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出ないったら出ない
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「ねぇラガス、本当に大会には出ないの?」
「何度も言うけど大会には出ないよ。俺の戦い方じゃどうしても目立つ。演技は苦手だしね」
「まぁ・・・・・・ラガスの場合、本気で必要だと思わない限り大根役者になりそうもね。ラガスが出なければ強いライバルが一人減るからそれはそれで良しだけど・・・・・・やっぱりラガス本気で戦うところをミーシャとメリルも見てみたいと思わない?」
演技が本気で必要か。その過程や結果に演技が必要なら上手い事演技が出来るかもしれないな。
「しょうーーーじき、ラガス様の本気の戦いは見てみたいですね」
「・・・・・・本音を言えば私もラガス坊ちゃまの本気を見てみたいです。そうですねぇ・・・・・・完全な本気では一切隙が無いでしょうが五つの内、使うアビリティを一つにすればそれらしい戦いになるのではないですか?」
「五つの内って事は獣、鬼、竜、弾、音の事を言ってるんだろ。最初の三つは基本的に大勢の人が見ている前で使う気は無い。残るは弾と音。この二つは初めて対峙する相手にとって初見殺しのアビリティだ。そのどちらかのアビリティを使った勝ち方じゃさっき言ったように目立つ」
学校に入る前から目立つような真似はしたくない。
いや、学校に入ってからも目立つような事はしたくないんだけどな。
「なら剣術か体術だけで戦ってみたらどぉ? ラガスなら両方とも出来るでしょう」
「母様まで・・・・・・だから俺は出ませんよ。それに剣術を使おうとすれば俺の場合、絶対に無意識の内に体術も織り交ぜます。体術だけで戦おうとしても・・・・・・いえ、そちらの方が余計目立つ気がします」
相手が貴族って事は絶対に魔法のアビリティを使って来るよな。
魔法を使う相手に対して体術で勝つ・・・・・・アビリティを使って勝つより絶対に目立つ。
まてまてまて、そもそも勝つって選択肢を捨てれば良い話だ。
でも何にも利益なしで自分より弱い相手に負けるのはなぁ・・・・・・いや、目立たずに済む事は利益、か?
う~~~ん・・・・・・やっぱそれは利益じゃないよな。
「はぁーーーーー、そうでしたね。ラガス坊ちゃまの武器や一つ一つが他の同年代の貴族の子息息女の方々と比べ、レベルが圧倒的に違いますからね」
「他の貴族の子供の戦いを見た事は無いけど、取りあえずは負けないだろ」
「・・・・・・ラガスが本気を出したら絶対に優勝しちゃうって事で合ってる」
「そうですねぇ・・・・・・俺以外に俺と似たようなアビリティを持っている人がいるなら話は別ですけど、そうでないなら負けません」
魔法なんて発動させる暇なく倒せるだろうし。
「母さん、ラガスに何を言っても大会には出ないぞ。私もラガスが戦っているところは見たいが、ラガスが持つ才能にセンス、武器に戦闘経験の数を考えて今後どうなるかは分からないが、現時点で同年代や一つ二つ上の年代の子供達に負ける事は無いよ」
褒めてくれるのは嬉しいけど、そこまで堂々と言われると少し恥ずかしいな。
・・・・・・てか、今日はアリクの奴俺に突っかかってこようとしないんだな。
今しがた父さんが現時点でアリクが俺に勝つ事は出来ないと言った様な物なのに。
少しは大人になったのか?
「・・・・・・・・・・・・アリクの奴も確実に強くなっているぞ」
「・・・・・・だとしても、メインじゃない剣術も負けるつもりはありませんよ」
さて、確か馬車を走らせて五日って言ってたな。
俺は戦う訳じゃないけど、体は鈍らせない様にしとかないと。
「何度も言うけど大会には出ないよ。俺の戦い方じゃどうしても目立つ。演技は苦手だしね」
「まぁ・・・・・・ラガスの場合、本気で必要だと思わない限り大根役者になりそうもね。ラガスが出なければ強いライバルが一人減るからそれはそれで良しだけど・・・・・・やっぱりラガス本気で戦うところをミーシャとメリルも見てみたいと思わない?」
演技が本気で必要か。その過程や結果に演技が必要なら上手い事演技が出来るかもしれないな。
「しょうーーーじき、ラガス様の本気の戦いは見てみたいですね」
「・・・・・・本音を言えば私もラガス坊ちゃまの本気を見てみたいです。そうですねぇ・・・・・・完全な本気では一切隙が無いでしょうが五つの内、使うアビリティを一つにすればそれらしい戦いになるのではないですか?」
「五つの内って事は獣、鬼、竜、弾、音の事を言ってるんだろ。最初の三つは基本的に大勢の人が見ている前で使う気は無い。残るは弾と音。この二つは初めて対峙する相手にとって初見殺しのアビリティだ。そのどちらかのアビリティを使った勝ち方じゃさっき言ったように目立つ」
学校に入る前から目立つような真似はしたくない。
いや、学校に入ってからも目立つような事はしたくないんだけどな。
「なら剣術か体術だけで戦ってみたらどぉ? ラガスなら両方とも出来るでしょう」
「母様まで・・・・・・だから俺は出ませんよ。それに剣術を使おうとすれば俺の場合、絶対に無意識の内に体術も織り交ぜます。体術だけで戦おうとしても・・・・・・いえ、そちらの方が余計目立つ気がします」
相手が貴族って事は絶対に魔法のアビリティを使って来るよな。
魔法を使う相手に対して体術で勝つ・・・・・・アビリティを使って勝つより絶対に目立つ。
まてまてまて、そもそも勝つって選択肢を捨てれば良い話だ。
でも何にも利益なしで自分より弱い相手に負けるのはなぁ・・・・・・いや、目立たずに済む事は利益、か?
う~~~ん・・・・・・やっぱそれは利益じゃないよな。
「はぁーーーーー、そうでしたね。ラガス坊ちゃまの武器や一つ一つが他の同年代の貴族の子息息女の方々と比べ、レベルが圧倒的に違いますからね」
「他の貴族の子供の戦いを見た事は無いけど、取りあえずは負けないだろ」
「・・・・・・ラガスが本気を出したら絶対に優勝しちゃうって事で合ってる」
「そうですねぇ・・・・・・俺以外に俺と似たようなアビリティを持っている人がいるなら話は別ですけど、そうでないなら負けません」
魔法なんて発動させる暇なく倒せるだろうし。
「母さん、ラガスに何を言っても大会には出ないぞ。私もラガスが戦っているところは見たいが、ラガスが持つ才能にセンス、武器に戦闘経験の数を考えて今後どうなるかは分からないが、現時点で同年代や一つ二つ上の年代の子供達に負ける事は無いよ」
褒めてくれるのは嬉しいけど、そこまで堂々と言われると少し恥ずかしいな。
・・・・・・てか、今日はアリクの奴俺に突っかかってこようとしないんだな。
今しがた父さんが現時点でアリクが俺に勝つ事は出来ないと言った様な物なのに。
少しは大人になったのか?
「・・・・・・・・・・・・アリクの奴も確実に強くなっているぞ」
「・・・・・・だとしても、メインじゃない剣術も負けるつもりはありませんよ」
さて、確か馬車を走らせて五日って言ってたな。
俺は戦う訳じゃないけど、体は鈍らせない様にしとかないと。
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