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メリルも同じような
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「そういう訳で、次の休日は同じ執事達と遊びに行くことになった」
「あら、シュラも同じような事になったのね」
「同じようなって事は……もしかしてメリルも遊びに行くのか?」
「そういう事です。まぁ……私としては普通に楽しむだけで良いのですけど、他の方々は目的が別にあるようですけどね」
あぁーーー……なるほど。マックと同じようなタイプがメイドの中にもいるってことかな?
それとも執事達の方から誘ってきたのか……とりあえずメリルを落とすのは普通に考えて無理だろうな。
「そうか。メリルはもし誘われたらどうするんだ」
「それは恋愛的な意味で狙われたらという意味ですよね」
「そういう意味だ」
「それなら私は遠慮させてもらいます。第一、私はラガス坊ちゃまが学園を卒業されたら同じくハンターになって付いて行くのですから、無意味な関係かと思われます」
は、ははは。確かにそれはそうかもしれないがドライと言うか……結構バッサリと切り捨てそうだな。
「シュラはどうするんですか? シュラの見た目ならある程度モテるとは思いますが」
「その言葉、そっくりそのまま返す。というか、俺も誰かと付き合おうとかは思わないな。これからずっとラガスさんの執事である事は変わらないんだし……まぁ、ラガスさんとセルシアさんの間に子供が生まれたら少しはそういう事も考えて良いかなって思うけど」
「それは・・・・・・そうかもしれませんね。しかしそれはまだまだ先の話でしょう。学園を卒業すれば今度は冒険の日々が待っているのですから」
「だな。子供なんてデキてしまったら冒険どころの話では無い」
営みはあってもその辺りはしっかりと注意する筈だ。
今のところ特に惹かれる人もいない訳だし……そういった関係になる人と出会うのはまだまだ先か。
「それではお互い友人と休日を楽しむといったところですね」
「あぁ、それ以外の感情は無い。それと……仮に面倒ごとに絡まれた場合はどうする?」
「無いとは言い切れない可能性ですね」
栄えている王都だからこそ、面倒ごとも他の街比べれば多い。
だから俺達がその面倒ごとに絡まれる可能性がゼロとは言えないんだよな。
「話が通じなければ基本は実力行使でも良さそうですが……それでも少し厳しそうな相手であればセルシア様の力を借りましょう」
セルシア様の? ・・・・・・なるほど、そういう事か。
「正確に言えばセルシア様の家の力ですが」
「俺達の、ラガスさんのバックに公爵家の力があると分かれば大抵の相手は引き下がる筈です」
「だろうな。公爵家の力に対して引かないなら相当な馬鹿。もしくは……バックに黒い奴らがいるかのどちらかだろう」
「どちらにしろ、その場はそれでも引かなければ実力行使で構わないと思いますよ。バックに黒い人達がいるならば、ラガス坊ちゃまに相談すれば良いのですし」
あぁ~~~~……それは相手がちょっと可哀そうに思えるかも。
いや、拒否する相手に無理を強いようとする相手が完全に悪いんだから気にする必要は無いか。
「ったく、ラガスさんもとんでもないバックを手に入れたんだよな」
「本当です。正直、ラガス坊ちゃまとルーフェイスだけで乗り込んでいくときは気が気では無かったですけど」
そうだったな。
でも、確かに俺達が行っても邪魔になるだけだったのは事実だ。
ただ、最大級に黒い奴らを配下に置いたラガスさんの実力を考えれば、そんな事をしなくても大抵の奴は始末出来てしまうのではと思うが・・・・・・これからの事を考えればそれは良く無い。
「とりあえず、今度の休日に面倒ごとに絡まれない事を祈ってきましょう」
「そうだな。今出来ることはそれぐらいしかない」
そんな祈りが通用するかどうかは話が別だけどな。
「あら、シュラも同じような事になったのね」
「同じようなって事は……もしかしてメリルも遊びに行くのか?」
「そういう事です。まぁ……私としては普通に楽しむだけで良いのですけど、他の方々は目的が別にあるようですけどね」
あぁーーー……なるほど。マックと同じようなタイプがメイドの中にもいるってことかな?
それとも執事達の方から誘ってきたのか……とりあえずメリルを落とすのは普通に考えて無理だろうな。
「そうか。メリルはもし誘われたらどうするんだ」
「それは恋愛的な意味で狙われたらという意味ですよね」
「そういう意味だ」
「それなら私は遠慮させてもらいます。第一、私はラガス坊ちゃまが学園を卒業されたら同じくハンターになって付いて行くのですから、無意味な関係かと思われます」
は、ははは。確かにそれはそうかもしれないがドライと言うか……結構バッサリと切り捨てそうだな。
「シュラはどうするんですか? シュラの見た目ならある程度モテるとは思いますが」
「その言葉、そっくりそのまま返す。というか、俺も誰かと付き合おうとかは思わないな。これからずっとラガスさんの執事である事は変わらないんだし……まぁ、ラガスさんとセルシアさんの間に子供が生まれたら少しはそういう事も考えて良いかなって思うけど」
「それは・・・・・・そうかもしれませんね。しかしそれはまだまだ先の話でしょう。学園を卒業すれば今度は冒険の日々が待っているのですから」
「だな。子供なんてデキてしまったら冒険どころの話では無い」
営みはあってもその辺りはしっかりと注意する筈だ。
今のところ特に惹かれる人もいない訳だし……そういった関係になる人と出会うのはまだまだ先か。
「それではお互い友人と休日を楽しむといったところですね」
「あぁ、それ以外の感情は無い。それと……仮に面倒ごとに絡まれた場合はどうする?」
「無いとは言い切れない可能性ですね」
栄えている王都だからこそ、面倒ごとも他の街比べれば多い。
だから俺達がその面倒ごとに絡まれる可能性がゼロとは言えないんだよな。
「話が通じなければ基本は実力行使でも良さそうですが……それでも少し厳しそうな相手であればセルシア様の力を借りましょう」
セルシア様の? ・・・・・・なるほど、そういう事か。
「正確に言えばセルシア様の家の力ですが」
「俺達の、ラガスさんのバックに公爵家の力があると分かれば大抵の相手は引き下がる筈です」
「だろうな。公爵家の力に対して引かないなら相当な馬鹿。もしくは……バックに黒い奴らがいるかのどちらかだろう」
「どちらにしろ、その場はそれでも引かなければ実力行使で構わないと思いますよ。バックに黒い人達がいるならば、ラガス坊ちゃまに相談すれば良いのですし」
あぁ~~~~……それは相手がちょっと可哀そうに思えるかも。
いや、拒否する相手に無理を強いようとする相手が完全に悪いんだから気にする必要は無いか。
「ったく、ラガスさんもとんでもないバックを手に入れたんだよな」
「本当です。正直、ラガス坊ちゃまとルーフェイスだけで乗り込んでいくときは気が気では無かったですけど」
そうだったな。
でも、確かに俺達が行っても邪魔になるだけだったのは事実だ。
ただ、最大級に黒い奴らを配下に置いたラガスさんの実力を考えれば、そんな事をしなくても大抵の奴は始末出来てしまうのではと思うが・・・・・・これからの事を考えればそれは良く無い。
「とりあえず、今度の休日に面倒ごとに絡まれない事を祈ってきましょう」
「そうだな。今出来ることはそれぐらいしかない」
そんな祈りが通用するかどうかは話が別だけどな。
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