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料理すると思って楽しめ
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「着いたぞラガス」
「そうみたいですね」
相変わらず王都はデカいな。ここで三年間ほど暮らすのか。
「少しは楽しみですかラガス坊ちゃま」
「・・・・・・まぁ、少しだけな」
「めんどくさいという気持ちが大半といった表情ですね」
「何事も怒らなければ楽しい学園生活が送れるだろうけど、そうも楽にいかないのが人生ってもんだろ」
前世も十三年しか生きていなかったが、思い通りにいく事が多くは無かったからな。
「ラガスは達観しているわね。もう少し学園生活を楽しもうという気持ちは無いの?」
「無いですね。逆に楽しむ時間があるのか不安だよ母さん」
とりあえず、あれの結果次第でいつ爆発するか解らない爆弾が隣にいる様なもんだ。
「ラガスさんに何かあれば自分がぶっ飛ばして解決するんで安心してください!!」
「シュラは頼もしいな。ただ、相手が行き過ぎてない場合はちゃんと手加減してやれよ。メリルは俺に何かあったらどうする?」
「ラガス坊ちゃまに限って何かあるとは思えませんが、私の場合は毒殺ですね」
「あらあら、メリルちゃんも頼もしいじゃないラガス」
「確かにそうですね母さん」
俺的には違うベクトルで頼もしいってところだけどな。
実家を出発する前にフェリスさんが一週間程消えたと思ったら、帰って来た時に二つのクリスタルをメリルとシュラに渡して来た。
何のクリスタルなのかと聞けば、俺と渡したクリスタルと同じで収納のクリスタルだと言われた。
それを聞いた時俺はリアルにひっくり返りそうになった。
そもそも、その一週間の間に何をしていたのかを尋ねるとどうやら野良のダンジョンを攻略していたらしい。
そこで二人にも収納のアビリティが必要だろうと思い、二つの野良のダンジョンを攻略したと。
収納のクリスタルが手に入るダンジョンって中々に難易度が高い場所だと思うんだが・・・・・・フェリスさんにとっては大した事は無い場所ってことか。
そして収納を得た二人は異空間に鍛冶道具や予備の武器に鉱石や毒物と調合道具等を入れている。
「ラガスは文句ばかり言っているが、どんな勝負に負ける事は無いだろ」
「それは買いかぶり過ぎだよ父さん」
「いや、お前が持つカードを考えれば可能だ。だから向かってくる面倒事を面倒事と考えず、どう料理してやるかだけを考えろ」
ははは、父さんも案外容赦無い性格だよな。
王都に到着したこの日、ラガスは何事も無く一日を過ごした。
だが二日目、ラガスは王都内にいる間の切り札を得る為に、とんでもない博打に出る。
「メリル、シュラ。お前らは予定の場所で待ってろ」
「・・・・・・・・・・・・ラガス坊ちゃま。どうしても、どうしてもお止めになるつもりは無いのですか」
「俺もメリルに賛成です。ラガスさんが強い事は解っているっす。ただ、幾らなんでも相手が悪いかと思うっす」
この日、俺達は父さん達に王都を観光すると言って三人と一体で街に繰り出し、今は人気の無い場所にいる。
「悪いが、今回の賭けに勝てば今後の生活で面倒事を処理するのに役立つ。それは学園を卒業してからもな。それに、賭けとは言っても俺は勝ち目のない賭けをするつもりは無い。なっ、ルーフェイス」
『うん!! ラガスからどうやって倒すのか話を聞いたけど、多分行けると思うよ!!!』
「多分では不安な気持ちは消えないのですが・・・・・・解りました」
「はぁーーーー、俺らが言っても流石に足手まといになるから行く事は出来ない。だからルーフェイス、ラガスさんを頼んだぞ!!!」
『任せてシュラ!!!! ラガスは絶対に僕が守るからメリルも安心して!!!』
ルーフェイスが元気良くメリルに伝えるが、やはりメリルの表情から不安と心配が消える事は無い。
「・・・・・・ラガス坊ちゃま、ルーフェイス。私とシュラ、そして旦那様と奥様と兄弟姉妹に誓ってください。絶対に生きて五体満足で帰って来ると」
「ああ、誓おう。絶対に生きて学園生活を送れる状態で帰って来るよ」
『僕も!!!!』
さて、これで絶対に負けられなくなった訳だ。
さぁ・・・・・・手に入れるぞ、裏のジョーカーを。
「そうみたいですね」
相変わらず王都はデカいな。ここで三年間ほど暮らすのか。
「少しは楽しみですかラガス坊ちゃま」
「・・・・・・まぁ、少しだけな」
「めんどくさいという気持ちが大半といった表情ですね」
「何事も怒らなければ楽しい学園生活が送れるだろうけど、そうも楽にいかないのが人生ってもんだろ」
前世も十三年しか生きていなかったが、思い通りにいく事が多くは無かったからな。
「ラガスは達観しているわね。もう少し学園生活を楽しもうという気持ちは無いの?」
「無いですね。逆に楽しむ時間があるのか不安だよ母さん」
とりあえず、あれの結果次第でいつ爆発するか解らない爆弾が隣にいる様なもんだ。
「ラガスさんに何かあれば自分がぶっ飛ばして解決するんで安心してください!!」
「シュラは頼もしいな。ただ、相手が行き過ぎてない場合はちゃんと手加減してやれよ。メリルは俺に何かあったらどうする?」
「ラガス坊ちゃまに限って何かあるとは思えませんが、私の場合は毒殺ですね」
「あらあら、メリルちゃんも頼もしいじゃないラガス」
「確かにそうですね母さん」
俺的には違うベクトルで頼もしいってところだけどな。
実家を出発する前にフェリスさんが一週間程消えたと思ったら、帰って来た時に二つのクリスタルをメリルとシュラに渡して来た。
何のクリスタルなのかと聞けば、俺と渡したクリスタルと同じで収納のクリスタルだと言われた。
それを聞いた時俺はリアルにひっくり返りそうになった。
そもそも、その一週間の間に何をしていたのかを尋ねるとどうやら野良のダンジョンを攻略していたらしい。
そこで二人にも収納のアビリティが必要だろうと思い、二つの野良のダンジョンを攻略したと。
収納のクリスタルが手に入るダンジョンって中々に難易度が高い場所だと思うんだが・・・・・・フェリスさんにとっては大した事は無い場所ってことか。
そして収納を得た二人は異空間に鍛冶道具や予備の武器に鉱石や毒物と調合道具等を入れている。
「ラガスは文句ばかり言っているが、どんな勝負に負ける事は無いだろ」
「それは買いかぶり過ぎだよ父さん」
「いや、お前が持つカードを考えれば可能だ。だから向かってくる面倒事を面倒事と考えず、どう料理してやるかだけを考えろ」
ははは、父さんも案外容赦無い性格だよな。
王都に到着したこの日、ラガスは何事も無く一日を過ごした。
だが二日目、ラガスは王都内にいる間の切り札を得る為に、とんでもない博打に出る。
「メリル、シュラ。お前らは予定の場所で待ってろ」
「・・・・・・・・・・・・ラガス坊ちゃま。どうしても、どうしてもお止めになるつもりは無いのですか」
「俺もメリルに賛成です。ラガスさんが強い事は解っているっす。ただ、幾らなんでも相手が悪いかと思うっす」
この日、俺達は父さん達に王都を観光すると言って三人と一体で街に繰り出し、今は人気の無い場所にいる。
「悪いが、今回の賭けに勝てば今後の生活で面倒事を処理するのに役立つ。それは学園を卒業してからもな。それに、賭けとは言っても俺は勝ち目のない賭けをするつもりは無い。なっ、ルーフェイス」
『うん!! ラガスからどうやって倒すのか話を聞いたけど、多分行けると思うよ!!!』
「多分では不安な気持ちは消えないのですが・・・・・・解りました」
「はぁーーーー、俺らが言っても流石に足手まといになるから行く事は出来ない。だからルーフェイス、ラガスさんを頼んだぞ!!!」
『任せてシュラ!!!! ラガスは絶対に僕が守るからメリルも安心して!!!』
ルーフェイスが元気良くメリルに伝えるが、やはりメリルの表情から不安と心配が消える事は無い。
「・・・・・・ラガス坊ちゃま、ルーフェイス。私とシュラ、そして旦那様と奥様と兄弟姉妹に誓ってください。絶対に生きて五体満足で帰って来ると」
「ああ、誓おう。絶対に生きて学園生活を送れる状態で帰って来るよ」
『僕も!!!!』
さて、これで絶対に負けられなくなった訳だ。
さぁ・・・・・・手に入れるぞ、裏のジョーカーを。
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