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やっぱり最初はキツイ
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シャドーを終えてから周りを振り向くとメリルとシュラにレアースさん以外の面子が地面に膝や手をついて疲れ果てていた。
余裕そうなレアースさんも肩で息をしてるからかなり辛かったのか?
まぁ、騎士団で摸擬戦をする事はあっても延々とシャドーを繰り返す訓練とか無いだろうから仕方ないか。
ノエリアさんに関しては完全にグロッキーだ。
ザ・後衛職の装備だからな。
多少の体力はあっても長時間の運動には流石に着いてこれないよな。
バーズの奴は相変わらずシュラにライバル心? を燃やしているのか目の奥が燃えているな。
キリアさんもシャドーが終わっても平然としているメリアに驚いてる感じか。
「それじゃ、三十分程休憩するのでその間に水分を取っといてください」
しっかりと水分補給して貰わないと脱水症状になるかもしれないからな。
ただこの後摸擬戦をやるから少し昼飯の時間が送れるか・・・・・・いや、何時もより摸擬戦の時間を短くすればいい話か。
『ねぇねぇ、ラガス。公爵家? の人達はあんまり体力が無いんだね。一番年上のお兄さんはそこそこあるみたいだけど』
『いや、俺と同じぐらいの歳の連中と完全に後衛職の人間が俺達と同じ訓練内容をやればああなるよ。俺だって初めから長時間のシャドーが出来た訳じゃないからな』
俺達は最近使えるようになった念話というアビリティを使って声に出さず会話をしている。
まだ習得したばかりだから一度に念話出来る数は一つだけだし、あまり離れすぎると念話が届かなくなる。
「ラガス、は・・・・・・こんな訓練をずっと、やってきたの?」
「いや、別に最初から今と同じ事をやっていた訳では無いよ。もっと休憩を挟んで行っていたし、シャドーも今より上手く出来ていなかった。ここ二年ぐらいは今と同じ訓練を行えるようになってきたと思う」
「そう、なんだ。あそこまで長時間、動き続けるのは何か意味、があるの?」
「一応な。モンスターと遭遇している場所を探索していると、やっぱり自分が持つ力を全て使って戦わないといけない場面に出会うと思うんだ」
まだ一度も出会った事無いけどな。
「そういった時に武器を使うにしろ魔法を使うにしろ、全力で動き続けなければならない筈だ。だから常日頃から全力で動き続ける訓練をしておけば、いざって時にもある程度の時間は全力で動き続けられるだろ」
「なる、ほど・・・・・・理に、適った考え。私も家に帰ってから、毎日やってみる」
「そうか。ただ最初から全力で動き続けるのは今みたいに何も出来なくなる感じで疲れるから、ある程度の速さで走るとの全力で走るのを交互で繰り返す。それを一セット何分って決めて休憩を挟みながら何セットかやるって訓練方法も良いと思うぞ」
最初は俺もそうやってスタミナをつけ始めたからな。
まぁ・・・・・・普通にきつかったけど。
「七割と十割を繰り返して、走ればいいんだよ、ね」
「ああ。でも、しっかりと休息と水分補給はしろよ」
「解ってる、流石に・・・・・・きつい」
だよな。日頃からガチでスタミナ作りをしてる俺のシャドーに無理やり合わせようとしたんだ。
着いてこられたら流石に自信を失う。
スタミナ上昇みたいなアビリティを習得してれば話は変わるけどな。
シャドーが終わってから休憩と水分補給を挟んで昼飯まで摸擬戦を繰り返す。
今日は人数が多いから二つのグループに分けて行おうと思う。
何時もは七割ぐらいの力で普通に摸擬戦を行う事もあれば、何か条件を付けて戦う事もあるんだが・・・・・・今回はそういうのは無しでやるか。
公爵家の副騎士団長を務めるレアースさんがいるんだから俺にとっても良い刺激になる筈だ。
余裕そうなレアースさんも肩で息をしてるからかなり辛かったのか?
まぁ、騎士団で摸擬戦をする事はあっても延々とシャドーを繰り返す訓練とか無いだろうから仕方ないか。
ノエリアさんに関しては完全にグロッキーだ。
ザ・後衛職の装備だからな。
多少の体力はあっても長時間の運動には流石に着いてこれないよな。
バーズの奴は相変わらずシュラにライバル心? を燃やしているのか目の奥が燃えているな。
キリアさんもシャドーが終わっても平然としているメリアに驚いてる感じか。
「それじゃ、三十分程休憩するのでその間に水分を取っといてください」
しっかりと水分補給して貰わないと脱水症状になるかもしれないからな。
ただこの後摸擬戦をやるから少し昼飯の時間が送れるか・・・・・・いや、何時もより摸擬戦の時間を短くすればいい話か。
『ねぇねぇ、ラガス。公爵家? の人達はあんまり体力が無いんだね。一番年上のお兄さんはそこそこあるみたいだけど』
『いや、俺と同じぐらいの歳の連中と完全に後衛職の人間が俺達と同じ訓練内容をやればああなるよ。俺だって初めから長時間のシャドーが出来た訳じゃないからな』
俺達は最近使えるようになった念話というアビリティを使って声に出さず会話をしている。
まだ習得したばかりだから一度に念話出来る数は一つだけだし、あまり離れすぎると念話が届かなくなる。
「ラガス、は・・・・・・こんな訓練をずっと、やってきたの?」
「いや、別に最初から今と同じ事をやっていた訳では無いよ。もっと休憩を挟んで行っていたし、シャドーも今より上手く出来ていなかった。ここ二年ぐらいは今と同じ訓練を行えるようになってきたと思う」
「そう、なんだ。あそこまで長時間、動き続けるのは何か意味、があるの?」
「一応な。モンスターと遭遇している場所を探索していると、やっぱり自分が持つ力を全て使って戦わないといけない場面に出会うと思うんだ」
まだ一度も出会った事無いけどな。
「そういった時に武器を使うにしろ魔法を使うにしろ、全力で動き続けなければならない筈だ。だから常日頃から全力で動き続ける訓練をしておけば、いざって時にもある程度の時間は全力で動き続けられるだろ」
「なる、ほど・・・・・・理に、適った考え。私も家に帰ってから、毎日やってみる」
「そうか。ただ最初から全力で動き続けるのは今みたいに何も出来なくなる感じで疲れるから、ある程度の速さで走るとの全力で走るのを交互で繰り返す。それを一セット何分って決めて休憩を挟みながら何セットかやるって訓練方法も良いと思うぞ」
最初は俺もそうやってスタミナをつけ始めたからな。
まぁ・・・・・・普通にきつかったけど。
「七割と十割を繰り返して、走ればいいんだよ、ね」
「ああ。でも、しっかりと休息と水分補給はしろよ」
「解ってる、流石に・・・・・・きつい」
だよな。日頃からガチでスタミナ作りをしてる俺のシャドーに無理やり合わせようとしたんだ。
着いてこられたら流石に自信を失う。
スタミナ上昇みたいなアビリティを習得してれば話は変わるけどな。
シャドーが終わってから休憩と水分補給を挟んで昼飯まで摸擬戦を繰り返す。
今日は人数が多いから二つのグループに分けて行おうと思う。
何時もは七割ぐらいの力で普通に摸擬戦を行う事もあれば、何か条件を付けて戦う事もあるんだが・・・・・・今回はそういうのは無しでやるか。
公爵家の副騎士団長を務めるレアースさんがいるんだから俺にとっても良い刺激になる筈だ。
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