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伊達メガネって感じか
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「やあ、昨日ぶりだねラガス君」
「どうも、副騎士団長様。今日はどんな御用ですか?」
アリクとクレア姉さんと別れた後、一人の騎士に呼び出されて父さん達から離れるとそこには副騎士団長様がいた。
要件はなんなのだと聞いたが、大体予想はついている。
「はい、昨日の追加報酬の物を持ってきたんだよ」
「有難うございます。えっと・・・・・・メガネケースですか?」
形的にそんな感じだよな。というか、ケースから中々の高級感が漂ってるんだが。
「そうだよ。追加報酬はマジックアイテムのメガネ。ケースはおまけとして考えてくれていいよ」
おまけとして受け取れるレベルでは無いと思うんだが。
「分りました」
とりあえず早速かけてみるか。
「・・・・・・別に視界に違和感は無いですね」
やっぱりマッジクアイテムだから視力の低さを補正する機能は無く、他にそれらしい効果があるのか?
「うん、中々似合っているじゃないか。知的な雰囲気が出てるよ」
「それはどうも。それで、このメガネの効果ってなんなんですか?」
「簡単に言えば、そのメガネを付けて見た相手の名前や年齢、習得しているアビリティやそのレベル等が解るんだよ。どうだい、中々に良い性能を持っているメガネでしょ」
いや、普通に有難いマジックアイテムだ。
これが有ると無いとじゃ戦いで勝つ確率に差が出るだろうし。
「でも、どんな相手にも通用する訳じゃないですよね」
「はっはっは。流石にそこまで高性能なマジックアイテムじゃないよ。解析する相手の核の高さや実力によって名前やアビリティが解析出来ない場合もあれば、相手が解析されるのを防ぎマジックアイテムを身に付けていたら性能の差によるんだけど見れない場合もある」
「なるほど、分りました」
なら、とりあえず目の前の副騎士団長様の習得したアビリティとかは見れ無さそうって訳だ。
けど本当に有難いマジックアイテムだ。まだ鏡を見ていないからどんな見た目なのかは分からないが。
「それでは、失礼します」
「ああ、是非トーナメント観戦を楽しんでね」
観戦を楽しむ、ねぇ・・・・・・なら色々と見れるものは見ておくか。
観客席に戻ると父さん達は手に飲み物と軽くつまめる料理を持っていた。
「おう、お帰り・・・・・・どうしたんだそのメガネ?」
「昨日色々あって貰った追加報酬です」
「中々似合ってるじゃないラガス。それにしても・・・・・・ただの高級メガネって訳じゃ無さそうね」
まぁ、二人には直ぐにバレるだろうと思ってたけど、流石に速過ぎない?
「俺にとっては色々と便利なメガネですね」
「ラガスにとってはか・・・・・・なるほど、そういう事か。確かに持っていて得しかないメガネではあるな」
周りに警戒の目を持たれたくないから敢えて性能の詳細は伏せたけど、そこら辺はなんとく想像がつくみたいだな。
「とても似合っていますよ、ラガスお坊ちゃま」
「・・・・・・嘘、じゃないみたいだな。有難く受け取っておくよ」
席に座ると父さんが飲み物と料理を渡してくれた。
「ほい、それでも食べて多少は腹を膨らませてくれ。それで早速聞きたいんだが、二人はどこまで勝ち上がれると思う」
「どこまでと言われましても・・・・・・昨日のパーティーで遠目から見ただけでは正確な実力は計れないので何とも言えません」
歩き方とかで流派としての剣術や槍術を習っていそうだなって奴は何人か見たけど、それでもやっぱり正確な実力までは解らない。
だが、今回ばかりはアリクの奴にマジで同情する。
「ただ、アリクの奴は二回戦で負けると思います」
摸擬戦で二回戦って二回とも俺の圧勝だったという結果は変わらない。
それでもリオウスの素の実力がアリクより下だとは思えないからな。
「どうも、副騎士団長様。今日はどんな御用ですか?」
アリクとクレア姉さんと別れた後、一人の騎士に呼び出されて父さん達から離れるとそこには副騎士団長様がいた。
要件はなんなのだと聞いたが、大体予想はついている。
「はい、昨日の追加報酬の物を持ってきたんだよ」
「有難うございます。えっと・・・・・・メガネケースですか?」
形的にそんな感じだよな。というか、ケースから中々の高級感が漂ってるんだが。
「そうだよ。追加報酬はマジックアイテムのメガネ。ケースはおまけとして考えてくれていいよ」
おまけとして受け取れるレベルでは無いと思うんだが。
「分りました」
とりあえず早速かけてみるか。
「・・・・・・別に視界に違和感は無いですね」
やっぱりマッジクアイテムだから視力の低さを補正する機能は無く、他にそれらしい効果があるのか?
「うん、中々似合っているじゃないか。知的な雰囲気が出てるよ」
「それはどうも。それで、このメガネの効果ってなんなんですか?」
「簡単に言えば、そのメガネを付けて見た相手の名前や年齢、習得しているアビリティやそのレベル等が解るんだよ。どうだい、中々に良い性能を持っているメガネでしょ」
いや、普通に有難いマジックアイテムだ。
これが有ると無いとじゃ戦いで勝つ確率に差が出るだろうし。
「でも、どんな相手にも通用する訳じゃないですよね」
「はっはっは。流石にそこまで高性能なマジックアイテムじゃないよ。解析する相手の核の高さや実力によって名前やアビリティが解析出来ない場合もあれば、相手が解析されるのを防ぎマジックアイテムを身に付けていたら性能の差によるんだけど見れない場合もある」
「なるほど、分りました」
なら、とりあえず目の前の副騎士団長様の習得したアビリティとかは見れ無さそうって訳だ。
けど本当に有難いマジックアイテムだ。まだ鏡を見ていないからどんな見た目なのかは分からないが。
「それでは、失礼します」
「ああ、是非トーナメント観戦を楽しんでね」
観戦を楽しむ、ねぇ・・・・・・なら色々と見れるものは見ておくか。
観客席に戻ると父さん達は手に飲み物と軽くつまめる料理を持っていた。
「おう、お帰り・・・・・・どうしたんだそのメガネ?」
「昨日色々あって貰った追加報酬です」
「中々似合ってるじゃないラガス。それにしても・・・・・・ただの高級メガネって訳じゃ無さそうね」
まぁ、二人には直ぐにバレるだろうと思ってたけど、流石に速過ぎない?
「俺にとっては色々と便利なメガネですね」
「ラガスにとってはか・・・・・・なるほど、そういう事か。確かに持っていて得しかないメガネではあるな」
周りに警戒の目を持たれたくないから敢えて性能の詳細は伏せたけど、そこら辺はなんとく想像がつくみたいだな。
「とても似合っていますよ、ラガスお坊ちゃま」
「・・・・・・嘘、じゃないみたいだな。有難く受け取っておくよ」
席に座ると父さんが飲み物と料理を渡してくれた。
「ほい、それでも食べて多少は腹を膨らませてくれ。それで早速聞きたいんだが、二人はどこまで勝ち上がれると思う」
「どこまでと言われましても・・・・・・昨日のパーティーで遠目から見ただけでは正確な実力は計れないので何とも言えません」
歩き方とかで流派としての剣術や槍術を習っていそうだなって奴は何人か見たけど、それでもやっぱり正確な実力までは解らない。
だが、今回ばかりはアリクの奴にマジで同情する。
「ただ、アリクの奴は二回戦で負けると思います」
摸擬戦で二回戦って二回とも俺の圧勝だったという結果は変わらない。
それでもリオウスの素の実力がアリクより下だとは思えないからな。
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