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強面では無いし
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SIDE レックス
いやぁ~~~、マジでレベルの高い模擬戦だった。学生にしてはって話だけど。
それでもお互いに目標にしているハンターの新人の壁は十分に超えているんじゃないか?
まっ、敵対対象は人よりモンスターの方が多いけどな。
というか、思った以上にアリクの動きが良かった。サルネとの恋の模擬戦は何回か見たことあったが、その時より良い動きが出来てた。
あれだけ動けてたらサルネに勝てる確率もぐっと上がったと思うが……でもサルネの奴は相手が強くなればそれだけ自然とテンションを上げて強くなるタイプだから確実とは言えないか。
それと……やっぱりラガスの方は中々に技術がヤバい。
長剣を片手で振ってるのも様になってて威力も乗ってるからそれもヤバいんだが、撃った魔弾をそのまま床に放置できるって……つまりそういう事だよな。
魔弾がそのまま消えずに残っている。跳弾を自由自在に操れるラガスなら床の落している魔弾を操る事も訳はない筈だ。もしそれを実行していたら……アリクの奴はハチの巣になるのが確定だな。
魔力感知を使ってれば普通に気付く事だが、戦いの最中に感知系のアビリティを使ってればどうしても脳に負担が増える。
短時間ならまだしも、長時間それを続けていればどこかで隙が出来てしまう。
偶に外部からの攻撃にアビリティを使わずに直感、もしくは自身のクロスレンジに入った物に反射的に反応出来るヤッバイ奴はいるけど。
だが逆にあの数の魔弾を一斉に動かせるとすれば、ラガスの脳に掛かる負担も半端じゃない。
大量のボール系やランス系の攻撃魔法を放つのとは訳が違う。
俺の予想が正しければラガスの奴は十や二十を超える魔弾を同時に自由自在に操ることが出来る。
攻撃か防御に特化している相手にはあまり意味が無いかもしれないが、大抵の奴にその数は圧倒的な脅威だ。
いや、ラガスならその攻撃と防御さえ突破しそうな何かを持っていそうだな。
それにあいつの武器はあの魔弾だけじゃなく体術や武器も扱える。
でも学生相手なら、もしかしたら一歩も動かずに買ってしまいそうだな。
こりゃ今年の対抗戦はシングルとタッグ戦はうちの圧勝だ。
断言出来る。予想じゃなく確信だ。
ロウレット家の三女だって学生にしては飛び抜けた強さを持っている。
一年生の中ではラガスに次ぐナンバーツー。二、三年生を入れても上位に食い込む強さ。
他校の生徒がの主力は頭に入っているから解る。あいつが負ける筈が無い。
SIDE ラガス
「お疲れ様です、ラガス坊ちゃま」
「おう」
アリクとの模擬戦は終わり、今は気分転換にブラっと王都を散策中。
「それで、どうでしたか?」
「アリクの強さか? 昔と比べればだいぶ強くなっていたぞ。性格もまともになってたし」
「あら、それは少々意外でした。てっきりラガス坊ちゃまに敵意戦意殺意満々かと思っていました」
「そりゃちょっと言い過ぎじゃないか?」
でも、昔のアリクを考えれば俺にそういう目、感情を向けていてもおかしいとは思わないか。
「ただ、戦意は十分にあった。俺をぶっ倒すって戦意はな」
「ラガスさんをぶっ倒す戦意って、中々根性ありますね」
「いや、俺の場合素の状態だと威圧感無いし」
顔が強面って訳でも無いから良くない意味で絡みやすいのかもしれない。
俺の切り札を理解しているメリルやシュラなら話は別だが。
「それで……どことなく表情が優しいですが、何か良いことでもありましたか?」
「錬金術科の先生が自作の作品を持ってきたら評価に加点するって言ってただろ。それについてどんな作品を造ろうか思い付いてな」
この世に存在しているのかどうか、そこまでは解らないけど良い評価を付けてくれそうな気がする……多分だけど。
いやぁ~~~、マジでレベルの高い模擬戦だった。学生にしてはって話だけど。
それでもお互いに目標にしているハンターの新人の壁は十分に超えているんじゃないか?
まっ、敵対対象は人よりモンスターの方が多いけどな。
というか、思った以上にアリクの動きが良かった。サルネとの恋の模擬戦は何回か見たことあったが、その時より良い動きが出来てた。
あれだけ動けてたらサルネに勝てる確率もぐっと上がったと思うが……でもサルネの奴は相手が強くなればそれだけ自然とテンションを上げて強くなるタイプだから確実とは言えないか。
それと……やっぱりラガスの方は中々に技術がヤバい。
長剣を片手で振ってるのも様になってて威力も乗ってるからそれもヤバいんだが、撃った魔弾をそのまま床に放置できるって……つまりそういう事だよな。
魔弾がそのまま消えずに残っている。跳弾を自由自在に操れるラガスなら床の落している魔弾を操る事も訳はない筈だ。もしそれを実行していたら……アリクの奴はハチの巣になるのが確定だな。
魔力感知を使ってれば普通に気付く事だが、戦いの最中に感知系のアビリティを使ってればどうしても脳に負担が増える。
短時間ならまだしも、長時間それを続けていればどこかで隙が出来てしまう。
偶に外部からの攻撃にアビリティを使わずに直感、もしくは自身のクロスレンジに入った物に反射的に反応出来るヤッバイ奴はいるけど。
だが逆にあの数の魔弾を一斉に動かせるとすれば、ラガスの脳に掛かる負担も半端じゃない。
大量のボール系やランス系の攻撃魔法を放つのとは訳が違う。
俺の予想が正しければラガスの奴は十や二十を超える魔弾を同時に自由自在に操ることが出来る。
攻撃か防御に特化している相手にはあまり意味が無いかもしれないが、大抵の奴にその数は圧倒的な脅威だ。
いや、ラガスならその攻撃と防御さえ突破しそうな何かを持っていそうだな。
それにあいつの武器はあの魔弾だけじゃなく体術や武器も扱える。
でも学生相手なら、もしかしたら一歩も動かずに買ってしまいそうだな。
こりゃ今年の対抗戦はシングルとタッグ戦はうちの圧勝だ。
断言出来る。予想じゃなく確信だ。
ロウレット家の三女だって学生にしては飛び抜けた強さを持っている。
一年生の中ではラガスに次ぐナンバーツー。二、三年生を入れても上位に食い込む強さ。
他校の生徒がの主力は頭に入っているから解る。あいつが負ける筈が無い。
SIDE ラガス
「お疲れ様です、ラガス坊ちゃま」
「おう」
アリクとの模擬戦は終わり、今は気分転換にブラっと王都を散策中。
「それで、どうでしたか?」
「アリクの強さか? 昔と比べればだいぶ強くなっていたぞ。性格もまともになってたし」
「あら、それは少々意外でした。てっきりラガス坊ちゃまに敵意戦意殺意満々かと思っていました」
「そりゃちょっと言い過ぎじゃないか?」
でも、昔のアリクを考えれば俺にそういう目、感情を向けていてもおかしいとは思わないか。
「ただ、戦意は十分にあった。俺をぶっ倒すって戦意はな」
「ラガスさんをぶっ倒す戦意って、中々根性ありますね」
「いや、俺の場合素の状態だと威圧感無いし」
顔が強面って訳でも無いから良くない意味で絡みやすいのかもしれない。
俺の切り札を理解しているメリルやシュラなら話は別だが。
「それで……どことなく表情が優しいですが、何か良いことでもありましたか?」
「錬金術科の先生が自作の作品を持ってきたら評価に加点するって言ってただろ。それについてどんな作品を造ろうか思い付いてな」
この世に存在しているのかどうか、そこまでは解らないけど良い評価を付けてくれそうな気がする……多分だけど。
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