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手紙に書かれていたあの人
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食堂で夕食を受け取り、空いている席に座って料理を食べ始める。
やっぱり貴族が通う学園の料理だからか、上品な味だな。
こんな料理がタダで食べられるなんて有難いもんだ。
「ラガス、また新しいあれは、造ってるの?」
「あれ? ・・・・・・あぁ、あれか。ボチボチな。腕が鈍らない程度だが、幾つか造っているよ」
ただし、バルンク様専用の魔靴であるディセクションが最高傑作だけどな。
あの時ほど魔靴を、錬金術を行うのに集中した時は無い
そして・・・・・・あれほど価値の高い素材を使って魔靴を造った事も、あれ以来無い。
素材ならフェリスさんが採ってくると言ってくれたが、俺の錬金術の腕が上達しない事には豚に真珠、ってほど腕は低くないと思うが似たようなもんだしな。
「その魔靴はお売りになるつもりはあるのですか」
「いや、腕を鈍らせないように造ってるだけだから、基本的に売るつもりは無いですよ」
キリアさんも魔靴に興味があるのか?
確かに我ながら使い勝手が良い魔道具ではあると思うけど。
「何の話してんのよ、ラガス!!!」
「のわッ!!!??? な、く、クレア姉さんか。脅かさないでくれよ」
「ふふふ、ごめんなさいね。でも、ラガスそんなに驚くところ初めて見たかも」
「完全に気を抜いていたからね。というか、後ろから急に抱き着かれたら普通にビックリするよ」
胸を押し付けるように抱き着くクレア姉さんを剥し、後ろを振り向くとクレア姉さんの他に女子生徒が二人と男子生徒が二人いた。
何時も行動している四人か。
というか、その内の一人に関しては姉さんからの手紙の中で強調されていたような?
髪は短髪で黒い。褐色肌で・・・・・・超巨乳。
あぁ、何となくは解った。
「さっきの試合、私達も見てたのよ。圧勝するのは予想していたけどラガス・・・・・・あなたにまさかあんな良い意味で悪い部分があったなんてね。お姉ちゃん初めて知ったわよ」
良い意味で悪いって、やっぱりよう解らんな。
「それは、俺も良く解らないけど、ちょっとハイになっていたんだと思うよ。んでさ、とりあえず自己紹介しようよ」
「それもそうね。初対面の面子が殆どだし」
座る場所を多少変えて俺達一年生と三年生が向かい合う形で夕食を再開する。
自己紹介を終え、俺は姉さんの友達の名前はしっかりと覚えた。
優男がベール。巨漢な脳筋男がマッスラ―。ザ・令嬢な金髪お嬢様がミリス。そして制服を着崩して如何にも風紀を乱しそうなアマゾネスのサルネ。
こっちも自己紹介をし、何故かクレア姉さんはセルシアの自己紹介を聞いた時に嬉しそうな顔をしていた。
「それで、ぶっちゃけどうだったの」
「何がですか?」
「あんたに喧嘩を売って来たお馬鹿さんに決まってるじゃない」
お馬鹿さんって。その通りかもしれんが、そこまでいつも通り声量で言っちゃうか?
周囲にいる生徒達は、そのお馬鹿さんが誰なのか解っちゃったと思うんだが。
「そうだね。まぁ・・・・・・強いんじゃないか。一般的には」
「そうね。確かに今年の一年生の中では強い部類でしょうね。でも、物足りなかったんでしょ」
「ナーガルス相手にそういうのは求めてないからそんな感情は持たなかったけど、色々と足りないなと思った」
一番は実戦経験かな。
全くの皆無とは思わないけど、何度も何度も実戦を経験している様には思えない。
「はっはっは!!! あのジーク・ナーガルス相手に色々と足りないって言える奴はこの学園には殆どいないのに、同じ新入生にそう評価されるとはな。まっ、流石クレアの師匠ってところだな」
「・・・・・・クレア姉さん。俺の事なんて説明してるの?」
自慢してくれるのは嬉しいが、あまり誇張し過ぎるのは勘弁なんだが。
やっぱり貴族が通う学園の料理だからか、上品な味だな。
こんな料理がタダで食べられるなんて有難いもんだ。
「ラガス、また新しいあれは、造ってるの?」
「あれ? ・・・・・・あぁ、あれか。ボチボチな。腕が鈍らない程度だが、幾つか造っているよ」
ただし、バルンク様専用の魔靴であるディセクションが最高傑作だけどな。
あの時ほど魔靴を、錬金術を行うのに集中した時は無い
そして・・・・・・あれほど価値の高い素材を使って魔靴を造った事も、あれ以来無い。
素材ならフェリスさんが採ってくると言ってくれたが、俺の錬金術の腕が上達しない事には豚に真珠、ってほど腕は低くないと思うが似たようなもんだしな。
「その魔靴はお売りになるつもりはあるのですか」
「いや、腕を鈍らせないように造ってるだけだから、基本的に売るつもりは無いですよ」
キリアさんも魔靴に興味があるのか?
確かに我ながら使い勝手が良い魔道具ではあると思うけど。
「何の話してんのよ、ラガス!!!」
「のわッ!!!??? な、く、クレア姉さんか。脅かさないでくれよ」
「ふふふ、ごめんなさいね。でも、ラガスそんなに驚くところ初めて見たかも」
「完全に気を抜いていたからね。というか、後ろから急に抱き着かれたら普通にビックリするよ」
胸を押し付けるように抱き着くクレア姉さんを剥し、後ろを振り向くとクレア姉さんの他に女子生徒が二人と男子生徒が二人いた。
何時も行動している四人か。
というか、その内の一人に関しては姉さんからの手紙の中で強調されていたような?
髪は短髪で黒い。褐色肌で・・・・・・超巨乳。
あぁ、何となくは解った。
「さっきの試合、私達も見てたのよ。圧勝するのは予想していたけどラガス・・・・・・あなたにまさかあんな良い意味で悪い部分があったなんてね。お姉ちゃん初めて知ったわよ」
良い意味で悪いって、やっぱりよう解らんな。
「それは、俺も良く解らないけど、ちょっとハイになっていたんだと思うよ。んでさ、とりあえず自己紹介しようよ」
「それもそうね。初対面の面子が殆どだし」
座る場所を多少変えて俺達一年生と三年生が向かい合う形で夕食を再開する。
自己紹介を終え、俺は姉さんの友達の名前はしっかりと覚えた。
優男がベール。巨漢な脳筋男がマッスラ―。ザ・令嬢な金髪お嬢様がミリス。そして制服を着崩して如何にも風紀を乱しそうなアマゾネスのサルネ。
こっちも自己紹介をし、何故かクレア姉さんはセルシアの自己紹介を聞いた時に嬉しそうな顔をしていた。
「それで、ぶっちゃけどうだったの」
「何がですか?」
「あんたに喧嘩を売って来たお馬鹿さんに決まってるじゃない」
お馬鹿さんって。その通りかもしれんが、そこまでいつも通り声量で言っちゃうか?
周囲にいる生徒達は、そのお馬鹿さんが誰なのか解っちゃったと思うんだが。
「そうだね。まぁ・・・・・・強いんじゃないか。一般的には」
「そうね。確かに今年の一年生の中では強い部類でしょうね。でも、物足りなかったんでしょ」
「ナーガルス相手にそういうのは求めてないからそんな感情は持たなかったけど、色々と足りないなと思った」
一番は実戦経験かな。
全くの皆無とは思わないけど、何度も何度も実戦を経験している様には思えない。
「はっはっは!!! あのジーク・ナーガルス相手に色々と足りないって言える奴はこの学園には殆どいないのに、同じ新入生にそう評価されるとはな。まっ、流石クレアの師匠ってところだな」
「・・・・・・クレア姉さん。俺の事なんて説明してるの?」
自慢してくれるのは嬉しいが、あまり誇張し過ぎるのは勘弁なんだが。
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