万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
222 / 1,103

見た目だけ、中身はまとも

しおりを挟む
授業を終え、昼食を食べ終えた俺はある生徒に声を掛けられ、あまり人目が無い所に連れてこられた。
なんか前に同じことがあったように思えるんだが、そこは気にしない。

そんで、呼び出した相手は俺と同じ一年生で何と言うか……紙が後ろに沿っていてちょっとヤンキーっぽい人だ。
周りにいる取り巻きの連中もどことなく雰囲気がヤンキー。

「いきなり声を掛けて悪かったな」

「いや、別に今日は大して用事は無いから大丈夫だ。それで、俺になんの用だ?」

いきなり声を掛け、こんな場所に連れて来た事を謝れるって事は、単なるヤンキーって訳じゃないみたいだ。
でも、何となく父さんよりヤンキー君の親父さんの方が爵位が上な気がするんだよな。

何て言えば良いんだろうな……真っすぐなプライドを持ってるって感じか。

「ラガス・リゼード。俺と一対一で戦って欲しい」

まっ、やっぱりそうか。アリクの時もそうだったが、人気の無い場所に呼ばれるイコール模擬戦を申し込まれるって構図が俺の中で出来てきたよ。

「っと、まだ面と向かって名乗っていなかったな。俺はラッセル・バーナーだ」

ラッセル・バーナー。バーナー……どっかで聞いたことがある気がする。
クレア姉さんから貰ったリストに書いてあったような……確か、一族を通して体術が得意な貴族だったか?

というか、後ろのメイドさん申し訳なさそうな顔をしているな。主にメリルの方を向きながら。
従者は従者の授業があるからそっちで知り合った相手なのかもな。

「勿論タダとは言わない。俺がよく行く店のメニューにあるワイバーンのステーキを奢る」

ほ、ほぅーー……中々悪くない条件だな。
ワイバーンの肉は食ったことが無い。でも、竜種の肉が美味いという事は知ってる。

「分かった。それで、どこで模擬戦をするんだ」

「一応既に訓練場は取っておいた」

準備がよろしい事で。

セルシアも観戦するという事で多人数で訓練場まで移動。

「メリル、お前バーナーのメイドと知り合いなのか?」

「授業を一緒に受けてますので多少は。それにそこそこ戦えるので覚えてます」

「そっか。……あいつ、サルネ先輩より強いと思うか?」

体術を得意とする家系。他の奴らと比べれば頭一つ抜けてるんだろうが、サルネ先輩より強いとは思えない。

「……流石に経験値では劣るでしょう。ただ、魔力量はこちらの方が多いかと」

「それはそうかもな……まっ、まともな奴からの誘いだ。俺もしっかりと受けるか」

「ラガスさんも体術で戦うってことっすか?」

「そういう事だ。シュラはあいつの実力はどの程度だと思う?」

シュラも良い目を持ってるから戦わなくてもある程度相手の実力が解る。
参考にはなる筈だ。

「……なんというか、ちょっと自分に似てるかと」

「シュラに似てる、ねぇ……試してみるか」

ちょっとだけ見させてもらうぜ、バーナー。

「なるほどね。確かに似てるかもしれないな」

メリルが言った魔力が多い利点はそれに使われるのかもしれないな。

訓練場に着き、他の生徒が周りにいる中で俺とバーナーの模擬戦が行われる。

審判はメリルが行う。

「それでは……始めてください」

なんとも緊張感の無い合図だが、お互いに動こうとしない。
むやみやたらに突っ込んでくる脳筋じゃ無いって事か。

「そんじゃ、こっちから行くか」

先ずは素の状態で距離を詰め、ジャブで様子見。
顔面、上半身を狙って連続で放つ。

全力では無いが、決して遅くは無い速度……ではあるんだが、結構焦らず避けるんだな。

てか、カウンターまでぶち込んで来た!!!

「良い目を持ってるんだな」

「まだ全力を出していない相手に褒められてもあんあまり嬉しくねぇーな。今度は……こっちから行くぜ!!!!」

今度は俺が躱す番って訳ね。

ただ、向こうはジャブだけじゃなくてフックやアッパーも遠慮なく使ってくる。

どれも重さが乗った良いパンチだ。
外から見ればコンビネーションブローだけど、一発一発にこの一撃で終わらせるっていう意思が乗ってる。

相手がそこら辺の坊ちゃんなら、例え身体強化を使っていても……少なくとも骨に罅は入るだろうな。
そもそも拳が部位鍛錬で鍛え上げたでろう物だ。

普通の拳とは訳が違う。

「ちっ、躱すのも上手いな。でも、避けてるだけじゃないだろ」

「そうだな。至近距離での殴り合いといこうか」
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

婚約破棄から50年後

あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。 そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...