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勿論興味がある

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ミレーアスに着いて大会に登録した後、家族で少し街を周ってからかなり高級感が漂う宿で夕食を取ってその日は終わった。

「ラガス坊ちゃま。明日のご予定はどう致しますか?」

「そうだなぁ・・・・・・てかさ、なんで俺はメリルと部屋が一緒なんだ?」

「それは私がラガス坊ちゃまの専属メイドですから、当然の事かと」

いや、確かに専属メイドなら当然・・・・・・なのか?
まぁまだ俺も年齢がガキだからそう言う事は父さんと母さんも心配してないんだろうな。

う~~~ん、確かにまだ九歳には見えないぐらい少し育ってる。
だからと言って、まだ俺も七歳だし。というか精通済んでないしな。

色々状況が重なって無意識に暴走しちまうなんて事は無いだろう。

「分かった。メリルが言うなら当然の事なんだろう。それで明日の予定だったな。というか大会までの一週間は色々と街を散策してみたいんだが、何日かはクレア姉さんの特訓に付き合わされそうな気がするんだよ」

「可能性としては十分にあり得るかと」

「だろ。そもそも父さんと母さんが俺達二人でそんなに遠く・・・・・・というよりあまり目立たない場所まで行くのを許可するとは思えない」

この世界では成人として認められる年齢は前世と比べて早いが、それでも俺とメリルの年齢は子供と言える年齢。
それに栄えている街にこそ大っぴらには晒せない闇の部分が大きい筈。

ないとは思うが、そういうのに関わったら・・・・・・いや、案外何とかなってしまうか?

取りあえず俺達二人で移動ってのは無理があるだろう。

アリクとクレア姉さんは近くの訓練場とかで特訓する日が多そうだから、父さんと母さんが交互で見とく感じで片方が俺と一緒に行動って感じか。

「移動する際には父さんと母さんのどっちかがいる筈だ。ただある程度行きたいところには連れて行ってくれそうだから今の内に考えておこう」

「それがよろしいかと。目的場所はハンターギルドや武器屋が主でしょうか」

「・・・・・・俺が言う前にさらっと当てるなよ」

確かにその二つにしか興味が無いけどさ。まぁ料理が美味い店なら多少は興味があるけど、それは両親に負担が掛かるしな。

「この街に剣闘試合が行われる場所とかはないのか?」

「どうでしょうか? 私はこの街について殆ど知らないので断言は出来ません。もしそういった会場があるなら旦那様が翌日ラガス坊ちゃまにお伝えすると思います」

「父さんは俺の事結構解ってるから確かにそんな場所があれば教えてくれそうだな。まぁ他に興味がある場所はなくはないんだけどな」

「それは気になりますね。一体どういった場所なのでしょうか」

「内緒」

ミレーアス程大きな街だったら多分カジノもある筈。前世では結構ギャンブラーなところがあったんだよな。勿論パチンコとかはした事無いけど。
それでもラスベガスとかには行ってみたいとは思ってたんだよなぁ。

それとまぁ・・・・・・男だから勿論歓楽街にも興味はある。
精神年齢だけでいえば二十歳を超えてるから立派な大人なんだから、仕方ない筈だ。

「・・・・・・分かりました、あえて聞かないでおきます」

「そうしてくれ」

やっぱりこの辺りは出来るメイドさんだよな。いや、勿論いつも出来るメイドさんなんだけどさ。
こういったところで揶揄ってこないから好感が持てるんだよな。

「ところでラガス坊ちゃま、そろそろ八時ですので入浴の支度をした方がよろしいかと」

「っと、もうそんな時間だったか」

風呂の時間は全員で入るって決めてたから遅れる訳にはいかないな。
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