万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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「ラガス、一緒に森へ行かないか?」

「・・・・・・別に構わないというか、寧ろその誘いは嬉しいんだけど珍しいね、ロウド兄さんが誘って来るなんて」

父さんから森へ入る許可を貰ってから約半年、俺は一週間に三日か四日は森の中へ入ってモンスターを倒している。なので俺の格は少しづつだがしっかりと上がっている。
勿論一緒に同行しているメリルも同様に格が上がっている。

兄さんは俺より年上という事で、最近は一人で森の中へ入る事が増えてきている。
俺が言えることではないが、今まで通り護衛を付けた方が良いのではと伝えたけど自身を高める為という理由で一人で森の中へモンスターを倒しに行く。

そのせいでロウド兄さんの付き人であるドーリアから最近愚痴をよく聞かされる。

そんなドーリアに対してメリルは少し同情的ね目を向けていた。
そんな心配されるような事はしていない筈なんだけどな・・・・・・森の中へ入るのだっていつもメリルと一緒だし。

「僕はもう少ししたら王都の学校へ行く。そしたらあまりラガスと会えなくなってしまうからね。だから偶にはラガスと一緒に冒険しようと思って」

ロウド兄さんの言葉に、俺はつい口端が吊り上がってしまった。

「ふふ、分かったよロウド兄さん。一緒に冒険に行こう。メリルも連れて行って良いよね」

「ああ、勿論だ。まぁ・・・・・・僕はドーリアを連れて行かないけどね」

「・・・・・・ロウド兄さんって優しい顔して性格は結構自由だね、この前もドーリアさんがその事で俺とメリルに少し泣きそうな表情で愚痴ってたよ。お酒の飲んだら絶対に酔っぱらう勢いで」

あの人絶対に泣き上戸だろうな。
気分は部下の泣き言を聞く上司だったよ。

「それは・・・・・・なんというか、済まなかったな。ドーリアともう少しそこら辺は今日の夜辺りにでも話しておくよ」

本当に話してくれよ。あいつ腕が悪いって訳じゃないんだし、ちゃんとした理由を話さないと納得しない気がするな。


昼飯を食べてから森の中へ入った俺は音魔法を使って周囲にモンスターがいないかを探す。

「どうだ、近くにモンスターはいるか?」

「・・・・・・もう少し先にいる。数は四体」

「そうか。にしても便利だな、ラガスの探知技術は」

超音波を飛ばして周囲を探索しているので、自身を中心として半径五十メートル程の圏内にいるモンスターや人の数が分かる。

俺はこれをサウンドセンサーって呼んでいる。

「相変わらずラガス坊ちゃまは常識外れですね」

「・・・・・・なぁメリル。それは褒めているのか、それともバカにしているのか?」

「私がラガス坊ちゃまをバカにするはず無いじゃないですか」

・・・・・・だと良いんだけどな。お前のその表情を見る限りあんまり信用は出来ないが。
さて、モンスターとの距離まであと十数メートル。

俺達は自然と足音を消して獲物に近づく。

「初手は俺が決める」

「分かった。任せたよ」

「かしこまりました」

人差し指に魔力を込め、サウンドセンサーでモンスターの位置を確認しながら魔弾を放つ。
魔弾のアビリティレベルを上げる事で得られる効果、遠隔操作を使ってモンスターの資格から攻撃する。

俺が放った魔弾がヒットし、三体のモンスターが俺達の方へ旅出して来た。

「二匹は任せてくれ」

「それでは残りの一匹を私が」

姿を現したモンスターはホーンラビット。
ランクは一であり、そこまで強くは無い、ただ、跳躍してからの額に生えている角の一撃は油断していると、体に綺麗な穴を空けられてしまう。

まぁ・・・・・・そうなったのはアリクの奴なんだが。

ロウド兄さんの真似をして一人で森の中へ入ったあいつを母さんがこっそり付けていなかった、出血多量で死んでいた可能性もあったかもしれない。

二人存在に気が付いたホーンラビットはアリクの足に穴を空けたように跳躍し、ロウド兄さんに二匹、メリルに一匹が跳びかかる。

「上下か・・・・・・少し面倒だな」

言葉ではそう言いながらもロウド兄さんはホーンラビットの行動を読んでおり、左に避けて槍の太刀打ちの部分で二匹とも下から打ち上げる。

そして二匹の動きが完全に止まったところで槍を即座に上へ移動させ、二匹の首を穂で一刀両断する。

メリルは突っ込んでくるホーンラビットの額に拾った石を投げつけて視界をほんの一瞬だけ奪う。
跳んで来た石に対してホーンラビットは目を瞑ってしまい、バランスを崩す。

そのほんの少しの隙を見た俺は次の一手で終わると確信した。
いつもの必勝パターンではあるけど、こうも簡単に決まるものなのか?

「これで終わりです」

ロウド兄さんと同じく、横へ躱したメリルはホーンラビットの額に横から短剣を突き刺し、直ぐに引き抜いて血を払う。

脳を貫かれたホーンラビットは地面に落ちるとそこから動く事は無く死んだ。

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