい、お前らの為を思って言ってやるけどさ、こいつらはお前らみたいな結果を出していない連中と釣り合う奴らじゃ無いんだよ」
「んだと、このクソガキが!!! こっちが大人しくしてたら調子こきやがって!!!」
全く大人しく無いだろゴロツキ共。
確かに言い方はちょっと良く無かったと自分でも思ってるぞ。
でもなぁ……お前らが身に付けているそれを見ればとりあえずまだ結果を出していないって事は分かるんだよ。
「そっちこそなに調子乗ってんだよ。まだウッドランクのルーキーがなに粋がってんだ? まだ全く経験を積んでない初心者数人が俺達と対立して本気で勝てると思ってんのか?」
「----ッ!!!! こ、このクソガキ共が、ベラベラと良く回るその舌引っこ抜いてやろうか!!!!」
「面倒だぜ、とっととぶっ飛ばした方が早い」
確信を突かれて動揺してんのが丸解かりだ。
一人は動揺を隠せていると思ってっるのかもしれないが、脚が震えまくってる。
ウッド、アイアン、ルビー、サファイヤ、エメラルド、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリル。
ハンターのランクは九つに別れてるんだが、その中でウッドは一番下のランクだ。
だからこいつらがまだハンターになって一年経つか経たないか程度であることが分かる
サファイヤ、エメラルド、ブロンズがベテランのラインでそれ以上が上級者扱い。
それら以下のウッド、アイアン、ルビーはルーキーの域だ。
その三つの中で一番下のウッドを証明するギルドカードを見えるところにぶら下げているとか……こっちとしては楽に相手の技量が解かって有難いんだけど、それはプロとしてどうなんだって話だ。
確かギルドカードって紛失したら金を払わなきゃ再発行されないんだろ。
それに紛失したカードが悪用される場合だってあるし・・・・・・やっぱり超絶馬鹿共だな。
「おい、今誰をぶっ飛ばすって言った?」
「「ッ!!??」」
この声は……でもなんでここに?
今日は三人で家でのんびりと話し合っていると聞いていたが……もしかして気分転換に街に出て来たと、そういうことなのか?
「シュラ、メリル。これは……あれなのか? 友達がそこのルーキー達にナンパされて、そいつらから友人を守ったていたらちょっと面倒な事になった。そんなところか」
「そういったところですね。中々話が通じない方々ですのでどう対処してよいのか……」
「中々話が通じない馬鹿共の様で。頼るようであれですが……どのように対処したらよろしいでしょうか?」
こいつらをぶっ飛ばすにしても、やはり一度ラガスさんから許可を貰っておかないと駄目な気がする。
ただ、この馬鹿共はラガスさんの正体が分かってないようで平然と暴言を吐く。
「はぁーーー、今度は誰が現れるかと思えばただのチビなガキじゃねぇーか。なんだ、俺らが貴族のガキだからってビビるとでも思ってんのか?」
「ふんッ!! そういう相手が怖くてハンターなど出来るかという話だ」
「ツブーカの言う通りだぜ、そもそもそんな服着て本当に貴族かってのも怪しいぜ。なぁ二人共、さっさと、邪魔な奴には力の差を見せつけてやろうぜ」
……どこからだそんな自信が溢れ出すのかは謎だが、数的にも三対十五と圧倒的にそっちが不利だろ。
もしかして自分達の方が年齢が上だからとか、どうせこいつらは実戦を体験したことが無いとか、そんなしょうもない事を考えてるのか?
もし……こいつらがルビーからサファイヤランク程の実力を持っているなら、そう思ってしまうのも解らなくはない。
ただ、こいつらは本当にルーキー中のルーキー、ウッドランク。
元々そこそこの実力を持っていてハンターになったばかりだからウッドランクというなら解るが、こいつらからは全くそんな強さは感じない。
「セルシア……こいつらどうしようもない馬鹿だな」
「そう、ね。無知なのは罪……でも、生まれによって、知れる事と、知れない事が、ある。だから……メリル達の邪魔をした、それだけを、罰すれば良い、と思う」
「なるほどね。それは一理ある考えだ……まっ、誰が戦っても結果は大差無いと思うが、シュラ。さっくと終わらせてやれ」
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