万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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しっかりと寝れば問題無い

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ダッシュボアの脳天を魔弾で貫いて倒し、少しドヤ顔になりながら後ろを振り向く。
するとメリルとシュラはいつも通りの表情だが、セルシア・ロウレットとキリアは少し驚きながらも拍手をくれた。

ノエリアは二人以上に驚いて固まっている。だがクールビューティーな表情が崩れる事は無く、驚いた顔もギャップがあって可愛い。
それとバーズに関しては驚きすぎて顎が外れそうなほど開いている。

驚くとは思っていたけど、ちょっと驚き過ぎじゃないか?

「凄いね、ラガス。今のはラガスが持つアビリティの力?」

「ああ。俺が持つアビリティの力だ。アビリティが発現した時から今まで鍛え続けて来たからあれぐらいのモンスターだったら時間を掛けずに倒せる。それで、これからこいつを解体するんだけど見ていくか?」

モンスターと戦う経験はあっても解体するところは見た事が無いと思うんだよな。
初めてだと多分気分が悪くなるからやっぱり今日は止めた方が良いか?

「解体・・・・・・見てみたい」

「そうか。ちょっとグロくて匂いがきついかもしれないから少し離れていた方が良いぞ」

「分った。少し離れた場所で見る」

バーズとキリアは何か言いたそうであったがノエリアが何も言わないため、渋々といった表情でセルシア・ロウレットの後ろで待機する。
てか、あんまり離れていない気がするんだが・・・・・・まぁ、セルシア・ロウレットが気にならないなら別に構わないか。

にしても、凄いノエリアさんがガン見してくるんだが。

「えっと・・・・・・ノエリアさんはモンスターの解体に興味があるんですか?」

「いえ、そういう訳ではありません。これでも昔はハンターをしていたのでラガス様の腕前が気になったので間近で拝見させて貰おうかと思いまして」

へぇーーーー、元ハンターだったんだ。それは普通に驚きだ。

「それにしてもまだセルシアお嬢様と歳が変わらないのに随分な腕前ですね」

「ありがとうございます。モンスターを狩れるようになってからは殆ど毎日モンスターを倒しては魔石を取って使える素材を持つモンスターは血抜きをして解体という流れで作業をしているので」

「殆ど毎日・・・・・・疲れは溜まったりしないのですか?」

「毎日八時間以上は寝ているので疲れはその日の内に取れますよ」

前世と比べれば夜更かしする物がないから圧倒的に睡眠時間を確保できている。
眠い日は朝ごはんを食べた後、昼まで二度寝する事もあるし。

「そ、そうですか。ラガス様達は中々タフなんですね」

「ハンターはやっぱり冒険を終えれば次の日から数日は休むものなんですか?」

「基本的にはそうですね。まだ日々の生活費がままならない時代はほぼ毎日のように依頼を受けていました」

最初のうちからモンスターを倒す力とある程度の解体技術とかがあれば良い依頼を受けられるんだろうけど、そうでないルーキーが殆どなのかもな。
特に理由もないのに自分はモンスターを倒せる力を持っていると思って挑んで返り討ちにあったり、中途半端な知識を過信してイレギュラーな出会いに遭遇してアウトな状態になる事もあるんだろう。

「ですがラガス様に力を全て見た訳ではありませんが、ハンターとしての技量は申し分なさそうですね」

「元ハンターの方に言われると自身になります」

さて、魔石を回収して肉も解体し終えたし次に進もう。

「ラガス、それはマジックポーチ?」

「そうだけど・・・・・・どうかしたか?」

「マジックポーチって、結構貴重な魔道具だって聞いた事があったから、持っていて驚いた」

「そうか。これはまぁ・・・・・・ちょっと前に色々とあって手に入れた物なんだ」

理由は多分おいそれと人前で話しては駄目な内容だろうな。
それとやっぱりマジックポーチって結構貴重なんだな。
盗賊を倒した時も九級のマジックポーチが一個だけあったけど、そこまで大した量が入る訳では無いし。

錬金術は使えるから、材料が解ったら造ってみたいもんだ。
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