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才能と努力と良い師匠
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「はっはっは、まさかこやつが伝説の狼竜だったとはな。完全に騙されていたぞ。それにしてもまぁーーーー、お前は話題が尽きない奴だな」
「ど、どうも」
ウォッツさんは多分褒めてるん・・・・・・だよな?
「そうかそうか。長い時を生きる高位のドラゴンならば収納のクリスタルを持っていても不思議では無いな。ドラゴンには宝を貯め込む習性があるしな。んで、シュラは鍛冶を始めてどれくらいなんだ?」
「まだ始めて本当に数年ってところだよな」
「はい。まだまだ新米の域を出ない者です」
シュラは謙虚にそう答えるが、ウォッツさんの返答は予想外のものだった。
「いや、新米の域は出ているぞ。シュラに鍛冶の才能と重ねた努力が一番大きな要因だろうが、お前さんに鍛冶を教えた鍛冶師の腕が良かったんだろうな。良い師匠を持ったじゃねぇーーか」
「はい!! 自分もそう思います!!」
自分の努力が認められたのがマジで嬉しいんだろうな。
背筋をビシッと伸ばして声を張って返事をしたシュラ。
だがここで話題は俺の話に変わった。
「そういえばリットの奴からラガスが面白い武器を造ったって聞いたぞ。確か魔靴って武器だったな」
父さん・・・・・・あんまり広めないでくれよぉーーー。
まぁ、ウォッツさんだから個人情報を他人に話したりはしないだろうけどさ。
そこから魔靴に関わる話をすると、またウォッツさんは爆笑した。
「なっはっはっはっはっはっは!!!! 子供ながらによく修羅場を潜り抜けたな。流石ラガスだ!! その素材と魔核を渡されたのでは俺も失敗してはならないというプレッシャーが重く感じるぞ。本当に頑張ったな!!!」
「はい、本当に頑張りました。ぶっちゃけモンスターと戦うより辛かったと思います」
「あの時のラガス坊ちゃまは目が血走っていましたからね」
眼が血走っていたかどうかは分からんが、極限まで集中していたのは確かだ。
「そんで前払いで上等な魔剣を渡されたんだろ。若い時の俺だったらぶっ倒れてたかもしれないな」
いやいや、ウォッツさんに限ってそんな事は無いんじゃないかと思ってしまうが、若い頃のウォッツさんは知らないから断言は出来ないな。
「それにしても、公爵家と縁が出来たのは良い事じゃないか」
「・・・・・・やっぱりウォッツさんもそういう認識なんですね」
「随分と嫌そうな顔だな。縁は持てたが、性格が最悪な奴だったのか?」
「そういう訳じゃありませんよ。性格は・・・・・・ちょっと天然ですけど、かなりの美少女だと思います」
「ほほぉーーーー。なんだ、もしかして狙ってるのか? 中々度胸あるじゃないか」
「そういう訳でもありません。単純にそんな公爵家の美少女と男爵家の四男である俺が一緒に行動していたら周囲の奴らはどう思うか何となく想像できませんか?」
ここまで言えばウォッツさんも解ってくれる筈!!! 俺にこれから降りかかるかもしれない災難を!!!
「公爵家と男爵家・・・・・・あーーー、なるほどなぁーー。確かに大した実力も無いクソガキ共がラガスに絡んできそうだな」
「そうです。そういう事なんですよ、自分が危惧しているのは!!」
「でもよぅ、ラガスならそんな大して実戦を積んでもいないクソガキ共に一対多数で戦っても負けはしないだろ」
「確かにそうかもしれないですけど、そう簡単に力だけでは解決できないのが権力者たちの面倒なところなんですよ」
まだそこまで貴族の子息や令嬢に会って来た訳では無いから断言するのは良くないかもしれないけど、とりあえず偉いのはお前じゃ無く当主であるお前の親父さんなのになんでお前が偉そうにしてるんだ!!! ってツッコみたくなる様な阿呆が出てくると思うんだよ!!!
そんな思いを半分口の様な形でウォッツさんに話すのだが、ラガスなら何とかなるって肩をバシバシ叩かれて済まされた。
もしかしてウォッツさんはそういった面倒に絡まれた事が無いのか?
「ど、どうも」
ウォッツさんは多分褒めてるん・・・・・・だよな?
「そうかそうか。長い時を生きる高位のドラゴンならば収納のクリスタルを持っていても不思議では無いな。ドラゴンには宝を貯め込む習性があるしな。んで、シュラは鍛冶を始めてどれくらいなんだ?」
「まだ始めて本当に数年ってところだよな」
「はい。まだまだ新米の域を出ない者です」
シュラは謙虚にそう答えるが、ウォッツさんの返答は予想外のものだった。
「いや、新米の域は出ているぞ。シュラに鍛冶の才能と重ねた努力が一番大きな要因だろうが、お前さんに鍛冶を教えた鍛冶師の腕が良かったんだろうな。良い師匠を持ったじゃねぇーーか」
「はい!! 自分もそう思います!!」
自分の努力が認められたのがマジで嬉しいんだろうな。
背筋をビシッと伸ばして声を張って返事をしたシュラ。
だがここで話題は俺の話に変わった。
「そういえばリットの奴からラガスが面白い武器を造ったって聞いたぞ。確か魔靴って武器だったな」
父さん・・・・・・あんまり広めないでくれよぉーーー。
まぁ、ウォッツさんだから個人情報を他人に話したりはしないだろうけどさ。
そこから魔靴に関わる話をすると、またウォッツさんは爆笑した。
「なっはっはっはっはっはっは!!!! 子供ながらによく修羅場を潜り抜けたな。流石ラガスだ!! その素材と魔核を渡されたのでは俺も失敗してはならないというプレッシャーが重く感じるぞ。本当に頑張ったな!!!」
「はい、本当に頑張りました。ぶっちゃけモンスターと戦うより辛かったと思います」
「あの時のラガス坊ちゃまは目が血走っていましたからね」
眼が血走っていたかどうかは分からんが、極限まで集中していたのは確かだ。
「そんで前払いで上等な魔剣を渡されたんだろ。若い時の俺だったらぶっ倒れてたかもしれないな」
いやいや、ウォッツさんに限ってそんな事は無いんじゃないかと思ってしまうが、若い頃のウォッツさんは知らないから断言は出来ないな。
「それにしても、公爵家と縁が出来たのは良い事じゃないか」
「・・・・・・やっぱりウォッツさんもそういう認識なんですね」
「随分と嫌そうな顔だな。縁は持てたが、性格が最悪な奴だったのか?」
「そういう訳じゃありませんよ。性格は・・・・・・ちょっと天然ですけど、かなりの美少女だと思います」
「ほほぉーーーー。なんだ、もしかして狙ってるのか? 中々度胸あるじゃないか」
「そういう訳でもありません。単純にそんな公爵家の美少女と男爵家の四男である俺が一緒に行動していたら周囲の奴らはどう思うか何となく想像できませんか?」
ここまで言えばウォッツさんも解ってくれる筈!!! 俺にこれから降りかかるかもしれない災難を!!!
「公爵家と男爵家・・・・・・あーーー、なるほどなぁーー。確かに大した実力も無いクソガキ共がラガスに絡んできそうだな」
「そうです。そういう事なんですよ、自分が危惧しているのは!!」
「でもよぅ、ラガスならそんな大して実戦を積んでもいないクソガキ共に一対多数で戦っても負けはしないだろ」
「確かにそうかもしれないですけど、そう簡単に力だけでは解決できないのが権力者たちの面倒なところなんですよ」
まだそこまで貴族の子息や令嬢に会って来た訳では無いから断言するのは良くないかもしれないけど、とりあえず偉いのはお前じゃ無く当主であるお前の親父さんなのになんでお前が偉そうにしてるんだ!!! ってツッコみたくなる様な阿呆が出てくると思うんだよ!!!
そんな思いを半分口の様な形でウォッツさんに話すのだが、ラガスなら何とかなるって肩をバシバシ叩かれて済まされた。
もしかしてウォッツさんはそういった面倒に絡まれた事が無いのか?
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