万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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予感的中?

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「ラガス坊ちゃま、今日はどこまで行かれるのですか?」

「今日は・・・・・・とりあえず気ままに行く。クレア姉さんとは別行動だからな」

今日はミーシャさんとモンスター狩りに行くって言ってたな。
俺が言うのもなんだが、もう少し貴族の令嬢らしい興味を持った方が良い気がしなくもないんだがなぁ・・・・・・いや、服には興味を持っているか。

「ラガス坊ちゃまも今日はモンスター狩りがメインですか? それとも薬草の採取を優先しますか?」

「どうだろうな。その場その場の状態による・・・・・・けど」

「けど?」

「なんか、なんか・・・・・・面白そうな事がある気がするんだ」

本当になんとなくなんだが、良い感じの事が起こりそうなんだよな。
まぁ、そこら辺は今日冒険してみないと分んない事か。

「顔から察するに、本当に面白そうな事が起こるかもしれませんね。少し楽しみになってきました」

「そうれは良かった。それじゃ、面白そうな事があると信じて森へ行きますか」

森へ入ると良い感じの緊張感が漂ってる。
別に常に周囲が危険で満ちてる方が良いて訳じゃなけど、やっぱりこう・・・・・・中毒性てのじゃないけど長い間途切れず感じていた感覚だな。

「・・・・・・ラガス坊ちゃま、右斜め前方にモンスターの気配を感じます」

「了解。ささっとやるぞ」


「そろそろ適量では無いですか?」

「ん~~・・・・・・かもしれないな。魔核も素材もそこそこ集まったか。っと、単独かはぐれのどちらかか」

木の上から奇襲を仕掛けて来たゴブリンの額を魔弾で貫く。
ゴブリンとしては上手く隠れていたつもりなんだろうな。

でも気配感知バレバレだし、なにより息遣いを隠せていない。
それじゃあ見つけてくれって言ってるようなもんだ。

「せっかく殺したんだかろ魔核だけは貰っとくか」

「その方が良いでしょう。小さくとも、魔核は集めれば価値が有りますからね」

塵も積もれば山となるってやつだな。
ん? なんか・・・・・・咆哮? が聞こえた気がする。

「気になるな。使うか・・・・・・バットロケーション」

聴覚を向上させる獣魔法。
使えば遠くの音を簡単に拾う事が出来る。
ただし、魔法の効果範囲をしっかり指向管理しなければ必要無い情報まで耳に入って来るので、本当に聞きたい音が聞こえずらくなる。

「この声は・・・・・・爬虫類か? もう一つは人族、かどうかは解らないけどそれに近い種族だろう」

「どういたしますか、ラガス坊ちゃ・・・・・・はぁーーーー。そんなの決まってるだろといった表情ですね」

「良く解ってるじゃないか。行くぞ!」

声と戦闘音が聞こえる場所まで行って人族かそれ以外の種族の奴が爬虫類系のモンスターに勝てそうなら手を出さない。
なんでこんな場所にいるのか話ぐらいは聞きたいけどな。


走って避けて跳ぶ。
ぶつかる線上にいるモンスターは追いかけられても面倒だから事前に殺す。
魔核は帰りに生きてたら回収するか。

さて、そろそろだな。

「・・・・・・メリル、足音を消すぞ」

「分りました」

戦闘音がある程度聞こえてきた地点から速度を落とし、足音を消して接近する。
戦っている一人と一体の姿が見えてくる。

「モンスターの方は・・・・・・ありゃリザードマンか」

まさにドラゴンを人型にした・・・・・・この言い方は竜人族に失礼か。
蛇がドラゴンに近づく狭間の時に人型になった、そんな感じかな。

それで戦っている人は・・・・・・角が一本生えてるって事は鬼人族で良いのか。
としは見た感じまだメリルと同じぐらいか?

戦況は互角、じゃないな。リザードマンの方が優勢か。
どこで拾ったのは長剣と小盾、バックラーまで持ってるし。
でもところどころ青痣になってるところ見ると有効打をいくつか喰らってるみたいだな。

「良い勝負、かもしれないけどそろそろヤバいな。メリル、鬼人族の男の方を頼んだ」

「かしこまりました!!」

さて、その刃は振り下ろさせないぜ。
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