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会話は突然に
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クレア姉さんとリサさんとパーティーが終わるまで話していたから特に変な輩に絡まれる事は無かった。
とりあえず腹はしっかりと満たされたので満足。
副騎士団長様に呼ばれ、その息子と戦ったのは予想外だったけど良い報酬が手に入ったから良しとする。
明日貰える追加報酬も気になるし。
そしてパーティーも終わって解散の時間になったので、会場には殆ど人が残っていない。
さて、父さん達に続いて会場から出るか。
「ねぇ・・・・・・少し良い?」
「君は・・・・・・セルシア・ロウレット」
なんでここに、いるのは当たり前か。さっきまで会場に居たんだし。
けど、なんで俺に話しかけて来たんだ?
「えっと、俺に何か用ですか?」
「うん。まず、君は明日のトーナメントに出る?」
明日のトーナメントって、あれしかないよな。
絶対に出ないけど、何故俺にそんな事を訊く?
「いいや、俺は明日のトーナメントに出ないよ。兄と姉は出るけど」
「そう・・・・・・なんで?」
「なんでと言われても、出たくないと思ったから出ないだけだよ」
この子、あんまり表情が変わらないタイプか。
何を考えているのかいまいち解らん。
「そうなんだ。でも、君は・・・・・・なんて名前だっけ?」
そういえば俺はこの子に名前を教えていなかったな。俺が一方的に知っていただけだからな。
「ラガス・ゲインルートだ。家は一応男爵家だ」
「ラガス、君・・・・・・覚えておく」
いや、別に覚えて貰わなくて結構なんだが。
「それで、ラガス君は多分、強いよね。なのに、何でトーナメントに出ないの?」
・・・・・・なんで俺の事を強そうって思うんだよ。
俺の見た目って残念なちょい顔が整ってるだけだし、体格なんて普通も普通だぞ。なのになんで俺の事を強そうだって思うんだよ、謎すぎる。
「別に・・・・・・俺は強くないよ。逆に質問するけど、なんで俺が強いって思ったの?」
「えっと・・・・・・・・・・・・何となく、勘?」
しばらく考えた結果勘かよ。
にしても・・・・・・本当にこの子が俺のパートナーって可能性はありそうだな。
良い事ではないけど。
「勘って、はっはっは。俺は君がロウレットさんが思ってるほど強くは無いよ」
「・・・・・・・・・・・・」
な、なんか言葉返してよ。ちょっと気まずいじゃん。
「でも、ラガス君が戻って来た時、雰囲気が一人だけ違った」
・・・・・・なに、戦闘能力が高い家系は子供ながらに相手の雰囲気で前後に何が起こったのか解るのか!?
「そこまで感情は昂っていなかった。でも、高揚した雰囲気が少し残っていた」
高揚ねぇ。別に昂っても高揚はしていないとは思う。そこまで感情が出る相手では無かったし。
あぁ・・・・・・もしかして声を張り上げた時に無意識に戦意が上がってたのか?
「随分と良い眼を持っているんだな・・・・・・もう少し話していても良いかと個人的に思わなくないけど、時間切れみたいだな」
「? ・・・・・・あっ、そうみたいだね」
「んじゃ、明日頑張れよ」
「うん、有難う」
あっ、やっと表情が変わった。なんか・・・・・・普通に綺麗だな。
会場の外に出れば父さん達が待っていた。
「中で誰かと話していたみたいだけど、誰と話していたんだ?」
「・・・・・・厄介な相手、とだけ言っておきます」
間違った事は言っていない。相手の立場、雰囲気から何があったのかを察する眼、厄介極まりない。
「その割には、あまり嫌そうな顔はしていないじゃない」
「それは・・・・・・別に厄介なだけであって、嫌いな相手と言う訳ではないですから」
にしても本当にトーナメントに出ようとしなくて良かった。
少なくとも面倒な縁が二つは生まれたし。
とりあえず腹はしっかりと満たされたので満足。
副騎士団長様に呼ばれ、その息子と戦ったのは予想外だったけど良い報酬が手に入ったから良しとする。
明日貰える追加報酬も気になるし。
そしてパーティーも終わって解散の時間になったので、会場には殆ど人が残っていない。
さて、父さん達に続いて会場から出るか。
「ねぇ・・・・・・少し良い?」
「君は・・・・・・セルシア・ロウレット」
なんでここに、いるのは当たり前か。さっきまで会場に居たんだし。
けど、なんで俺に話しかけて来たんだ?
「えっと、俺に何か用ですか?」
「うん。まず、君は明日のトーナメントに出る?」
明日のトーナメントって、あれしかないよな。
絶対に出ないけど、何故俺にそんな事を訊く?
「いいや、俺は明日のトーナメントに出ないよ。兄と姉は出るけど」
「そう・・・・・・なんで?」
「なんでと言われても、出たくないと思ったから出ないだけだよ」
この子、あんまり表情が変わらないタイプか。
何を考えているのかいまいち解らん。
「そうなんだ。でも、君は・・・・・・なんて名前だっけ?」
そういえば俺はこの子に名前を教えていなかったな。俺が一方的に知っていただけだからな。
「ラガス・ゲインルートだ。家は一応男爵家だ」
「ラガス、君・・・・・・覚えておく」
いや、別に覚えて貰わなくて結構なんだが。
「それで、ラガス君は多分、強いよね。なのに、何でトーナメントに出ないの?」
・・・・・・なんで俺の事を強そうって思うんだよ。
俺の見た目って残念なちょい顔が整ってるだけだし、体格なんて普通も普通だぞ。なのになんで俺の事を強そうだって思うんだよ、謎すぎる。
「別に・・・・・・俺は強くないよ。逆に質問するけど、なんで俺が強いって思ったの?」
「えっと・・・・・・・・・・・・何となく、勘?」
しばらく考えた結果勘かよ。
にしても・・・・・・本当にこの子が俺のパートナーって可能性はありそうだな。
良い事ではないけど。
「勘って、はっはっは。俺は君がロウレットさんが思ってるほど強くは無いよ」
「・・・・・・・・・・・・」
な、なんか言葉返してよ。ちょっと気まずいじゃん。
「でも、ラガス君が戻って来た時、雰囲気が一人だけ違った」
・・・・・・なに、戦闘能力が高い家系は子供ながらに相手の雰囲気で前後に何が起こったのか解るのか!?
「そこまで感情は昂っていなかった。でも、高揚した雰囲気が少し残っていた」
高揚ねぇ。別に昂っても高揚はしていないとは思う。そこまで感情が出る相手では無かったし。
あぁ・・・・・・もしかして声を張り上げた時に無意識に戦意が上がってたのか?
「随分と良い眼を持っているんだな・・・・・・もう少し話していても良いかと個人的に思わなくないけど、時間切れみたいだな」
「? ・・・・・・あっ、そうみたいだね」
「んじゃ、明日頑張れよ」
「うん、有難う」
あっ、やっと表情が変わった。なんか・・・・・・普通に綺麗だな。
会場の外に出れば父さん達が待っていた。
「中で誰かと話していたみたいだけど、誰と話していたんだ?」
「・・・・・・厄介な相手、とだけ言っておきます」
間違った事は言っていない。相手の立場、雰囲気から何があったのかを察する眼、厄介極まりない。
「その割には、あまり嫌そうな顔はしていないじゃない」
「それは・・・・・・別に厄介なだけであって、嫌いな相手と言う訳ではないですから」
にしても本当にトーナメントに出ようとしなくて良かった。
少なくとも面倒な縁が二つは生まれたし。
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